社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

教育現場が腐敗した原因は何か --モンスターペアレントが物語るもの--

2007-07-09 12:04:34 | 家庭、教育

 理不尽な要求で学校現場を混乱させる保護者が増えているという。彼らは「モンスターペアレント」と呼ばれるらしい。教育現場が混乱していることは昨今言われ続けているのだが、こうした事態の背景には、どんな原因があるのだろうか。

保護者の理不尽なクレーム、専門家による支援検討 文科省
7月9日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070709-00000001-san-soci

 文部科学省は来年度から、こうした理不尽な保護者に対処するべく本格的な学校支援に乗り出す方針を固めた。地域ごとに外部のカウンセラーや弁護士らによる協力体制を確立し、学校にかかる負担を軽減することを検討している。来年度の予算要求に盛り込みたい考えで、各地の教育委員会にも対策強化を求めるという。

 ところで、保護者の理不尽な要求とは具体的にどんなものがあるのだろう。
 以下の2つの記事から、実例を紹介しよう。

学校の悲鳴…急増する「イチャモン保護者」 産経イザ H19/03/06 16:56
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/42061/

・子供がひとつのおもちゃを取り合って、ケンカになる。そんなおもちゃを幼稚園に置かないでほしい。
・自分の子供がけがをして休む。けがをさせた子供も休ませろ。
・親同士の仲が悪いから、子供を別の学級にしてくれ。
・今年は桜の花が美しくない。中学校の教育がおかしいからだ。

親の不当要求…おびえる学校 先生の訴訟保険、3人に1人加入 都公立校
2007年7月1日 東京新聞朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007070102028652.html

・小学校の個人面談で教員との会話の録音を父親に要求された。
・小学校の運動会で子どもに日差しが当たっていたことに立腹した母親から「熱射病になったら責任がとれるのか」と苦情が寄せられた。
・運動会直前に父親から「うちの子が騎馬戦で上に乗れないのはおかしいじゃないか」と怒鳴り込まれた。
・周囲の子とぶつかって階段を踏み外した児童の母親に「うちの子が殺されそうになったそうじゃないの」と怒鳴り込まれた。

 これらを見ると、まず、学校側と、子供達や保護者との間に信頼関係が著しく薄れてきているのが読み取れる。桜の花が美しくないのを中学校の教育のせいにしたり、教員との会話の録音を要求したり、熱射病になった時の責任問題を問うというのはまさに信頼関係がなくなっている証拠だろう。

 次に、保護者の「親馬鹿」傾向も読み取れる。自分の子供が可愛いのは当たり前なのだが、だからといって親のエゴを学校に押し付けるのは筋違いだろう。親同士の仲が悪いから子供を別の学級にしてくれとか、うちの子が騎馬戦で上に乗れないのはおかしいというのも、親のエゴではないだろうか。

 産経イザのニュースでも触れているが、こうした信頼関係低下の背景には、教師への尊敬の念がなく、自分と同等という潜在意識が保護者側にあり、垣根が低くなったからではないだろうか。

 またこうした事態を助長する社会風潮も悪い。本ブログでも取り上げた久間発言や柳沢発言など、人の言葉を論(あげつら)って悪者に決めつけ、徹底的に集団で非難するという風潮も、学校内でのいじめを助長していると言える。保護者からの理不尽な要求は、まさに教師に対するいじめとも言えるのではないだろうか。

 更に、ある現役教員(恐らく高校教師)が開設している「『教育の崩壊』の掲示板」では、こうした記述もある。

『教育の崩壊』の掲示板
http://otd12.jbbs.livedoor.jp/1287242/bbs_plain

*****
教師に対しても面と向かって刃向かったりしない。
授業中、教師の困るわざとらしい質問をしたり、質問の振りして周囲と私語をして授業中の雰囲気を壊したり、雑音を出して教師の授業を妨害する。
注意すれば止めるが、それを複数の人間が時々繰り返す。

あるいは教師のおもしろおかしい物まねをして、プライドを傷つけ、教師の口を封じていく。

注意すれば止めるが、目に見えないところでそれを繰り返す。

教師に対する尊敬などはなく、
教師さえいじめの対象ととらえている。

しかも証拠を残さず、聞かれればシラを切る。
*****(No.1847「いじめの方法」より引用。)

 最早教育現場は「教育の場」ではなく、教師が如何に生徒に嫌われないようにご機嫌取りをしながら切り抜けていく場と化しているのではないか。
 
 暴力行為やセクハラなどで処分される教師が後を絶たないが、これも子供達が教師というものを見下していることも影響しているのではないかと私は思う。教育現場にもフェミニズム教育が蔓延しているので、特に女子生徒、児童から男性教師を見る目は偏見が顕著になりつつあるのではないだろうか。

 自分が不快に感じた、だから相手が悪い、従って社会追放せよ。こうした安易な排除社会が、教育現場を強者が弱者を駆逐する弱肉強食の場へと変えてしまっているのではないだろうか。相手を貶すことによって自分の地位を高めようという風潮が社会全体における「権力主義」を助長し、それが教育現場も腐敗させ、理不尽な保護者を生み出す結果につながっているのではないだろうか。


家族社会の大切さを特集 --雑誌「正論」8月号--

2007-07-06 17:39:59 | 家庭、教育

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070706-00000206-yom-soci

 産経新聞社発行の「正論」という雑誌をご存知だろうか。家族解体のフェミニズムに批判的な保守系の方々なら誰もが知っているこの雑誌だが、この雑誌の今月号(8月号)に、家族に関する特集記事が掲載されている。

http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0707/mokji.html

《特集》これでいいのか日本の家族
・<特別鼎談(*1)> 今こそ「母性」の復権を
 参議院議員・内閣総理大臣補佐官 山谷えり子
 県立長崎シーボルト大学教授 小林美智子
 日本子守唄協会代表 西舘好子

・なぜ「親学」は葬られたのか
 明星大学教授 高橋史朗

・家庭教育の衰退が三歳児を蝕んでいる
 江戸川双葉幼稚園園長 菅原久子

・親は子供に何をどう教えるべきなのか
 東京女子大前教授 林 道義

・日本で報道されない欧州が陥った家族政策の袋小路
 ジャーナリスト 岡本明子

(*1)鼎談-ていだん、三人が向かい合って話をすること。

 内容の詳細は実際の雑誌を読んでいただきたいのだが、これらの論考を大まかに説明すると、国連が既にフェミニズムに汚染されているということや、欧米の少子化対策はフェミニズムを踏襲したもので、出生率が回復したと言われているフランスでも、その半数近くは婚外子であるということ、またそれら法律婚以外の子供が犯罪を犯したり、虐待に巻き込まれるケースが多いということなど、日本で今迄報道されていない悲惨な実態があるのだという。

 また、「親学提言」が葬られた背景にジェンダーフリー路線を払拭できていないからという指摘や、挨拶など秩序正しい生活習慣を子供に教えることの大切さ、M字型就労は日本に適した労働形態であること、更に「繁殖能力が無い民族は滅びる」といった指摘など、個人主義、女権主義のフェミニズムを堂々と批判する内容となっている。

 更に、このブログでも紹介した世界家族会議の件などにも触れている。

 因みに、本号では同和教育に対する論考もあり、興味深い。
・福岡の教育現場を歪める同和教育  教育オンブズマン 近藤将勝

 雑誌「正論」は書店などの他、全国の図書館でも蔵書しているところがあるので、皆さんのお近くにある図書館を調べてみるのも良いだろう。また、蔵書はインターネットでも検索できる仕組みになっている。

図書館リンク集
http://www.jla.or.jp/link/

 図書館の場合は、最新号の他バックナンバーも閲覧出来る。正論は過去にもフェミニズム批判の論考が多数掲載されているので、この機会に探してみては如何だろうか。

≪情報元≫
http://www.azaq-net.com/bbs/bbs.cgi?tani6010
スレッドNo.[53098]


解釈次第で幾らでも人を攻撃出来る社会 --久間発言辞任劇はいじめの温床に--

2007-07-04 16:25:54 | いじめ、DV

久間防衛相が辞任 「しょうがない」発言で引責 (朝日新聞) - goo ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000030-mai-pol

 久間防衛相の原爆に関する「しょうがない」発言が波紋を呼び、ついに辞任にまで追い込まれた。だが、この一連の動きこそ現代の社会病理を反映していると思うのは私だけだろうか。

 今回の騒動は、以前の柳沢厚労相の「産む機械」発言と全く同じ構図だと思う。両者とも、野党やマスコミなど安倍政権に対する反対勢力が言葉を敢えて悪く解釈し、それを基に世論を煽り、あらゆる勢力を見方に付けて安倍政権の支持率低下を狙うというものだ。特に今回の場合は参院選を控えているだけに、反対勢力は大きな成果と捉えているだろう。

 だが、こうした言葉の揚げ足取りだけで人を悪者扱いし、社会的印象を悪くしようというやり口は、小中学校などで横行している「いじめ」や、女性が自分の嫌いな男性に対しセクハラの言いがかりをつけるなどというのと全く同じではないたろうか。

 久間氏は、原爆を歴史的事実として解釈しているに過ぎない。決して原爆を正義と解釈しているわけではないのだ。柳沢氏も、比喩表現として機械という概念を用いただけだ。決して女性を機械だと思っているわけではない。

 そうした彼らの真意というものを全く度外視して、受け手側の勝手な解釈で相手を攻撃するなどというのは、誰かが自分の方を振り向いたのを、相手に顔を睨み付けられたと勝手に解釈して、「がん付けやがって」と暴力をふるう不良学生と何ら変りはないではないか。まさに集団いじめである。

 学校でのいじめや、自己中心的な女性が男性を弾圧する社会が当たり前のように起きている現代社会、しかしそれら社会病理の根本にはこうした国家規模でのいじめ行為が存在するからだということを忘れてはならない。そして国家規模での行動が可能なマスコミや各種勢力はフェミニズムが実権を握っているというのは言うまでもない。


拝金主義が人の心を破壊する --羽賀研二の心理分析--

2007-07-02 11:32:13 | 事件、事故

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070701-00000000-dal-ent

 タレントの羽賀研二容疑者が恐喝の疑いで逮捕された。事の発端は、ある不動産会社社長との未公開株の取引を巡るトラブルということだが。

 羽賀が過去にタレントの梅宮アンナさんと交際していたことは多くの人が知っているだろう。当時結婚間近とまで言われながらも、ゴール直前に立ちはだかったのは、羽賀の巨額の借金であった。

 結局、その借金返済が順調に進まず、交際は破局を迎えることとなる。その後、羽賀は精神的にも落ち込み、レギュラー番組を降板するなど表舞台から姿を消すことになる。

 そうした苦い経験もあったのだろうか。以後宝石関係の事業を手がけ成功するなど、借金は完済、更には別の女性と結婚するなど、まさに順風満帆に見えた。だがその矢先に今回の事件、羽賀の心理に介在するものとは一体何だったのか。

 彼の意識の中には、お金のために自分は一度結婚に失敗したのだというコンプレックスがあり、それがお金に対する執着心をより強くさせたのではないだろうか。それが今回の事件の背景にあるような気がする。

 かつてホリエモンが自らの著書で、「女は金についてくる」と言っていた。経済力こそが男性の価値を示す基準であるかのような考えの女性は多い。確かに金は天下の回り物というし、昨今の年金問題や食肉偽装問題なども全てお金絡みである。

 そして、女性の労働だけを賛美するフェミニズムも同じだ。賃金労働だけが価値があり、家事育児などの無償労働は全く価値がないなどという連中の論調は、フェミニズムがマネーフェミニズムとも呼ばれる証と言えるだろう。

 人が生活するために最低限のお金が必要なのは確かである。しかし、ひたすら贅沢だけを求めて貪欲にお金に執着するというのは決して美しい精神とは言えないであろう。女は金についてくるという言葉は正しいかも知れない。しかしその言葉通りの女に果たして人間的な価値は見出せるだろうか。

 お金持ちの男ばかりに女が群がる。だから男は金を儲けようと必死になる。従って大きなリスクを背負ってでも金を儲けようとする。しかし全ての人が成功するわけではない。失敗した人達が成功者の足を引っ張ったりする、また時として犯罪に手を染めたりする。結果として、少数の勝ち組と多数の負け組が発生し、治安も悪化し、人の心も腐敗していく。

 この荒廃社会の原点に存在する真の原因とは、一体何だろうか。


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2007-07-01 19:25:29 | はじめに(ブログ内検索)

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