JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

バベルの塔にならんだろなぁ

2010年01月11日 | p-r

今日は朝から曇り空で気温が上がらず、光熱費が上がりそうです。(笑)

上がると言えば凄い物がドバイに出来ましたねぇ、横浜ランドマークタワーの三倍弱の高さ?828メートルの超高層ビル『ブルジュ・ハリファ』(当初『ブルジュ・ドバイ』と聞いておりましたが、名前が変わったんですね。)
いったい最上階あたりから見える風景というのはどんなもんなんでありましょうか?
見てみたいような怖いような・・・・

そんなこと思っていたら、去る9日、その『ブルジュ・ハリファ』のエレベーターが緊急停止して、なんと14人のお客さんが、地上430メートル地点で1時間にわたり閉じ込められたてぇじゃありませんか。
やっぱり私しゃその風景を見なくてもいいかな。(笑)

 ♪NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one♪

わかっちゃいても「世界一」には憧れるのが人間でありまして、もうすぐ始まる冬季オリンピックでも、メダルの数やら色やらに一喜一憂しながら、自分が努力したでもないくせに「なんで負けんだよう」なんて勝手なことを言うんでありましょう。
取り柄のない私のような人間は特に「世界一がなるだけ近くに存在して欲しい」てな願望が強いのかもしれません。
「なんだよ、世界一の高さは「東京ツリータワー」じゃなかったのかよぉ」
みたいな。(笑)
そんでもって、「エレベーターの緊急停止」てなニュースを聞くと
「ほらみろ、高けりゃいいってもんじゃないのよ、馬鹿と煙は高いところにのぼりたがるってね」
なんてね。あ~あヤダヤダ。一番の馬鹿はアンタだってぇの。(笑)

ノアの息子セムの子孫が、東方から移動して黄土のセンナアル平地にしっかりと住みついたのころ。彼らは丈高い巨人であった。彼らは見た目だけでなく内面的にも「超人」になりたいと願った。何者より優れ、何者も必要とせず、万物一切を支配する「超人」に。・・・・・

『ブルジュ・ハリファ』のニュースを見たときに、真っ先に思い浮かんだのが『バベルの塔』の物語でした。

『バベルの塔』といえば、世界にあまたの言語が存在する理由付けの物語と同時に、過度な技術革新は奢りを生み、いずれ崩壊を誘うという教えであります。しょせん人間が作り出す物など、世界一の高さだろうが、世界一の技術だろうが、世界一の富みだろうが、永遠ではないわけで、いずれ『バベルの塔』のごとく崩壊して、やっと一つ学び取るといったその繰り返しなのでしょう。(まっ旧約聖書の『創世記』の記述には「塔が崩された」などとはまったく書かれていないんですがね。)

なんだかそれを、あのドバイ・ショックなどあったのかとばかりにそびえ立つ『ブルジュ・ハリファ』に見た思いがしたのでした。
そして、『ブルジュ・ハリファ』のみならず『東京ツリータワー』も、そんな人間の愚かさを学ぶ大きな代償とならないことを願う、一庶民のバブ君でありましたとさ。今日はここまで。(笑)

さて、今日の一枚は、デイヴ・パイクです。
私なんかはパイクのバイブというとどうしてもラテン的イメージを抱いてしまうのは、ハービー・マンのせいなのか、それとも「PIKE'S PEAK」のせいなのか、いやいや、もともとドラマーという彼のリズム感にあるのだと思います。
つまり私の早とちりの勘違いがもろに影響しているイメージで、このアルバムの「CHERYL」なんかを聴くと、バイブでこんなふうにバードのナンバーを演奏されると、「う~~んリズミック&ブルージー」なんてわけのわからない事を言い出すわけです。(笑)
ただ、そんないいかげんな私でも、パイクのバイブはミルト・ジャクソンとは一線を画す魅力があることだけは分かります。それをより感じさせてくれるのは「PIKE'S PEAK」よりもこのアルバムの方かもしれません。

また、バックが良いですよね。「バリー・ハリスは、やっぱりサイドマンの方が魅力的かなぁ」なんて、またしても私の「早とちりの勘違い」的思いを刺激します。

ところで「TENDIN' TO BUSINESS」が、ドン・チェリーの曲だなんて信じられます?
私は多いに言いたい、ドン・チェリーの魅力を他の演奏で感じるのもアリですし、イメージだけで決めつけちゃイカンのです。
えっ?その言葉、一番言いたいのはアンタにだって?
私の「早とちりの勘違い」は生まれつきの性分ですから勘弁してください。

IT'S TIME FOR DAVE PIKE
1961年1月30日, 2月9日録音
DAVE PIKE(vib) BARRY HARRIS(p) REGGIE WORKMAN(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.CHERYL
2.ON GREEN DOLPHIN STREET
3.IT'S TIME
4.HOT HOUSE
5.FORWARD
6.SOLOR
7.LITTLE GIRL BLUE
8.TENDIN' TO BUSINESS


いいツッコミだぁ

2010年01月10日 | a-c

正月明けの3連休、どのようにお過ごしでしょうか?
酒とご馳走とゴロゴロの日々でくたびれた果てた身体のケアーですか?
それともさらにそれに追い打ちをかけるがごとき為体だったりして、
「それはアンタだけ!」
まぁ素早いツッコミで(笑)

そうです、せっかく抜けかけた酒も、金曜日の晩にはいつものバーでしっかり満タンにしてきましたし、今日も今日とていい気分になっています。
おかげさまで、唇の端に内臓疲労の気配が現れ始めている始末で、イカンですねぇ、よし、そんでは誓いましょう、明日は必ずや完全休肝日に・・・いや、ビール一杯だけに・・・いやいや、それに+ウイスキー一杯程度で済ますように心がけることを
「そんな誓いがあるかい!」
またまた、いいツッコミで(笑)

「バブさん、一つ教えて欲しいんですけど」
と、言ってきたのは、先日彼氏ができたSEちゃんです。
「あのう、目玉焼きってどうやったら上手くできます?」
「めん玉焼き?????普通に作ればできんだろうよ。」
「でも、あたし、料理ってまったくしたこと無かったし、失敗しちゃったんですよぉ」
「ふむふむ」

てなわけで、目玉焼きの作り方から簡単に出来る料理のレシピまで指南してやったのですが
「でもまぁ、失敗しても今のところは、彼も美味しいっていってくれんだろうから、どんどん失敗すりゃいいのよ。そんでもって数こなせば必ず上手くなるから」
おそらく今日あたり、彼氏に手料理をふるまっているのかな?
いや、でも待てよ、目玉焼き失敗したって・・・・ひょっとして朝飯を作ってやった?
イカン!そんなまだ付き合って間もないくせに・・・・お父さんは許しませんよ!
「SEちゃんは、いつからあんたの娘になったんじゃい!」
またまたまた、適切なツッコミ、ありがとうございます。(笑)

いずれにしても、若さってぇもんは良いもんでありますねぇ・・・やっぱり羨ましいわ。
考えてみりゃかいがいしくも「あなたに美味しいって言われたい」みたいに一生懸命に作ってくれた料理なんて、いつ以来実感がないでしょう・・・シクシク
そういえば、先日の木曜日だったですかねぇ
「御飯炊きすぎたから、これ持ってって」

珍しくもおにぎりなんぞを持たされましてね。
それがねぇ、不味かぁなかったんですよ、なかったんですがア~タ、おかずが「レンジでチン」のミートボールにちっせぇ卵焼き、それに漬け物って・・・・
なんで自分で作った弁当のほうが豪華なんでありましょうか。
不味くてもいいから、心のこもった料理が食べたいよう~~~~
「そう思うなら、酒を控えて、もっと稼いでらっしゃい!」
さらにごもっとものツッコミ、ありがとうございました。(笑)

そんなこんなで、本日は日曜日ですから『料理当番、本日の一品』です。

え~まずは鯵のたたきと黄身醤油の烏賊です。もちろん、酒のつまみですよね。

こちらは京芋の田楽。

じつをいうと、メインはこのワタリガニの味噌汁なんでありまして、安物のワタリガニとはいえ、やっぱ蟹の味噌汁は旨いですよねぇ。身体も温ったまって・・・好きです。(笑)

さて、今日の一枚は、アート・ブレーキーです。
ブルーノートには、ブレーキーのいわゆる「アフリカ三部作」がありますが、今日のこのアルバムは、その最後のセッションであり、おそらくはその中で最も出来の良い一枚だと私は思っています。

複数のパーカッションが繰り出すリズムはもちろん、それをバックにしてのブレイキーのドラムは強烈です。まさにアフリカの大地を彷彿とさせる熱きものを感じますが、そんな中でも、三部作の中ではこのアルバムがメロディアスな点においても一番ではないでしょうか。

オーボエ、フルート、テナーサックス、親指ピアノ・・・ユーセフ・ラティーフが大活躍ですよねぇ。アーマッド・アブダル・マリクのベースもなかなかのもんだし、カーティス・フラーのティンパニーってぇのはどうにもよくわからないところはありますけど、ともかく全体から溢れ出すエネルギーは、この頃のブレーキーの勢いそのもののようで、毎日のように聴きたい一枚とは言いがたいものの、ときおり聴くと間違いなく力をいただける、そんな一枚だと思います。

THE AFRICAN BEAT / ART BLAKEY
1962年1月24日録音
ART BLAKEY(ds,perc) YUSEF LATEEF(ob,fl,etc) SOLOMON G.ILORI(vo,penny whistle,etc) AHMED ABDUL-MALIK(b) CHIEF BEY,  MONTECO JOE, CRVIN MASSEAUX, JAMES OLA.FOLAMI, ROBERT CROWDER(perc) CURTIS FULLER(tympani ,etc)

1.IFE L'AYO
2.OBIRIN AFRICAN
3.LOVE,THE MYSTERY OF
4.ERO TI NR'OJEJE
5.AYIKO AYIKO
6.TOBI ILU


M・A・D・A・M・I・M・A・・・・?

2010年01月06日 | p-r

どうにも正月ボケがぬけない私ですが、自宅の買い置き日本酒もキレてそろそろアルコール漬けの脳みそも乾いてまいりましたので、来週の月曜日あたりにはなんとか脱したいと思います。
あれ?でも来週の月曜日も・・・・休みジャン(ダメだこりゃ)

ところでみなさんは初夢をご覧になりましたでしょうか?
私はやっと昨夜?いや今朝????ともかく今年初めての夢を見ました。
内容はですねぇ・・・・・
一部ジョンモルダー・ブラウン主演の『青春』のなかで、彼が中年のオバサンに無理矢理抱きつかれたシーンを彷彿とさせるような、なんとも不可解というか、エログロというか、変態っぽいというか、良く言えば恋愛ものというか・・・・・
私は完全に欲求不満なんでしょうか?
それも恋愛とかエッチとかそういったものに対してではなく、自分の肉体、体力に対するコンプレックス的欲求不満みたいな・・・・・
あははは、夢の内容を詳しく言わなくちゃわかりませんよね。
でも、教えない。(笑)

Madam, I'm Adam.

「おう、バブが英語をしゃべった!おいおいひょっとして夢ん中で、てめぇはアダムだったりして」
って、そうじゃなくて、これはいわゆる英語の回文です。

「一富士二鷹三茄子」は、縁起の良い初夢の代名詞ですが、しょせんは駿河の国のお話し。このあたりに住む人の中には未だ富士山をナマで拝んだことがないという方もいるわけで、それを夢で見るなんざぁ無理でしょう。
そこで、いい夢を見るにはどうしたらよいかというお話しでして。

まずは紙に七福神の御名前を書きまして、同じ紙に上から読んでも下から読んでも同じ和歌、
なかきよの とおのねふりのみなさめさめ なみのりふねの おとのよきかな
とまぁこう書きましてね、この歌を3回唱えてこれを枕の下にして寝るといいそうであります。
ぜひお試しいただきたいのですが、


みなさんのために
プリントアウトすればすぐに使える
こんなものを用意してみましたが・・・
えっ?初夢にはもう遅いってですか?
それでは、来年ぜひともお使い下さい。(笑)

「わかった、そうして寝りゃいいんだよK君。」
留学生K君と初夢の話をしていた時もそんな「いい夢を見る方法」の話になりましてね。
「でもバブさん、シチフク???も、和歌もよくわかりません。どうしましょ?」
「う~~~ん・・・・何でもいいや、ギリシャの七賢人かキリスト教の七聖人でも書いて、英語の回文・・・・回文ってわかる?」
(ちなみに、七賢人は、ソロン、タレス、キロン、ビアス、クレオブロス、ピッタコス、ミュソン。七聖人は、ボンフィリオ、ヨハネ、ベネディクト、バルトロメオ、リコヴェロ、ゲラルヂノ、アレキシオ。かな?????)
「なんですかそれ?」
「う~~~~~~ん、だから『竹やぶ焼けた』、上から読んでも下から読んで同じのを回文って言うわけよ。ね、た・け・や・ぶ・や・け・た、わかる?」
 「あ~~、『Madam, I'm Adam.』ですね。」
「???M・A・D・A・M・I・M・A・・・・・・・そうそう、それを書いて寝りゃいいよ」

話はつながったけど、それで良かったんでしょうか?欲求不満の夢を見る私が語る話じゃないような・・・・(笑)

さて、今日の一枚は、マックス・ローチです。

チューバを含めた三管ピアノレスというちょっと変わった編成のアルバムです。
夢の話をしていて「YOU STEPPED OUT OF A DREAM」を選択するあたりは「なかなかかな」なんて思ったのですが、考えてみりゃレッド・ガーランドかゲッツにでもしとけば良かったかな?(笑)

この「YOU STEPPED OUT OF A DREAM」は、ジュディ・ガーランドが出ていた映画『美人劇場』で使われていた曲です。ブッカー・リトルのトランペットとチューバ、テナーサックスという低音フロントが独特のハーモニーを聴かせてくれてますよね。

とある方向に傾きかけた初期のローチが、若いの集めて奏るとこんな感じになるんでありまして、これが60年代ではなく50年代であるところに斬新さが感じられると思います。

DEEDS, NOT WORDS / MAX ROACH
1958年9月4日録音
MAX ROACH(ds) BOOKER LITTLE(tp) RAY DRAPER(tuba) GEORGE COLEMAN(ts) ART DAVIS(b) OSCAR PETTIFORD(b)

1.YOU STEPPED OUT OF A DREAM
2.FILIDE
3.IT'S YOU OR NO ONE
4.JODIE'S CHA-CHA
5.DEEDS,NOT WORDS
6.LARRY-LARUE
7.CONVERSATION


往年の美女も捨てがたい

2010年01月04日 | v-x

最後の正月休み、今日は風もなく暖かな一日です。
陽気に誘われて自転車で一回りしてきた後は、先日録画しておいた『原信夫とシャープス&フラッツ ~グランドファイナルコンサート2009~』を見ました。
考えてみるとこのお休みは、私的にはずいぶんとテレビを見ていたように思います。まったまには良いでしょう。

「原信夫とシャープス&フラッツ」といえば、言わずと知れた日本を代表するビッグ・バンドでありますが、私の好みの範囲からは若干逸脱していることもあって、熱心に聴いていたというバンドではありません。
それでも高校時代に我が田舎で行われたコンサートをはじめ何度か生演奏を聴いたこともありましたし、テレビでも紅白歌合戦の演奏バンドとして、あるいはいわゆる『うたばん』としての彼らを見ても来ました。
っていうか、私たちの年代にとって、シャープス&フラッツもニュー・ハードもブルー・コーツも東京ユニオンも・・・・いわゆる和製ジャズ・ビック・バンドは、歌謡曲の『うたばん』的イメージがほとんどであると言っても良いかもしれません。
そしてそのイメージが、私の思うジャズから彼らを遠のかせた最大の理由であったようにも思いますし、ひょっとして二十数年前の私なら、今回のこの番組も見ずに終わっていたかもしれません。

シャープス&フラッツはもちろん、後半の名だたる日本のミュージシャンとの共演もそりゃ良かったのですが、ゲスト・ボーカルを迎えての中盤部がじつに面白いというか、興味深かったですねぇ。
綾戸智恵、阿川泰子はさておき、元白木秀雄夫人、水谷八重子(良重)は70才でしょ、雪村いずみは72才ペギー葉山にいたっては76才。う~~~ん、なんという歌声でありましょうか。おそらく生きていらっしゃれば綾戸智恵が歌った「TENNESSEE WALTZ」は江利チエミが、美空ひばりは何を歌っていたでしょうか?
ともかく、年齢など全く感じさせない歌声に驚嘆しました。

ここにいたって私も歳を取ったせいでしょうか、以前は全く興味の無かった「戦後間もない日本に於けるジャズシーンをちと勉強してみたい」なんて事を考えています。そのためには原信夫はもとより、この元気なババァ、もとい、往年の美女達に当時の様子を語っていただくことがなによりなわけで、どなたか一つの文章にでもまとめて発刊していただけないでしょうかねぇ。水谷八重子なんかにゃ白木秀雄とともに多数のミュージシャンと係わった話もじっくりと語って欲しいなぁなんてね。

ともかく、未だ精力(?)衰えない諸先輩達の演奏に箱根駅伝とはまた違ったパワーをいただいた思いです。

さて、今日の一枚は、渡辺貞夫です。
かのごとく日本のジャズに関しては、ほぼ何も語れない私ですので、所有アルバムもじつに乏しいんでありまして、ベタではありますがナベサダの渡米前年、まさにハード・バッパー渡辺貞夫をモロ感じる初リーダー・アルバムを選んでみました。
ちなみにB面二曲目「M アンド M」は、ナベサダ初のオリジナル曲だったと思いますが、間違っていたらごめんなさい。(笑)

ともかく、渡米した渡辺貞夫が、世界のナベサダへと飛躍することはこのアルバムを聴けばじゅうぶんに理解できることだと思います。
本日はあえて曲名もカタカナで紹介させていただきます。

SADAO WATANABE / 渡辺貞夫
1961年8月15, 16日録音
渡辺貞夫(as) 仲野彰(tp) 八城一夫(p) 原田政長(b) 猪俣猛(ds) 長谷川昭弘(ds)

1.デル・サッサー
2.ロマネード
3.ナウズ・ザ・タイム
4.ジャスト・インロタイム
5.グレーシー
6.M アンド M
7.エーメン
8.マイ・エレジー


吉と出るか凶と出るか

2010年01月03日 | g-i

正月も三日、明日から仕事という方も多いのでしょうねぇ、私は明後日からですが・・・いずれにしても正月気分を脱せねばいけません。私も今日は夜まで飲みませんでしたよ。(笑)

そんな今日は、珈琲を飲みながら(お酒じゃありませんよぉ)箱根駅伝の復路をゆっくりと観て過ごしました。
それにしても、昨日の往路山登りでの柏原選手の快走は凄かったですねぇ。彼はまさに我が「同郷の星」でありまして、大きな力をもらいました。
その「同郷の星」の活躍もあり、東洋大学が二連覇、けっきょく復路は一度も首位の座を譲らないままでの圧勝でしたね。素晴らしい。
残念だったのはわが母校がシード権を獲得できなかったことですかね、しかしまぁ来年もきっと予選会を勝ち上がってきてくれるだろうと期待しています。

そんなこんなで箱根駅伝が終わってからは、近くの氏神様に初詣をしてまいりました。

まずは「鳥居」で「一揖(いちゆう)」、手水舎で清めましたら、お社の前で「一揖」。
鈴を鳴らしてお賽銭を投げ入れ「二礼二拍手一礼」。
「家内安全、交通安全、ともかく一年無事に過ごさせてください。そんでもって、お金もそこそこ入って、あんまり苦労はしたくないなぁ、さらに私を癒してくれる素敵な女性と出会って、「あなたみたいな方とお逢いしたかったのよ」なんちゃって、ネンゴロにはなるけれど後味スッキリみたいな・・・・よろしくお願いします。」

「ようし、キッチリお詣りもお願いもしたし、あとはおみくじで吉凶でも占いますかね。」
今年は『とんぼ玉おみくじ』なんてぇのを引いてみました。

かげくらき月のひかりをたよりにてしずかにたどれのべの細道

「出来るだけ身をへり下って、何事にも我から進んでしないがよい 強いてしようとすると思わぬ災いにあいます。つゝしんで事を行え」

結果は「末吉」。今年もまた「我慢の年」のようであります。

「でもまっ、末吉なら上が望めるって事だからね。そんでもって、細かいとこは?」

 願望 他人にさまたげられる恐れあり
 商売 俄に下がる事あり
 相場 急に下がる 思い切れ
 恋愛 良い人ですが危ない
 出産 安し

「・・・・・・・・私しゃ出産はせんわい!」
出産以外いいとこ無しです。恋愛の「良い人ですが危ない」って、どういう意味?

とほほ、「我慢の年」どころか「波乱の年」の予感。
やっぱりお賽銭をケチるんじゃなかったかなぁ・・・・・・

さて、今日の一枚は、バリー・ハリスです。
やはりハリスは地味ですねぇ・・・いや、その地味さが良いんです。
突拍子もない奇策なんてぇものは「当たってなんぼ」賭みたいなもんで、ハリスのような人には似合わない。バランスのとれた演奏を聴けば安心感に包まれて、それ以上もそれ以下も無い。彼の魅力はまさにそれです。
何十種類ものスパイスをきかせたカレーもそりゃ良いですが、お母さんが作ってくれたいつものカレー、飽きるなんてぇことはけして無い、あの家庭のカレーが一番だったりするじゃありませんか。

今年の私は、まさにハリスのごとく、派手さはなくとも地道に日々を過ごすことが肝心なのでありましょうね。

CHASIN' THE BIRD / BARRY HARRIS
1962年3月31日, 8月25日録音
BARRY HARRIS(p) BOB CRANSHAW(b) CLIFFORD JARVIS(ds)

1.CHASIN' THE BIRD
2.THE BREEZE AND I
3.AROUND THE CORNER
4.JUST AS THOUGH YOU WERE HERE
5.INDIANA
6.STAY RIGHT WITH IT
7.'ROUND MIDNIGHT
8.BISH,BASH,BOSH
9.THE WAY YOU LOOK TONIGHT


謹賀新年

2010年01月01日 | a-c

明けましておめでとうございます。
いよいよ2010年スタートですねぇ、晴天の元旦、私は例年通り初詣にも出掛けず朝から飲んだくれております。(笑)
「だってぇ、自分で作ったつまみなんだからいいっしょ」
ということで、まずは私の苦心の作『お節もどき』を見てやって下さい。





もちろん、お餅も食べましたよ。



あはは、こんなんをつまみに、どこからどこまでが朝食で、どこからどこまでが昼食だかわからないまま、『ニューイヤー駅伝』を見つつ、クイックイっとね。
「○○(私です)、いいかげんにしなよ!いつまで飲んでんの!」
酔っぱらい嫌いの母の檄が・・・・・・!!

しかたがないので部屋に引っ込み、初ジャズを聴きながらの初バーボン。(って、けっきょく飲むのかぁ~~い)
3時ごろにはよい気分になって居眠りをこいてしまいました。
「いやぁ、正月だねぇ・・・」

てなわけで、今さっき目を覚ましたのですが、今度は晩飯の酒を飲まなくちゃいけません。
「いやぁ、まいったなぁ・・」

元旦の私の一日を振り返っただけで、私の今年一年が見えてしまうような・・・・・
「ええぃ、これでいいのだ!」

今年もこんな私のブログは続く予定でおります。JAZZブログとは名ばかりの呑兵衛ブログを引き続きよろしくお願いいたします。
昨年に続き、皆様宛の年賀状を用意いたしました。宛名面をプチッとクリックしてみて下さいね。

さて、今日の一枚ですが、すでに以前紹介済みのコルトレーンを選びました。
というのは、午後どうしてもこれが聴きたくなって、2010年初ジャズがこれだったからです。
コルトレーンのインパルス時代において、このアルバムはかなり中途半端な位置にあるとされます。それは「至上の愛」を経てさらにどこへ突き進むべきかコルトレーン自身が迷い、それ故に多くの録音を行った時期でもあるからです。
それでも私にとっては、以前も言ったように高校卒業の思い出のアルバムでもあり、節目節目に聴き返す一枚でもあるので、とても好きな一枚になっています。

極めてもなお次に進もうとするとき、極めたはずのそれをも崩す心と、逆に守ろうとする心がぶつかり合うのは当然なのでありまして、いかにコルトレーンであっても例外ではありません。その葛藤が表れている一枚は、逆にとても人間味溢れる一枚だと私は思っています。
私の葛藤は晴れるときがあるのでしょうか?今年も頑張ろうね。(笑)

JOHN COLTRANE QUARTET PLAYS
1965年2月18日5月17日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES(ds) ART DAVIS(b)

1.CHIM CHIM CHEREE
2.BRASILIA
3.NATURE BOY
4.SONG OF PRAISE
5.FEELIN' GOOD