おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

「結婚」の奥義

2023-06-15 21:39:23 | 夫婦

6月10日のNHKスペシャルで、
吉田晋悟先生(引退牧師)と
多美子先生(引退伝道師)夫妻のことが紹介されました。

吉田先生は現在、
『百万人の福音(BIBLE&LIFE) 』(いのちのことば社)
でも連載しています。

私は数カ月前にこの連載で先生たちの記事を読み、
一度テレビでごのご夫妻を見たことがあると思い出しました。

コロナ禍で、病院はどこもクラスターを恐れて、
面会謝絶になる中、
認知症になった妻と窓越しで面会する夫の様子が、
取材され、放送されていて、
私はたまたまそれを見たのです。

その様子が、
あまりに愛にあふれていて、
美しくて、
その分切なくて、
思わず涙が出たことでした。
まさか、その人がクリスチャン、
しかも牧師だったなんて!

そして数ヶ月前からFBでもフォローを始め、
ずっと、先生の書かれている文章を読んでいました。

そして6月10日のNHKスペシャルで、
として、放送されました。

吉田先生の書かれる言葉はどれもすばらしいのだけれど、
私が特に感銘を覚えるのは以下の二つです。

「コロナ禍で妻と会えなくなった時、認知症が進行して次第に私の名前も出て来なくなっていく妻を想って「私を忘れないで」との気持ちを込めて「忘れな草をあなたに」をよく歌っていました。あるときふと、「忘れていく病の妻に、『私を忘れないで』と求めるのは自己中心の愛の無い仕打ちではないか」と気づき、それとともに、私が以前に妻に「あなたがぼくを忘れても、ぼくがあなたのことを覚えているから大丈夫」と語ったこととその言葉を聞いた妻が私に向けたとても素敵な笑顔が思い浮かびました。」

「認知症が進行して記憶が失われたとき妻は、「私はどうなるのだろうか」と葛藤した時期がありました。そして聖書を根拠にして自己の尊厳は失われることが無いと確信して、「私は私として生きて行きたい」と公言していました。車椅子で私に押されている妻は、もはや自分の語った言葉も記憶していないと思いますが、妻の語っていた通り、妻の人格の尊厳は失われていないことを私は確認して来ました。妻の妻らしさは、衰えて行く外面にではなく、内面に多く見られることも、妻を見つづけるうちに次第に分かってきました。その妻の内面の人格はアルツハイマー病の進行があっても、成長し続けていると私は思っています。たとえば、何事にも動揺しない妻の心の平静さなどは、絶えず心を騒がせている私には羨むばかりの品性です。」


神さまは、「結婚」をどれほど尊ばれておられるのかが、
吉田先生ご夫妻を見ているとよくわかります。
神さまが定められた本来の「結婚」は、
三位一体の神の麗しい愛の関係が、
映し出されているのではないだろうか。
人は、結婚生活のあらゆる障害を乗り越えつつ、
結婚生活を続ける中で、
その関係がきよめられ、高められ、
三位一体の神のかたちを回復させていくのではないか、
吉田先生ご夫妻を見ていると、
そんな結婚の奥義を教えられるのです。

そして、先生ご夫妻を
この時代、このコロナ禍に置かれた
神さまの奇しいご計画を見ます。

先生たちの存在が、
どんなにか、
コロナ禍で家族と会えない人々の
励ましになったことでしょう。

認知症の家族を持つ人々の
励ましになったことでしょう。

コロナ禍で、
神さまは働いておられた。
私たちを試練の中に放り出して、
腕組みをして上から見下ろしていたわけではない。
神さまは確かに、
コロナ禍でご自身の愛をあらわしておられた。
そんな神さまのお働きの一端を
見させていただいた思いです。

感謝主!
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