JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

私めに愛のツッコミを

2008年12月19日 | p-r

先月の第三木曜日といえば最近それほど大騒ぎもしなくなったボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。
どちらかといえばヘビーな赤ワインを好む私としては(ワインの善し悪しなど、じつは全く分かっていないのですが)、「ワインの新酒なんて、面白くも何ともない」てなこと言いながらも毎年必ずといっていいほど口にしてきたわけですが、今年は自腹をはたいてまで飲む気が起こらず、飲まずじまいで終わろうとしていました。

ところが昨晩、12月の第三木曜日ですからまさに解禁からまる一ヶ月後に、今年のヌーヴォーをいただいたのであります。
これが、何処かの飲み屋で一杯いただいた、てなもんなら可愛いのですが、まるまる一本。
それも、誰かと3,4人でワイワイいただいた、てんならこれもまた可愛いのですが、一人でまるまるまる一本。
しかも、何時間も時間をかけていただいた、てんならこれもまたまた可愛いのですが、約一時間でまるまるまるまる一本。

昨晩、Mさんからボジョレー・ヌーヴォーをいただいて帰宅したのが夜中の12時半。まずは風呂に入ってなんやかや、これで午前1時。就寝が2時ですからその間に飲んだのでありますねぇ(まるで他人事?)、今朝そこにあったのは瓶底にうっすらと残った葡萄色だけだったという・・・・・・
「だってぇ、水みたいだったんだもん」
じゃねぇだろう!(自分でツッコミを入れてみました。笑)

しょせん、私にとってヌーヴォーだろうと古酒だろうと、ヘビーだろうとライトだろうと関係ないんですね、目の前にあって、アルコールの臭いがすれば、なんでもあるったけ飲んでしまう・・・・・我ながら情けない。

でも不思議だったのは、今朝7時に起床しても酒臭さもむかつきも何もなく、いつものように朝食を美味しくいただき、急いで珈琲を飲み、何ら支障なく仕事に出掛けたこと。
「う~~~ん、やっぱり新酒は醒めるのも早いのか?さすがボジョレー・ヌーヴォー!!」
って・・・・・
みなさんもどうぞそんな懲りない私に、愛のツッコミを入れてやっておくんなまし。

さて、今日の一枚は、ホレス・パーランです。
ブルーノートに残るパーラン・トリオ+スタンリー・タレンタイン、もしくはタレンタイン兄弟の演奏は、一度はボツになった「COMIN' YOUR WAY」も含めとても好きで、このアルバムも高校生時代に好んで聴いた一枚です。
同時期のスリー・サウンズ+タレンタインより、私的にはこちらの組み合わせの方が好きかもしれません。

そもそも、パーランのピアノの魅力は独特のドライブ感でありますが、一曲目「WADIN'」をトリオ・アルバム「US THREE」の同曲と聴き比べて、「タレンタインが加わることで、そのドライブ感がどう変化するのか」といった楽しみを持って聴くのも一興でしょうか。(パーランそのものはそれほど変化がなかったりして・・・それでもタレンタインが・・・・みたいなね。)

ともかく、パーランの魅力もタレンタインの魅力も充分に感じ取れる一枚だと思います。

SPEAKIN' MY PIECE / HORACE PARLAN
1960年7月14日録音
HORACE PARLAN(p) TOMMY TURRENTINE(tp) STANLEY TURRENTINE(ts) GEORGE TUCKER(b) AL HAREWOOD(ds)

1.WADIN'
2.UP IN CYNTHIA'S ROOM
3.BORDERLINE
4.RASTUS
5.OH SO BLUES
6.SPEAKIN' MY PIECE