大雪です。といっても、このあたりではという話ですが・・・いやいや、それでも5年ぶりの積雪だそうで・・・大雪です。(笑)
昨日午後から雨が降り出し、いつしか粗目のようになり、夕刻には本格的な雪へと変わりました。
昨夜帰ってきたらベランダはこんな状態。
ほんとよくまぁノーマルで帰ってきました。
私がMさんのお店の手伝いから帰る頃には一面の銀世界で、道路にも雪が積もって完全なシャーベット状態です。ノーマルタイヤの我が車にとってこれはエライ事でして、なるべくなだらかで交通量の多い道を選びながら
「止まるなよ、止まるなよ」
と祈りつつ帰ってまいりましたけど、いつもは15分もかからないところが30分もかかる始末で、そりゃもう冷や汗ものでしたよ。
今朝になって、我が家の小さな庭もこんな感じ、いったい何㎝積もったでしょうか、
「こりゃ、今日は仕事にならないかぁ?」
いえいえ、そこは良くできたもんで、気温はそれほど下がらず、じつに湿り気の多い雪でもあったためか、道路走行にはまったく支障がありませんでした。
「どうせなら、完全交通麻痺で四連休になっちまえば良かったのに・・・・」(笑)
そんな今日、またしても訃報が届きました。あの玉置宏さんが昨日お亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りいたします。
昔、我が家では、日曜のお昼にテレビチャンネルの争奪戦が繰り広げられておりました。
『大正テレビ寄席』を見ながら昼食をとり、問題はその後です。
姉は玉置浩が司会を務めていた『ロッテ歌のアルバム』が見たいのに対し、私は何故か『がっちり買いましょう』を見たい。(姉は、西郷輝彦の大ファンでした。笑)
結果は、年端もいかぬお坊ちゃんが、早くも自宅ではオバサン化し始めた姉にかなうわけはありませんから、おそらく我が勝率は10%、いや5%にも満たなかったでしょうねぇ、なんとか父が自宅にいてくれれば私にも勝算があったといった状況でした。(父は『がっちり買いましょう』派でしたから。笑)
そんなこんなで、自宅にいるときは、ほぼ『ロッテ歌のアルバム』を見ることになったわけで
「お口の恋人・ロッテ提供、ロッテ歌のアルバム」
♪ 小さな瞳 夢見るチョコレート・・・・♪
「1週間のご無沙汰でした。玉置浩でございます。」
この三つがババーンと頭に浮かんできて、玉置さんの名調子は我が心の隅に否応なしにすり込まれているように思います。
ともかく、また昭和の思い出が遠いものになっていくようで、寂しい思いです。
さて、今日の一枚は、ジェローム・リチャードソンです。
このアルバム、やっと最近入手しました。前から欲しかったんですよねぇ・・・・(笑)
それでもジェロームのリーダー盤はやっと三枚が手元にあるだけです。(「MIDIGHT OIL」「GOING TO THE MOVIES」そして今日のアルバム)
ジェロームというと、以前「器用貧乏」みたいな言い方をしましたが、我がログにもちょくちょく出てくるミュージシャンなんですが、リーダー盤が少ないんですよ。
考えてみるとジェロームだけでなく、いわゆるマルチリード奏者てぇのはおおむね「サブとしていろんなところに顔を出すけどリーダー盤が少ない」という傾向にあるように思います。
たとえ私の大好物、エリック・ドルフィーであっても、死後にリーダー盤がドッと増えたとはいえ、その傾向にあったことは間違いありませんしね。
それはやはり便利な使い方が出来るからなのでしょうか?
いやいや違いますね。
例えばジェロームなら、彼のバリトンが好きなら間違いなく今日のこのアルバムを選ぶでしょうし、フルートが好きなら「MIDIGHT OIL」を選ぶといった分散化が起きて、大きな看板を持てなくなってしまう。つまり、ジェロームのバリトン好きが「MIDIGHT OIL」を聴いたら「なんだよフルートばっかジャン」みたいな、これがリーダー盤を減らす大きな要因じゃないかなんて思うんです。
いずれにしても、数少ないリーダー盤はもちろんサブ盤も聴きつつ、ジェロームの魅力を探らねばいかんわけですが、三種の楽器をワンホーンで楽しめるこのアルバムは、ジョージ・タッカーのベースもキラリと光り、じつに探りやすい一枚だと思います。
あまり陽の目をみないジェローム・リチャードソンの魅力に、あなたも気付かれてはいかがでしょうか。
ROAMIN' WITH RICHARDSON / JEROME RICHARDSON
1959年10月21日録音
JEROME RICHARDSON(fl,ts,bs) RICHARD WYANDS(p) GEORGE TUCKER(b) CHARLIE PERSIP(ds)
1.FAIAR TUCK
2.UP AT TEDDY'S HILL
3.WARM VALLEY
4.POINCIANA
5.I NEVER KNEW
6.CANDIED SWEETS
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