JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

杜甫や李白のごとく

2008年02月16日 | a-c

今日も北風は強いものの見渡すかぎりの青空、空気はカラカラに乾いています。毎日のように各地で火事の被害が出ているようですが、このあたりも今日みたいな日に火事でも出したら大変なことになってしまいます。「酔っぱらいが煙草の火の不始末で火事」てなことはよく聞くこと、まさに私など要注意人物ですのでじゅうぶん気をつけねばいけません。
とか言いつつ昨晩も相変わらずの深酒で今朝は酒の香りプンプン、そんな朝はダラダラしていると何を言われるか分かりませんから、朝食をさっさと済ませてすぐに趣味部屋掃除、散歩と逃げ回るような午前中でした。(笑)
「どっか行くんだったら、帰りにセブンにでもまわって電池とお茶菓子買って来て」
「は~~~い」

「しかしバブさんの酒量も落ちませんねぇ」
昨晩そんなことを言われました。
「いえいえ、何をおっしゃいます。歳とともに落ちる一方ですよ。来月誕生日を迎えたらきっとまた一合ほど酒量が減ったりするんだから」
「ははははははは、誕生日ごとに一合ずつ減ってんなら、いったい若い頃は何升飲んでたんですか」
「・・・・・・」

二月巳に破れて三月来る
漸く老いて春に逢う能く幾回ぞ
思う莫かれ身外無窮のこと
且つ尽くせ生前有限の杯

杜甫の詩であります。
つまり、
二月も終わり三月になった
この老いの身にはこれから何回春に逢うことになるのか
ならばこの身に関係ないことにはくよくよするのはよそう
限りある束の間の生命じゃないか、とにかく杯を飲み干そう
てな意味。

私などこの詩を真に理解するまでにはまだまだ何回も春を迎えねばいけないでしょうが、何とか理解できるまで杯を置きたくはありません。

「いいの俺はね、一斗の酒を飲むうちに百編の詩を書いたという李白のごとく、いっしょに船遊びをしようって天子が直々に誘いに来ても、好きな酒屋で酒を飲む方を選ぶ、そんな仙人のような老人になりたいんだから、若者よチミには分かるまい」
「何ですか、それ?」
若者じゃなくても何のことだか分かりゃしませんよね。やだやだ中年オヤジの酔っぱらいは・・・・(笑)

昨晩の深酒話はそのくらいにして、散歩の帰りに言いつけどおりセブンイレブンで買い物をして帰りました。
「お客様、クジを二回引けますから、こちらからどうぞ」
わけもわからず棒クジを二本同時に引いたら
「おめでとうございま~~す」
なんと二本とも『当たり』だそうで
(やったぁ!駄菓子屋のクジですら当たったことのない私がぁ!!!)
と心のなかで喜んだのですけど・・・・

あはははは、当たったのは『よしもとミニタオル』『よしもとキャラクターステッカー』という、なんとも使えそうもないグッツでした。
しょせん私の運などこんな事で使い果たしてしまうんですよねぇ、とほほほほほ。

さて、今日の一枚は、午後の珈琲タイムにBGMとして聴いていたディヴ・ブルーベックです。
かの一大ボサ・ノヴァ・ブームのおり、ブルーベックもまたこれに乗っかっちゃったわけでして、正直、可もなく不可もなくといったアルバムだと思います。私からするとインパクトが無くて、印象が薄いんです。
その反面、不快感も全く無いアルバムだと思いますよ。ポール・ディスモンドのアルトも心地よく響くし、ジョー・モレロのドラムも悪くない、嫌いじゃありません。
以前も申しましたが、いかにもこういった「BGMにはピッタリ」(もちろん私にとってですが)というアルバムもそれはそれで私にとっては必要性が高いというか、珈琲タイムにはピッタリなんですよね。

表がどんなに寒くても、窓越しの暖かい日差しを浴びて、珈琲をゆっくり楽しんでいると、ディスモンドのアルトが優しく語り掛けてくれる・・・・・ほら、いかにも休日じゃありませんか。

BOSSA NOVA U.S.A / DAVE BRUBECK
1962年1月3日[2,5,6,8,9], 6月2[3,10],12[4,7]日, 10月25日[1]録音
DAVE BRUBECK(p) PAUL DESMOND(as) GENE WRIGHT(b) JOE MORELLO(ds)

1.BOSSA NOVA U.S.A.
2.VENTO FRESCO (COOL WIND)
3.TROLLEY SONG
4.THEME FOR JUNE
5.CORACAO SENSIVEL (TENDER HEART)
6.IRMAO AMIGO (BROTHER FRIEND)
7.THERE'LL BE NO TOMORROW
8.CANTIGA NOVA SWING
9.LAMENTO
10.THIS CAN'T BE LOVE