JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

今宵のパイロットは・・・

2010年01月20日 | v-x

ポカポカ大寒の今日は、陽気に反してなぜか朝から頭痛に悩まされ、何年かぶりにバファリンなんぞを服用してしまいました。
「あれ?これってひょっとして二日酔い?」
頭痛等々の苦しい二日酔いを知らない私にとって、それが二日酔いの頭痛なのか、体調不良による頭痛なのかが分かりません。
「そんなんで老後は大丈夫だろうか?」(笑)
ともかく、頭痛はバファリンで収まったものの、二日酔いであろうと体調不良であろうとあまり良い傾向ではありませんので、本日は寄り道もせずに素直に帰ってまいりました。

頭痛といえば、世の中頭痛に悩まされているのは私だけじゃありませんよね。最近のニュースはもっぱら小沢幹事長と日本航空関連ばかり、どちらの関係者もバファリンなんぞじゃ治まらないほどの頭痛が続いていることでしょう。

まぁとりあえず互いの足のすくいあいなんぞは置いておいて、日本航空の再生法申請ですが・・・・・・
って、こちらも航空機てなもんを最近はまったく利用しない私にとっては、関係ないっちゃ関係ないのですけど、ひとつ気になるのは、Mさんのお店の帰りにいつも車中で聴いている『ジェットストリーム』がどうなるかって事です。



遠い地平線が消えて、
深々とした夜の闇に心を休める時、
遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
たゆみない  宇宙の営みを告げています。
<中略>
これからのひと時。
日本航空が、あなたにお送りする
音楽の定期便。「ジェットストリーム」。
皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、
わたくし、城達也です。

「♪ロンリー~~~ なんとかロンリー・・・♪」(なんじゃいそりゃ)

現パイロットは、もちろん城達也さんではなく大沢たかおさんでありますが、今年放送開始43年を迎える同番組には、今まで幾度となく心癒されてまいりました。

早死にしやがった我が最良の友Iが、まだ横浜に住んでいた頃(私も横浜に住んでいたんですが)のことです。
ヤツのアパートは、三ツ沢のなだらかな斜面にあったのですが、一階に大家さんが住んでおられて、泊まりに行くとその大家さんの住居部分の屋根の上で、しょっちゅう酒を酌み交わしておりました。
その時のBGMが、ラジオから流れる『ジェットストリーム』であったのです。
(ヤツもジャズ好きで、部屋にはそれは立派なステレオシステムがあったのですが、さすがに屋根の上まで聞こえるほどの音は出せなかったので、手持ちのラジオを鳴らしてたんです。)
未だに「Mr.LONELY」を聴くと、そこから見下ろした横浜の夜景(海じゃないですよ。笑)が浮かんできます。

一部報道によれば、TOKYO FMの広報担当者は「今のところ番組終了などの話は出ていない」とコメントを出している一方で、日本航空・宣伝部は、番組継続について「年度内(2010年3月)までは継続。それ以降は検討中」とも話しているそうで、今後については微妙な情勢のようです。

私は、同番組を欠かさず聴くといったヘビーリスナーでもありませんけど、できれば続けて欲しいと願うばかりです。

「でもなぁ、その事が同社の再生を遅らせたりしても・・・・かといって、全日空のジェットストリームってぇのもどうかと思うし・・・・」
え?あんたがどうこう言ってもどうにもならないって?
ん?それに?他人様の再生を心配する前に自分自身の再生を真剣に考えろ?
ごもっとも。

さて、今日の一枚は、マル・ウォルドロンです。
本題には何ら関係がありません。(笑)

なんども言ってきたことですが、私はECMをかなり敵対視しています。(笑)
キース・ジャレット、チック・コリア、パット・メセニー、スティーヴ・キューン・・・・・・・・・原因は全てです。(大笑)
ウソウソ、じつを言えば、馬鹿の一つ覚えみたいに「キースのソロ、コリアの「RETURN TO FOREVER」ウンヌンカンヌン」って、そういう人が何人かいたせいだと思います。
「あ~?! リターン・フォー・エバーがスーパーでかかろうと何しようと、アッシには係わりねぇことでござんす。」(ふるー)てなもんですよ。

ともかく、その新風を巻き起こすヨーロッパの雄ECMが旗揚げしたのは1970年、大阪万博の年でした。
そんでもって、その記念すべき第一作アルバムが今日の一枚ということになります。

ECMのイメージといえば、ヨーロッパの感性を大きく反映した、特にアメリカ東海岸とは遠く離れた、俗っぽく言えば「黒っけのない」ジャズといったものだと思います。
このマルはどうでしょう?
そのイメージからはかなりかけ離れるのではないでしょうか。
アルバム名がキング牧師の演説の一節というあたりもECMのイメージからは外れるように思います。
かといって、いかにもマルらしいかと訊かれればさにあらず。
おそらくは新レーベルの初アルバムということで、マル自身「新たなものを」という意気込みがあったのでしょう。

ということで、ECM好きにも、あるいはこれ以前のマル好きにも、このアルバムは敬遠されがちなのかな?
でも、私は良いアルバムだと思っています。

全般になんとも重~~いイメージはありますが、与えるインパクトというか迫力というか、それがドド~~ンと伝わってくる感じがします。
それ故に一服の清涼剤のごとき「WILLOW WEEP FOR ME」も光りますしね。

FREE AT LAST / MAL WALDRON
1969年11月24日録音
MAL WALDRON(p) ISLA ECKINGER(b) CLARENCE BECTON (ds)

1.RAT NOW
2.BALLADINA
3.1-3-234
4.ROCK MY SOUL
5.WILLOW WEEP FOR ME
6.BOO