JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

生涯学習、スゲ~~!

2008年02月24日 | j-l

「午前中いっぱいは風が強いみたいだよ」
何をおっしゃいます、一日強い風が吹いてるじゃござんせんか。しかも足下からゾクゾクと来るこの底冷えはなんざんしょ、まぁ寒くなったり暖かくなったりしながらやって来るのが春ですからしかたのないことかもしれませんけど、できれば暖かい日が休日と重なると良いんですけどねぇ。

いかに寒い休日とはいえ二日連続でパソコンに向いっぱなしというのも健康的じゃありません。昨日から始まった暇つぶしはいつでも出来ることですから、今日は昨日から仕込んでおいた「豚の角煮」を手土産に、昨年の秋10年ぶりの再会をはたした『ブルースの鬼』K君のお宅へ遊びに行ってきました。

「角煮つまみに飲んでけよ」
とは言われましたが、帰って何言われるか分かりませんし、何より車を置いてくるハメになりますので、そこはグッとこらえ珈琲を飲みながらの座談でありました。

「ブルースとジャズとの関係について」といういかにもマニアックな話で盛り上がり(題名を付けるほど高尚な内容じゃないんですけどね)、
「バブ、俺はねぇ、自他共に認める凝り性ジャン、ブルースを聴いたりやったりしてるうちに、アメリカの近代史に興味が湧いて来ちゃって、今勉強してんのよ」
「およよよ」
なるほど、机の上にはわけの分かんない本が山積みされていて、近代史を勉強する学生さんのようです。
この歳で学習意欲が湧くことには感心しますが、ブルース好きがそっちに向かうとはなんともまぁ、彼にしてみれば、ジャズ好きが高じて『レコード・マニア』や『オーディオ・マニア』の世界にドップリ浸かるってぇのと同様の発想なのでしょう。

たしかにジャズを聴いていても、その時々の時代背景というものにはおのずと興味が湧いてきます。私の場合それが「アメリカ近代史の勉強」までは結びつきませんが、時に『公民権運動』であったり『大恐慌』『世界大戦』であったり、日本に於ける60年代の社会・文化への影響についてだったりと、偏った知識(笑)を吸収するきっかけを与えてくれたのもジャズであったかもしれません。
「何故、多くのジャズ・ミュージシャンが、麻薬の世界に陶酔していったのか?」
という疑問にぶつかれば、その時代背景をおのずと知ろうとするみたいな。
大好きなコルトレーンがどういった生涯を送ったのか知りたくなるのは当然ですし、そこに時代背景が大きく関わるみたな。

「おいおい、ひょっとしてまた大学行こうなんて考えちゃったりして」
「うん、金に余裕があれば行ってみたい」
って、K君スゲ~~!

「よし!俺もビバップ以降の時代背景をもう一度勉強してみようかな!?」
「けっけっけっけ、出来ないことは言わないの」
「は~~~い」

さて、今日の一枚は、J.J.ジョンソンです。
話の流れからいってチャーリー・クリスチャンの「THE HERLEM JAZZ SCENE -1941」でも引っ張り出してきて『ビバップ革命前夜の時代背景』でも語れば良いところなんでしょうが、なにしろ知識が薄っぺらなもので(笑)
パーカー、ガレスピーのバップ・イディオム(よく分かってない...笑)を、いち早くトロンボーンに取り入れたとされるJ.J.の初リーダーアルバムを持ってきてみました。

正直言うと、私がこのアルバムを手に入れたのはJ.J.目的ではありませんで、初期のソニー・ロリンズとバド・パウエルを抑えたいという、いわば不純動機でありました。

ともあれ、「THE HERLEM JAZZ SCENE -1941」でのビバップ草創期とはまた違った、ある意味熟成したビバップを確認するにはうってつけのアルバムでした。
もちろん、「THE HERLEM JAZZ SCENE -1941」でセロニアス・モンクに注目したように、パウエル、ロリンズへの関心は消えることはありませんでしたが、

そうそう、じゃあロリンズがすでに第一線に飛び出したこの時期、コルトレーンはどうしていたのか?興味はそういうふうに拡がっていきます。
「へたすりゃコルトレーンはまだテナーではなくアルトを吹いていたかもしれない・・・・」すると、ダイナ・ワシントンの「THE COMPLETE DINAH WASINGTON Vol.1」の中でコルトレーンの音を探し当てる、
「ビル・エバンスの息子エバン・エバンスが監修した「VERY EARLY Vol.1」のエバンスの録音も確かこの頃だ」なんて・・・・・・・

またまた、聴くものが増えちゃったりするんですよね。(笑)

J.J. JOHNSON'S JAZZ QUINTETS
1946~49年録音
J.J. JOHNSON(tb)
CECIL PAYNE(as) BUD POWELL(p) LEONARD GASKIN(b) MAX ROACH(ds)[1~4]
LEO PARKER(bs) HANK JONES(p) AL LUCAS(b) SHADOW WILSON(ds)[5,6,11,12]
SONNY ROLLINS(ts) JOHN LEWIS(p) GENE RAMEY(b) SHADOW WILSON(ds)[7~10]

1.JAY BIRD
2.COPPIN' THE BOP
3.JAY JAY
4.MAD BE BOP
5.BONEOLOGY
6.DOWN VEMON'S ALLEY
7.AUDOBON
8.DON'T BLAME ME
9.GOOF SQUARE
10.BEE JAY
11.YESTERDAYS
12.RIFFETTE

おまけ、
『料理当番、今日の一品』は、K君宅にも持っていった「豚の角煮」です。

二品目は「ニラ入りチヂミかお好み焼きだか分かんないもの」(笑)

これに「大根サラダ」で本日は終了です。