JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

音楽は宇宙ダァ!

2008年12月15日 | p-r

青空は戻ってきたもののやはり風は冬のそれ、早く帰って暖かな部屋で一杯やる、これに勝るものはないのですが・・・・・・

「バブさんはこういうのは聴かないかな?」
とCD片手に事務所へ招き入れてくれたのは取引先の社長さん。(私とほぼ同年齢なのに、この不況にも負けないような会社の社長さん・・・この差はいったいなんなんじゃい!笑)
持っておられたのは、ブラインド・ウィリー・ジョンスンの「DARK WAS THE NIGHT」なるCDです。

ブラインド・ウィリー・ジョンスン?????」
どこかで聞いたことのあるような・・・・・
ジャケットを見るかぎりまさに古いブルースマンといった風貌だし・・・・・
「あっ! 盲目のゴスペルシンガー・・・・でしたっけ?」
「そう、そのブラインド・ウィリー・ジョンスン

このあたりは好きなくせに異様に知識の浅い私ですから、かすかに名前は覚えていても、彼の歌や演奏を聴いたことがあったかどうかは全く覚えていません。
「聴いてみる?」
「ああ、ぜひ」

いやいやいやいや、なんともまぁ渋い声というか、ガシャガシャに喉をやられている声というか、それでいて迫力があって味がある・・・・
「なかなか、ええですねぇ」
でも正直、私にはゴスペルなんだかブルースなんだか聴き分けができません。
「そうでした。問題は私の語学力でした。英語がもう少しできていれば、今社長にお会いしていなかったかもしれませんもん。だから歌ものに弱いんですよねぇ・・・」
一人で納得している私を、社長は笑っておられました。

録音したいとの申し出に、社長は快くそのCDを貸してくださいまして、今さっきから、ライナーノーツを読んでいたのですが、なんと録音は1920年代後半なんですねぇ。
「80年前かぁ・・・・・・」
おそらくは彼の歌声を私は今回初めて聴いたんだと思います。
では、何故名前をかすかに覚えていたのか?
これもすぐに思い出しました。というより、以前読んだ「THE BLUES BOOK」というローレンス・コーンの本に出ていたとしか考えられません。(たしかゴスペルに関する章があったはずです。)

それにしても、音楽というのは無限大に存在する宇宙みたいですよねぇ。私が出会っていない極上の一品がまだまだ沢山あるんですよ。
その点からすると酒も同様でありまして、まだ見たこともない一品が、私との出会いを心待ちにしているのです、きっと、

「これだから、酒と音楽はやめられないんだよなぁ・・・・よう~~し、飲むぞう!聴くぞう!」

さて、今日の一枚は、ダイアン・リーブスです。
4年前に発売になったアルバム、しかも歌ものを紹介するなんて・・・珍しいでしょう。
じつはこのアルバム、先日手元に届いたばかりなんです。
えっ、買ったのかって?
とんでもございません。買うんだったらまだ他に欲しいアルバムが・・・・んんんん。
じつはプレゼントでいただきましてね、贈ってくれた方が誰かはまぁいいとして(笑)選び方が安易だと思いません?
つまり、
「クリスマスが近い→バブはジャズが好き→でもいろいろ持ってるしなぁ→ダイアン・リーブスのこれは持ってないだろう」
みたいな。
たしかに、以前その方に「マウント・フジで聴いた生のダイアン・リーブスは最高だった」という話をしたことがあって、それを覚えていてくれたということなのでしょうけど・・・・・
あはは、そんなふうに文句を言ってもシャレで通じる相手からいただいたんですよ。

ともかく、この時期だから聴けるクリスマス・ソング集です。
バックが大人数じゃないところが良いですね。ただ、ダイアン・リーブスがしっとりと歌い上げるというタイプではないと私は思っていますから、「二人の大切な夜にBGMとして」というのはいかがなものかと思います。
「たまには聴き入ってしまうクリスマス・ソングも、それはそれで良いかな」そんなアルバムではないでしょうか。

そういえば、リーブスのゴスペルもなかなか良いですよね、あたしゃ好きです。(笑)


CHRISTMAS TIME IS HERE / DIANNE REEVES
2004録音
DIANNE REEVES(vo) ROMERO LUBAMBO(g) STEVE WILSON(as) PETER MARTIN(p) REUBEN ROGERS(b) GREGORY HUTCHINSON(ds) JOE LOCKE(vib) MUNYUNGO JACKSON(per) MEG OKURA(vln) GREGOR HUEBNER, RON LAWRENCE(vln) DAVE EGGAR(cello)

1.LITTLE DRUMMER BOY
2.CAROL OF THE BELLS
3.CHRISTMAS TIME IS HERE
4.THIS TIME OF THE YEAR
5.CHRISTMAS WALTZ
6.I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS
7.CHRIST CHILD'S LULLABY
8.A CHILD IS BORN
9.THE CHRISTMAS SONG
10.LET IT SNOW
11.HAVE YOUSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS

おまけ、
皆さんは今年のクリスマス、なにかなさいます?
我が家では子供たちもいないので「クリスマスもへったくれも」ありませんけど、今年はイブの晩にS君からお誘いが、
「何々、どっかでパーティーでも開いてくれんの?・・・できれば若い女の子がどっと来るような・・・・・・・・」
なんてこたぁありません。S君行きつけの飲み屋さんで行われるパーティーの券を預けられ、私にも買わせようという魂胆でありまして
「この貸しは、高くつくぞう!!!!」