JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

鬼より怖い・・・・

2008年02月03日 | g-i

朝起きて窓の外を覗けば予報どおりの雪、こんな風景は2年ぶりでしょうか?見ているだけで震えてしまいますが、見た目も綺麗だし、一日家の中で過ごす言い訳にもなるわけで、雪の日曜日も良いかもしれません。


朝は真っ白だったんですけどねぇ、
午後になったら雪は降っているものの、けっこう溶けてしまいました。

「こいつぁ春から、あ、縁起がいいわえ!」
は『三人吉三 巴 白波(さんにんきちざ ともえのしらなみ)』で、お嬢吉三が節分の夜に言う名台詞であります。

そう今日は節分、この台詞を思い出す方は少なくとも、豆まきをなさっているお宅は多いのでしょうね。
特に子供さんが小さいお宅ではお父さんが鬼の役をさせられて、子供たちが「鬼は外、福を内」って嬉しそうに追いかける、いいですねぇ温かな家庭がまさに寒い冬を追い出してくれそうです。
いや待てよ、一番強く一番多くの豆をお父さん鬼にぶつけているのは・・・あらま、奥さんじゃござんせんか、普段の鬱憤晴らしとばかりにそんな力一杯に・・・
「痛てぇ~~~!!!!!」
そんなお父さんは、とてもお嬢吉三の台詞どころじゃないでしょうけど、それも日頃の悪行が原因、このさい悪行全てを追い出していただきなさい。
(よくもまぁ、自分を棚に上げて)
でも、奥さん、あんまり豆をまき散らすとお掃除が大変ですよ。
えっ?それを掃除させるのも旦那の仕事だって?
なにより怖いのは鬼よりも何とかですかねぇ(笑)

三つ子さへ かりりかりりや 年の豆 (一茶)

ともかく、旦那イジメはそこそこに、歳の数の豆を食べ、みなさんどうぞ良い春をお迎え下さい。

雪が降った寒い日の『料理当番、今日の一品』はこちら

鱈と豆腐、それに余り物の野菜をちょっととろみをつけた雪餡で炊いてみました。

こちらは、ほんの少しの鶏の胸肉が冷凍庫に寂しげに放置されていましたので、醤油ダレにつけて網焼きにしてみました。
どちらも、ご近所さんにいただいたぶ太っといネギを焼いて付け合わせに、これが甘くて美味しかったぁ。

さて、今日の一枚は、ジョー・ヘンダーソンです。

ごくまれですが、ヘンダーソンが好きだというと「それじぁウェイン・ショーターも好きだろ」なんて言う方がいらっしゃいます。
これは、いわゆる新主流派といわれる共通項に、両者を無理矢理押し詰めるといったことなのでしょうけど(どうしても何とか派だとか、何とかジャズだとか、分けたがる気持を全否定するわけじゃありませんよ)、私はこの両者に大きな違いがあると考えています。
ヘンダーソンの場合、新主流派といってもそれ以前の世代とも違和感なくやっていける主流派的要素がとても強いように思うし、それが魅力になっていると感じるからです。
鬼才白人ギタリスト、ユージン・チャドバーンは「ジャズのこの80年の即興のプロセスが、ヘンダーソンの中にすべてつまっている。」と言ったそうですが、同じ新主流派といわれるウェイン・ショーターとの違いを的確に表現した言葉ではないでしょうか。

そういった意味で、良く言えばオールマイティーなヘンダーソンが、ジャズ・シーンに大きく出る手助けをしてくれたケニー・ドーハム(恩義を感じて当然ではありますが、)の手を離れてからどうなったのか?
「PAGE ONE」「OUR THING」を経て「IN'N OUT」でドーハムがちょっと浮き気味になって・・・・・・
その答えは、リー・モーガンの「THE SIDEWINDER」にあるのか?それともこのブルーノート最後のアルバムにあるのか?ご自身の耳でお確かめ下さい。

MODE FOR JOE / JOE HENDERSON
1966年1月27日録音
JOE HENDERSON(ts) LEE MORGAN(tp) CURTIS FULLER(tb) BOBBY HUTCHERSON(vib) CEDAR WALTON(p) RON CARTER(b) JOE CHAMBERS(ds)

1.A SHADE OF JADE
2.MODE FOR JOE
3.BLACK
4.CARIBBEAN FIRE DANCE
5.GRANTED
6.FREE WHEELIN'