おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

悲惨な事件

2016-03-29 11:08:59 | 時事問題

昨日のお昼11時過ぎぐらいに、
台湾を震撼とさせるような悲惨な事件が起きました。

台北市の内湖というところで、
4歳の女の子が惨殺されました。

犯人は33歳の男。

お母さんと4歳の女の子は、
おじいちゃんおばあちゃんのところに預けていた
弟と妹を迎えに行くために、
歩いて数分の所にある駅に向かいました。

女の子は、小さな自転車に乗って。
お母さんは赤ちゃんを乗せるためのベビーカーを推して、
女の子の後ろを歩いていました。

すると、突然男が背後から現れて、
女の子の首を包丁で切り付けました。
お母さんは、驚いてそれでも男を娘から引き離さそうと、
一生懸命後ろから男を引っ張ったそうです。

それでも男は執拗に女の子の首にこだわり、
目撃者の話によると、
最後はのこぎりのような物を出して、
完全に胴体と頭が切り離されるまで、
切りつけたらしいです。

その後男は近くにいた人たちに取り押さえられ、
すぐに警官も駆けつけたために、
すんなりと捕まったらしいのですが、
お母さんが最後見たときにそこにあったものは、
うつぶせに倒れている娘と、
そのそばに転がっている娘の頭だったとか。 

恐ろしい…。

台湾の人々は大きなショックを受けていて、
昨日からニュースやSNSなどでは、
この話題一色になっています。

そしてそのニュースの中で、
警察署に連れられていく犯人が、
待ち構えていた民衆に取り囲まれ、
殴られる場面の動画が。
もちろん警察が複数取り囲んで犯人を守っているので、
怒りの拳は何発も届きはしなかったのですが、
それでも犯人は、
「殴るな、殴るな、もう十分だ。もう殴るな。」
と叫んでいたとか。

執拗に女の子の首を何度も切りつけていた犯人が言う言葉か…。
あきれるというか、怒りが沸いてくるというか、
ことばになりません。

 
また、このことによって、
台湾の死刑制度についての議論にも再び火がつき、 
ネット上ではその議論で持ちきりです。

台湾は戦後の戒厳令下、
多くの罪のない知識人たちが、
政治犯として死刑にされていた歴史を持つため、
政府は死刑制度廃止の方向に向かっていたのですが、
このような極悪な犯罪が起こる度に、
死刑執行が叫ばれます。

特に国民党の立法委員では、
12歳以下の子どもを殺害した場合、
原則として死刑とする刑法改正案を立法院に提出しており、
この事件を機に、
一気に成立に向けて加速する可能性が出てきました。 

ただ、この犯人、
過去通院、入院歴もあり、
精神疾患を患っていたとの情報もあるので、
罪が軽減される可能性もあるとか。
家族や台湾の国民感情が、
やりきれない怒りの中で苦しんでいます。 
 

主よ、台湾の国を憐れんでください。

コメント
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