JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ナイチンゲールは夢の中だけで

2009年06月29日 | a-c

「あれ?今日あたりから天気が下り坂って言ってなかったっけ?」
朝、空を見上げれば、透明度は低いものの一面の青空、
「え~~、今日も暑くなんのぉ」
ぼやきながら家を出ましたが、一昨日あたりとは少し風の向きが違うようで、いくぶんかの涼しさを運んできてくれました。

ところで、
だれしもが毎日の生活パターンというものを持っておりますよね。一説によれば、人間というのは不思議なもので、自由な時間があればあるほど、逆にパターン化していく、つまり、自分で自分を梗塞していく者なのだそうですけど、年齢が増すごとにさらにその傾向は顕著に表れるんでしょうか?

というのは、
最近、夜の手伝いの増加とともに、私の睡眠時間は大幅に減少して、ほぼ毎日4,5時間といった状態、たまにはたっぷりの睡眠も必要かと昨日は寝坊を宣言したのであります。
ところが、いつもの時間に目が覚めるともう寝られません。けっきょく、珈琲をたてて新聞を読んでおりました。
これから暑くなれば、益々寝坊など出来ないでしょうねぇ・・・・・
でもね、若い頃はちょっと違ったと思いません?
あの真夏のクソ暑い6畳一間の安アパートで「ハッと気がついたら夕方の4時」なんてことが間々ありましたもん。しかもそれが、男同士の雑魚寝であろうと、彼女と二人であろうと・・・・・・・
それが出来なくなったのも、やはり年齢のせいなのでしょうかねぇ

「ヒバリが鳴いた。もう行かなくては・・・・」
「いいえ、あれはナイチンゲール、あなたの耳に聞こえたのはヒバリではなくきっとナイチンゲールの鳴き声よ。」

ギターで始まるあのニーノ・ロータの優しいメロディーが聞こえてきそうです。

愛し合う若い二人にとって時間というのはいつの世も残酷なものであります。許される時間の短さを恨み、それ故になおさらその時間を愛おしむ、そしてそれがさらに時間を短く感じさせる・・・・クゥー、そんな感覚いつ以来体験してないでしょう。(笑)

コケコッコー
「ヤベ、おい、もう飯くわねぇと遅刻しちゃうよぉ」
「えぇ、もぉ・・だれかさんのおかげで昨夜寝られなかったんだから、勝手に何でも食べて行っちゃって・・・」

こんなんは、まだ良いんですよ。
「シー・・・鳴くなよぉ、へんに起きるとうるさいから」
てんで、そ~~っと布団を抜け出して、そそくさと会社に出掛ける・・・
えっ?まだまだ?
そもそもだれかさんは、別の部屋で高イビキのまんまだって?あらあら(笑)

これはもう年齢だけの問題じゃありませんな、「自由な時間があればあるほど、逆にパターン化していく」にもさも似たり、マンネリ、倦怠なんてぇものはすでに超越した男女の不思議であります。(笑)

え~~余談ではございますが、男ってぇもんは、女性のごとく現実を直視できませんから、いくつになってもついつい若き日のそんな体験を夢見たがるもんでして、

浮気相手の△ちゃんと夜を過ごすなんてぇことは、そうしょっちゅう出来る事じゃあれません。
「あ~~、別れるとすぐに逢いたくなるのが恋の常」
てなこと言いながら、朝の別れを惜しむんでありますね
毎朝、だれかさんに「もう行っちゃうのぉ」てなこと言われても、そりゃもうおぞましいだけ・・・(こらこら)
これが、△のちょっと腫れぼったい寝起きの目で見上げられながら言われちゃったりすると

 明けゆけばおのがきぬぎぬなるぞ悲しき

てなもんですよ。
あはは、そんじゃ、浮気相手といっしょになりゃいいだろってぇとそうではない。「自由な時間があればあるほど、逆にパターン化していく」これが嫌なんでありますなぁ男ってもんは・・・・・

「なに、勝手なこと言ってんの、早起きしたんなら、やってもらうこといっぱいあんだからね!」
「ふぁ~~い」
そこのご亭主!現実逃避は夢の中だけにしておきなさいよ。ライアン・オニールを見なさい、ねぇ、「あなただけと気付いたときには、すでに時遅し」てなことがあるんですから。

え~~、昨夜は久しぶりに自宅で飲み過ぎてしまいまして、一晩遅れの『料理当番、本日の一品』です。

まずは、形の良い鯵がありましたので、鯵の蜂蜜煮を作ってみました。

こちらは、蛸とワカメのキュウリ酢。

それに焼き茄子と・・・なかなかヘルシーでしょ。(笑)

さて、今日の一枚は、ドナルド・バードです。
じつはこのアルバム、一時、幻の名盤てなことでひじょうに入手が困難なアルバムだったようです。(Brunswikのオリジナル盤なんていくらするんでしょ?)
かくいう私もLPは未所有。紹介するのは、Vol.1とVol.2が合体したお得盤、二枚組CDです。(笑、ほんとはLPが欲しいんですよ)

ある意味ピークを迎えつつあったバードの、パリはオランピア劇場でのライブ盤です。バード・ファンならずとも必聴のアルバムかもしれません・・あっ、だから幻の名盤かぁ(笑)
当時のライブ録音の欠点というか、多少バランス等々録音に問題はあるものの、それを上回る内容であると思います。
この頃のバードは、じつに説得力のある演奏を聴かせますよねぇ、そう、しっかりした発音で歌詞をじゅうぶんに聴かせる歌手のような感じ?(なんじゃそりゃ)
これは「やっぱバードは、ハード・バッパーでいてほしい」という、私の個人的想いがそうさせるのかもしれませんけど、ともかくそんなバードが私は一番好きです。

それと、不思議と良いのが、ボビー・ジャスパー。
ロリンズばりのテナーはもちろん、私は「FLUTE BLUES」でのフルート演奏がみょうに好きだったりします。

最近は、まったくのジャケ違いでCD発売されているようですから、未聴の方がいらっしゃいましたら、ぜひともお聴きになってみて下さい。(笑)

BYRD IN PARIS / DONALD BYRD
1958年10月22日録音
DONALD BYRD(tp) BOBBY JASPER(ts,fl) WALTER DAVIS Jr.(p) DOUG WATOKINS(b) ART TAYLER(ds)

Disk 1
1.DEAR OLD STOCKHOLM
2.PAUL'S PAL
3.FLUTE BLUES
4.RAY'S IDEA
5.THE BLUES WALK
Disk 2
1.SALT PEANUTS
2.PARISIAN THOROUGHFARE
3.STARDUST
4.52ND STREET THEME
5.AT THIS TIME
6.FORMIDABLE
7.TWO BASE HIT
8.SALT PEANUTS