JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

名にアラブを見る?

2009年06月27日 | a-c

昨日今日のこの暑さはなんざんしょ、もうメタボ・オヤジにはキツイですねぇ・・・「ビールビール」って、午後から仕事だしなぁ(笑)
そんな暑い中飛び込んできたのは、マイケル・ジャクソン死亡のニュース、まっ正直、私は彼のファンともいえず、しいてジャクソン・ファイブが少しだけ好きだったという程度ですから、このニュースにもさほどのショックは受けませんでしたが、同年代の「死の原因が何だったのか?」は、ちょっとだけ気になります。
いずれ解明されるのか、それとも、海外の有名人に間々ある「ミステリー」的謎が延々と語られるようになるのか、ともかくご冥福だけはお祈りいたしましょう。

「ごめん、俺これは飲めんのよ、ダメなんだなぁ口に残っちゃって、ほんとごめん」
せっかく事務の女の子が買って来てくれたスターバックス・ディスカバリーズの「クァンディ・キャラメル」なる珈琲に文句を付けてしまった私、これも暑さのせいか、我慢してでも飲めばよかったと反省しています。

スターバックスといえば、いまや誰もが知っている珈琲屋さんでありますが、その名は『白鯨』の一等航海士スターバックに由来することはご存じのとおり。
白鯨モービー・ディックに片足を食われ、義足となった船長エイハブのただただ暴走する復讐心を諌める役回りでありましたね。

グレゴリー・ペック主演の映画を見たのも、原作を読んだのも、もうずいぶん昔のことです。原作があまりに壮大すぎて、映像にするには若干無理があったのでしょうが、それでもあのグレゴリー・ペックの姿は目に焼き付いています。

『白鯨』といえば、聖書との関わりなくしてあの物語も無いのでありますけど、
エイハブはアブラハム、壮絶な闘いの一部始終を見た青年イシュメールはイシュマイル、では白鯨モービー・ディックは何なのか?
どちらが悪とも善とも呼べぬ戦いを正視するイシュメール・・・そこに深い意味が隠されているのでしょうけど、私には理解できましぇ~~ん。(笑)

ともかく名前だけで置き換えてみれば、エイハブはヘブライの祖始であり、イシュメールはアブラハムが妻サラの付き人ハガルに生ませた長男であり、ハガルとともに砂漠をさまようアラブの祖でもあるわけで・・・・・う~~~ん、
白鯨モービー・ディックは、何者も寄せ付けない存在、神?
でも、モービー・ディックはいい者とも思えないし、それに挑むエイハブが悪者か?
でも、エイハブのしつこさは別としてもあの果敢さには魅力も感じるし・・・・・
やっぱわかんないや(笑)

さても、ここで話は一巡するのであります。
私がむげに飲むのを断ってしまった「クァンディ・キャラメル」、この名はギリシャはクレタ島に住んでいたアラブの菓子職人たちが作りだした、滑らかなバターのようなキャラメル、そしていずれこの島を「クァンディ」と呼んだことに由来する名前なんだそうで、
「そうか、アラブ人かぁ・・・・」
と、一人、『白鯨』スターバックに由来するメーカーの飲み物に、しまいには現在起こっているイラクの問題まで想像を膨らます、いつもの妄想癖に呆れてしまう私でした。とさ。(笑)

さて、今日の一枚は、ケニー・バレルとジミー・レイニーの共演盤です。

とはいっても、あまりギターのアルバムといった感は、私はしないのでありまして、それは、ドナルド・バード、ジャッキー・マクリーン、マル・ウォルドロン、ダグ・ワトキンス、アート・テイラーという、なんとも豪華な面々が脇に控えていれば「さもあらん」であります。

もちろん、ケニー・バレルとジミー・レイニーというじつに対照的なギターが、ソロで、ユニゾンでその個性をじゅうぶんに発揮していることはたしかです。ただ、対照的であるが故にどっちつかずという側面も持ち合わせているアルバムではないでしょうか。
プレスティッジは「無理くりいっしょにセッションさせちゃう」というパターンがお得意ですが、それが吉と出るか凶と出るかは時の運。
このアルバムはどうなのか?それはご自分の耳でお確かめ下さい。

TWO GUITARS / KENNY BURRELL, JIMMY RANEY
1957年3月5日録音
KENNY BURRELL, JIMMY RANEY(g) DONALD BYRD(tp) JACKIE McLEAN(as) MAL WALDRON(p) DOUG WATKINS(b) ART TAYLOR (ds)

1.BLUE DUKE
2.DEAD HEAT
3.PIVOT
4.CLOSE YOUR EYES
5.LITTLE MELONAE
6.THIS WAY
7.OUT OF NOWHERE