http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070720-00000020-maip-soci
登校途中の小学生の女の子が見知らぬ男に刺される事件や、学校に新生児が置き去りにされる事件など、痛ましい事件が今日も立て続けに起きている。しかしそうした事件にも世間の反応は驚くほど冷め切っていると感じるのは私だけだろうか。事件に慣れてしまうというのはある意味怖いことだ。
さて、今回は17歳の長女が自分の父親を刺した事件報道について考察したい。
「マッサージしてあげる」17歳娘、父親を刺す 07/18 16:44
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/66947/
この事件は、上記リンクにもあるように、長女が父親に「マッサージしてあげる」と嘘をいい、父親の背中を刺したというものだ。またここの家庭環境についても一読すれば大体把握できる。
ところが、これが別のニュースソースだと印象がかなり違ってくる。
<父親刺傷>17歳の長女を殺人未遂容疑で逮捕 東大阪
7月18日18時22分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070718-00000071-mai-soci
このソースでは、長女が父親にマッサージしてあげると言ったことなど犯行の手口については触れていない。むしろ、父親から養育費などを返すように迫られたことに長女が耐え切れず反撃する形で刺したとも読み取れてしまう。
この毎日新聞の記事ソースを書いた記者は名前からして恐らく女性と思われるが、事件をどのように読者に印象付けるかは、記者の意図によってかなり操作出来てしまうものだということがわかる。
恐らくこの記者は、加害者の長女が父親に嘘をついたことは隠したかったに違いない。そこで、普段から長女が父親に対し不満に思っていることを強調し、少しでも世間の同情を買おうという意図があったのではないだろうか。
このように、同じニュースでも、一つのソースだけで把握するのではなく、複数のソースを読み比べる習慣をつけるようにして欲しいと思う。そうしないと、記者の恣意的な論調に誘導されてしまうことにもなりかねない。
特に、マスコミに存在する女性記者などは、フェミニズム信奉者が大多数と言ってもいいだろう。連中が書く記事は女性擁護、男性敵視の論調に偏るのは目に見えている。連中が仕掛ける「ペンの罠」に騙されないように注意が必要だ。