JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

深酒信号はサンタのごとく

2008年11月20日 | a-c

まったくもって、テロなのか、はたまた妬みからの怨恨なのか、ともかく関連性が有りそうな殺人事件(未遂も含め)が続き、なにやらきな臭いいやぁな風を感じます。
マスコミもあまり大騒ぎするとこれもまた彼ら馬鹿たれの思う壺なのかもしれませんので、事実のみ適切に報道してくれれば良いのですが、興味をそそる事件だけにそうもいかないのでしょうね。
なんにしても、この国に『人の命がなんたるかを知らぬ馬鹿たれ』が増えていることが腹立たしく思えてなりません。

冬晴れの今日、なんとなく立ち寄った住宅地の中の公園、色づいたイチョウが枯葉となって地面を覆っていました。その中にポツンと佇む錆びたブランコ、しばらく子供たちが遊んだ様子のないその寂しい姿が、都会以上に進む地方の高齢化と少子化を、まるで訴えているかのようです。

いやいや、ブランコを見て寂しい思いになるのは、そんな小難しい理由じゃありません。これが晩秋、初冬という季節なのでしょう。

落ち葉に冷たい風、各地で初雪の便りなど聞くとなんとなく寂しい気持ちになるのは致し方ないこと、

  木の葉散る時雨やまごうわが袖に
         もろき涙の色とみるまで

新古今集にもこんな歌があったじゃないですか。
秋の深き情趣でありますねぇ、袖を濡らすのは時雨なのか涙なのか、木の葉も時雨も涙の色もなんとももの哀しいのでありますよ。ちょっと勘違いすると「一編の詩でも書けるんじゃないか」なんてね。(笑)

夕方、突然ぶ厚くなった服装を重たそうに歩いていると、何処からともなくナット・キング・コールの「THE CHRISTMAS SONG」なんかが聴こえてきて
「おいおい、まだちょっと早くないかい・・・・でも、もう11月も後半だもんなぁ」
暖かくてホッとする歌声のはずなのに、それ故になおさら人恋しくなったりして、
「早くお家に帰ろう」
どっかのCMのような気分に・・・・・あはは、そこは私ですから心は家に向かわないんですよねぇ(笑)
「う~~ん、やっぱ一杯飲んでこうかなぁ」

これはいつものパターンか?!まさに『深酒危険信号』は黄色です。
プルル プルル プルル・・・・・
「あれ?今日は木曜日だよねぇ?????」
プルル プルル プルル・・・・・
なんと、ママが電話に出ないではありませんか。

今年はボージョレ・ヌーボーの配達手伝いもないし、しかたなく家に帰ってきた私は今、ナット・キング・コールを聴きながら趣味部屋で寂しく飲んでおるのでありますよ。(笑)
こうして『深酒危険信号』も点滅で終わったという・・・・・・
いや待てよ、すでに日本酒は5合目にさしかかっています。
「湿った袖が、時雨なのか涙なのか、あと2合くらいいかないと分かんないかもしんない」
やはり『深酒危険信号』はサンタの服のごとくまっ赤になっていたのでした。チャンチャン。

さて、今日の一枚は、今まさに流れておりますナット・キング・コールです。
説明は必要ありませんよね。「THE CHRISTMAS SONG」は定番中の定番ですもん。

クリスマスの一ヶ月以上も前に、これを聴きながら日本酒をあおっているとは思いもしませんでした。
そんなせつない私の心を包み込むように彼は語り掛けてくれます。なんといっても私と同じ『魚座』(生まれ月日がまったくいっしょなんですよ、私とナット・キング・コール)の彼は、私と同じ優しい心の持ち主なんですよ!

「暖かいのはナット・キング・コールの歌声と揺らめくローソクの炎だけだよぉ~~~~」(寂し~~~!!)

CHRISTMAS / NAT KING COLE
NAT KING COLE(p,vo) その他

1.THE CHRISTMAS SONG
2.DECK THE HALLS
3.FROSTY THE SNOMAN
4.I SAW THREE SHIPS
5.BUON NATALE
6.ADESTE FIDELES
7.O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM
8.THE LITTLE BOY THAT SANTA CLAUS FORGOT
9.O TANNENBAUM
10.THE FIRST NOEL
11.THE LITTLE CHRISTMAS TREE
12.HARK! THE HERALD ANGELS SING
13.THE HAPPIEST CHRISTMAS TREE
14.JOY TO YHE WORLD
15.O HOLY NIGHT
16.CAROLING,CAROLING
17.A CRABLE IN BETHLEHEM
18.AWAY IN A MANGER
19.GOF REST YE MERRY GENTLEMAN
20.SILENT NIGHT