今日は朝から曇り空で気温が上がらず、光熱費が上がりそうです。(笑)
上がると言えば凄い物がドバイに出来ましたねぇ、横浜ランドマークタワーの三倍弱の高さ?828メートルの超高層ビル『ブルジュ・ハリファ』(当初『ブルジュ・ドバイ』と聞いておりましたが、名前が変わったんですね。)
いったい最上階あたりから見える風景というのはどんなもんなんでありましょうか?
見てみたいような怖いような・・・・
そんなこと思っていたら、去る9日、その『ブルジュ・ハリファ』のエレベーターが緊急停止して、なんと14人のお客さんが、地上430メートル地点で1時間にわたり閉じ込められたてぇじゃありませんか。
やっぱり私しゃその風景を見なくてもいいかな。(笑)
♪NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one♪
わかっちゃいても「世界一」には憧れるのが人間でありまして、もうすぐ始まる冬季オリンピックでも、メダルの数やら色やらに一喜一憂しながら、自分が努力したでもないくせに「なんで負けんだよう」なんて勝手なことを言うんでありましょう。
取り柄のない私のような人間は特に「世界一がなるだけ近くに存在して欲しい」てな願望が強いのかもしれません。
「なんだよ、世界一の高さは「東京ツリータワー」じゃなかったのかよぉ」
みたいな。(笑)
そんでもって、「エレベーターの緊急停止」てなニュースを聞くと
「ほらみろ、高けりゃいいってもんじゃないのよ、馬鹿と煙は高いところにのぼりたがるってね」
なんてね。あ~あヤダヤダ。一番の馬鹿はアンタだってぇの。(笑)
ノアの息子セムの子孫が、東方から移動して黄土のセンナアル平地にしっかりと住みついたのころ。彼らは丈高い巨人であった。彼らは見た目だけでなく内面的にも「超人」になりたいと願った。何者より優れ、何者も必要とせず、万物一切を支配する「超人」に。・・・・・
『ブルジュ・ハリファ』のニュースを見たときに、真っ先に思い浮かんだのが『バベルの塔』の物語でした。
『バベルの塔』といえば、世界にあまたの言語が存在する理由付けの物語と同時に、過度な技術革新は奢りを生み、いずれ崩壊を誘うという教えであります。しょせん人間が作り出す物など、世界一の高さだろうが、世界一の技術だろうが、世界一の富みだろうが、永遠ではないわけで、いずれ『バベルの塔』のごとく崩壊して、やっと一つ学び取るといったその繰り返しなのでしょう。(まっ旧約聖書の『創世記』の記述には「塔が崩された」などとはまったく書かれていないんですがね。)
なんだかそれを、あのドバイ・ショックなどあったのかとばかりにそびえ立つ『ブルジュ・ハリファ』に見た思いがしたのでした。
そして、『ブルジュ・ハリファ』のみならず『東京ツリータワー』も、そんな人間の愚かさを学ぶ大きな代償とならないことを願う、一庶民のバブ君でありましたとさ。今日はここまで。(笑)
さて、今日の一枚は、デイヴ・パイクです。
私なんかはパイクのバイブというとどうしてもラテン的イメージを抱いてしまうのは、ハービー・マンのせいなのか、それとも「PIKE'S PEAK」のせいなのか、いやいや、もともとドラマーという彼のリズム感にあるのだと思います。
つまり私の早とちりの勘違いがもろに影響しているイメージで、このアルバムの「CHERYL」なんかを聴くと、バイブでこんなふうにバードのナンバーを演奏されると、「う~~んリズミック&ブルージー」なんてわけのわからない事を言い出すわけです。(笑)
ただ、そんないいかげんな私でも、パイクのバイブはミルト・ジャクソンとは一線を画す魅力があることだけは分かります。それをより感じさせてくれるのは「PIKE'S PEAK」よりもこのアルバムの方かもしれません。
また、バックが良いですよね。「バリー・ハリスは、やっぱりサイドマンの方が魅力的かなぁ」なんて、またしても私の「早とちりの勘違い」的思いを刺激します。
ところで「TENDIN' TO BUSINESS」が、ドン・チェリーの曲だなんて信じられます?
私は多いに言いたい、ドン・チェリーの魅力を他の演奏で感じるのもアリですし、イメージだけで決めつけちゃイカンのです。
えっ?その言葉、一番言いたいのはアンタにだって?
私の「早とちりの勘違い」は生まれつきの性分ですから勘弁してください。
IT'S TIME FOR DAVE PIKE
1961年1月30日, 2月9日録音
DAVE PIKE(vib) BARRY HARRIS(p) REGGIE WORKMAN(b) BILLY HIGGINS(ds)
1.CHERYL
2.ON GREEN DOLPHIN STREET
3.IT'S TIME
4.HOT HOUSE
5.FORWARD
6.SOLOR
7.LITTLE GIRL BLUE
8.TENDIN' TO BUSINESS