JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

復権ウイスキー!

2009年06月19日 | s-u

なんだか寒いんだか暑いんだか、雨なんだか晴れなんだか、分からないような毎日が続いています。昨夜帰宅時には深い霧がかかっておりましたが、地表の暑さと上空の寒気とのせめぎ合いがしばらくは続くようであります。ゲリラ豪雨が無いだけ良しとするしかありませんね。

注目していた『臓器移植法の改正法案』も、なんだか肩すかしを食らったがごとくあっさりとA案が衆議院で可決、参議院でのさらなる踏み込んだ審議に期待し、結論を待ちたいと思いますが、いずれ、自分の意思を明確にしておくことが肝心であると思います。

仮登録だった私の『臓器提供意思表示』のネット登録も、本日可愛いポストカードとともに送られてきたIDにより本登録となりました。
あらためて、臓器提供に関して真剣にご家族と話し合いをもたれ、意思表示を明確にされることをお勧めします。

話はコロッと変わりますけど
先日『日経MJ2009年上期ヒット商品番付』が発表になりましたよね。
東の横綱がインサイト&プリウスというハイブリット・カー、西の横綱はファストファッション、トレンドをおさえたデザインでありながら安価なファッションですか?
いずれも私にはどうでもよい横綱であります。

「バブちゃん、しばらく取ってなかったけど、炭酸を発注してみようか」
「????」
「ほら、テレビでも宣伝してるし、最近ハイボールが人気だっていうジャン」
と言いだしたのはMさん。どうも『ヒット商品番付』の東前頭にハイボールが選出されたことにも影響されたようで
「ちょっとやってみようよ」

そもそも、ハイボールといえば、ウイスキーをソーダで割った「ウイスキー・ソーダ」であると、我々日本人は思いがちですが、ありとあらゆる酒をベースに、ソーダ、ジンジャエール、トニック・ウォーター、ジュース・・・・・ともかくそういったもので割った飲み物をハイボールと言うんでありまして、つまり「ジン・トニック」も立派なハイボールなわけで・・・・・・・

そんな理屈はどうでもいいですね、今『ヒット商品番付』の東前頭に上げられているのは、間違いなく日本式ハイボール「ウイスキー・ソーダ」でありますし、さらに絞ればサントリーが仕掛けた「夜はハイボールから始まる」の『角瓶ハイボール』それなのであります。

考えてみれば、第一期ハイボールブーム(私が勝手に名づけさせていただきましたが)を仕掛けたのもメーカーさんでありましたよね。
トリス、ニッカ、オーシャンなんていう名を冠に展開した庶民的なバー、ここでの主力商品がハイボールだったわけですが、「Tハイ」だとか「トリハイ」なんて呼び名を思い浮かべる方は、私よりかなり先輩の諸氏でありましょうし、トリスバーで開高健が編集した『洋酒天国』なかぞを読みながら、民主主義、文学・芸術、人生・恋愛なんぞを熱く語っておられたのでしょうねぇ、なんだかとっても羨ましい。(笑)

話を戻しましょ、
いかに『ヒット商品番付』の東前頭にハイボールがあがったとはいえ、私のまわりでハイボールがそれほどのブームとは思えないわけで・・・・それでも炭酸水の需要はそこそこあると見込んだ私は、Mさんの提案に乗ることにしました。

ということで、こんなチラシを掲げて売り場を作ってみましたが、
売れるかなぁ??????(笑)

 ♪ ウイスキーがお好きでしょ もう少ししゃべりましょ
    ありふれた話でしょ それでいいの今は ・・・・・♪

いずれにしても、需要がどんどん落ち込んでいるウイスキー、ウイスキー党の私としては、これをきっかけにウイスキーの美味しさを再認識してくれる方が増えることに、おおいに期待しています。
「復権ウイスキー!」
今晩あたり、小玉武著「『洋酒天国』とその時代」なんぞを読みながら、自分だけのレシピで作ったウイスキーのハイボールを楽しんでみるなんてぇのも一興ではありませんかねぇ、もちろんBGMはJazzですよ。(笑)

さて、そんなこんなで私がBGMに選んだ今日の一枚は、久々のボーカルもの、ニーナ・シモンです。
ご存じ彼女のファースト・レコーディングであります。

ボーカル音痴の私がうまいコメントが出来ないことは、みなさんよくご存じでしょうが、幸いなのはピアニス、ニーナ・シモンがここにはいることですかね。
しっかりした教育に基づいた彼女のピアノは、「GOOD BAIT」「CENTRAL PARK BLUES」といったトリオ演奏を聴いても一級品であることがわかります。
もちろん、そのピアノに乗って聞こえてくる、あの野太い歌声もじつに魅力的で、そもそもピアノの弾き語りが出来る女性にゃ、私しゃ弱いんですな。
ほら、カーメン・マクレエのDUGでの弾き語り「AS TIME GOES BY」なんかも、たまらんですもんねぇ(笑)

ともかく、ファースト・レコーディングでありながら、彼女の代表アルバムでもある今日の一枚は、手にして損のないアルバムだと思います。

あ~あ、でもこうして飲んでいると・・・・・人恋しいなぁ~~~~(笑)

JAZZ AS PLAYED IN AN EXCLUSIVE SIDE STREET CLUB / NINA SIMONE
1957年録音
NINA SIMONE(p,vo) JIMMY BOND(b) AL HEATH(ds)

1.MOOD INDIGO
2.DON'T SMOKE IN BED
3.HE NEEDS ME
4.LITTLE GIRL BLUE
5.LOVE ME OR LEAVE ME
6.MY BABY JUST CARES FOR ME
7.GOOD BAIT
8.PLAIN GOLD RING
9.YOU'LL NEVER WALK ALONE
10.ILOVE YOU PORGY
11.CENTRAL PARK BLUES