JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

一度試す価値有り・・かな?

2010年01月13日 | m-o

昨日は午後から少しずつ降り出した雨が「♪夜更け過ぎに雪へとかわるだろ♪」なんて思っていたら、雪どころか雨自体さほどのものでもなく、乾燥地帯を潤してくれる期待にすら応えてくれませんでした。このカラッカラの天候はいつまで続くんでしょうか?

一昨日の晩、Mさんのお店にはバレンタインシーズンに合わせてアサヒビールが発売した『ショコラ・カクテル』とサッポロビールの『ショコラ・ブルワリー』なる二種類のお酒が入荷されました。

「チョコレートの酒ねぇ・・・・」と私が眺めていると
「これって、カルアミルクみたいなヤツですかねぇ、だったらあたし飲めるかも」
とは、SAちゃん。
「カルーアミルクは珈琲リキュールを牛乳で割ったヤツなんだけど・・・・・まっ似たようなもんかな」

やっぱり女の子はこういうの好きなんでしょうかねぇ?
私なんざぁ、チョコレートつまみにウイスキーのほうが・・・いや、ウイスキーのつまみにチョコレートも許せないタイプですから・・・・・チョコレートが好きならチョコレートだけ食ってろ!みたな?(笑)

チョコレート風味のカクテルといえば、ゴディバやモーツァルトといったチョコレート・リキュールを使ったものが一般的ですよね。
なんども言いますが、私は許しませんけど、ウイスキー、ブランデー、ラムといった蒸留酒とチョコレートは相性がよいのか、あんがい強めのカクテルも多いように思います。

例えば『スコッチ・ショコラ』なんて、たんにスコッチとチョコレート・リキュールをステアしただけでしょ、私は飲んだことはありませんけど、かなりヘビーじゃありません?
ブランデーを使った『パパゲーナ』にしても、生クリームを入れてシェイクしたところで同様にヘビーだと思うんですよ。そんでもってかなり甘いだろうし、私は遠慮しときます。

けっきょくは、カルーアミルク同様、牛乳割りの『チョコレート・ラテ』あたりが無難なところなんでしょうかねぇ・・・・・・
って、あれ、飲ませる相手もいないくせに、また妄想かい?

ともかく、いちおう勧める立場として私も味見をしなくちゃいけないてんで、一缶買い求めてきたのですが、いかにも甘そうな『ショコラ・カクテル』はご勘弁いただき、『ショコラ・ブルワリー』(ビター)を味わうことに。

『ショコラ・ブルワリー』は、サッポロビールとロイズブランドとしてチョコレートを販売しているロイズコンフェクトとの共同開発商品で、コンセプトは『新しい「大人な」チョコレートのお酒』なんだそうであります。
「どれどれ・・・・」

缶を開けた瞬間、甘いチョコレートの香りが漂ってきます。
グラスに注いだ感じは黒ビールみたい?
ちょっと口にしたときにも強いチョコレート臭を感じますが、口当たりはそう甘かぁない。
いつものビールを飲む感覚でゴクゴクゴクといくと・・・・
のどごしはビールかな?そんでもって後からも追っかけてくるチョコレート臭?
たしかに他にはない新しい味わいではありますねぇ・・・・悪くありません。
でもねぇ、はたして通常のビールより高い値段で買ってまでちょくちょく飲みたいか?と訊かれれば、私は「・・・・・・」ですかね。

だけど、だけどです。チョコレート好きにはたまらない香りかもしれませんし、話の種にも、一度は試す価値がじゅうぶんにあると思いますよ。
え?セールストークだろうってですか?
う~~~~ん、それもある。(笑)

まっいずれにしても、バレンタインデーまではまだ間がありますから、それまでにこんなチョコレート味のお酒で女の子を気分良くさせておけば、そこのあなた、ひょっとして「本命による本物のチョコレート」がもらえるかもしれませんよ。私にとっちゃどうでもいい話ですけどね。

さて、今日の一枚は、ウォルター・ノリスです。
といっても、このアルバムには決まったリーダーがいるわけでもなく、ビリー・ビーンでも、ハル・ゲイラーでも良いんですけどね。

ノリスと聞いてピーーンと頭に浮かぶのは、オーネット・コールマンの初リーダー・アルバム「SUMETHING ELSE !!!!」と、こうなるのは私だけでしょうか?(笑)
「SUMETHING ELSE !!!!」に対する評価はそれぞれでしょうが、あのアルバムを「オーネットなのに?」と思われる方には、ノリスの存在がその一因を成している事は、共感いただけることだと思います。
それから、サド・メルのピアニスト(サー・ローランド・ハナの後任でしたよね)として来日したこともありますから、そのイメージがある人もいるかなぁ、まさか、兵役時代博多のビッグ・バンドで聴いたって方はいないでしょうねぇ(笑)

私的にはノリスのピアノは好みの範疇から若干外れたところにあります。あたりまえすぎるというか、特長に欠けるというか、
例えば、彼の代表作だと思われる「DRIFTING」を聴いても、けっきょくジョージ・ムラーツばかりに耳が行ってしまうし、さらには「ローランド・ハナのほうがやっぱ好きじゃ」みたいなことをほざいてしまう。

今日のこのアルバムも悪くはないし、聴いていて不快感も無いんですよ、無いんですが、「同じ編成ならタル・ファローを聴くかなぁ」なんて、へそ曲がりなことを思ったりして。

私的にこのアルバムを評すると『ショコラ・ブルワリー』であるのかもしれません。つまり、「悪くもないし聴く価値もある、だけど・・・・・」ってね。
ノリスを高く評価されている方には、大変申し訳ありませんが、「一聴の価値はあるアルバムだ」と言い訳をしてお茶を濁させていただきます。

THE TRIO
1961年6月6,30日録音
WALTER NORRIS(p) HAL GAYLOR(b) BILLY BEAN(g)

1.GROOVE YARD
2.SMOKE GETS IN YOUR EYES
3.THE END OF A LOVE AFFAIR
4.SCRAMBLE
5.OUT FRONT
6.CHE-LOW
7.FOR HEAVES'S SAKE
8.D.& D.

追伸、

フランスの映画監督エリック・ロメール氏が11日、パリでお亡くなりになりました。
『春のソナタ』『緑の光線』『海辺のポーリーヌ』ets.ets.・・・私にとっても印象深い作品が多かった監督だったと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。