毎日のできごとの反省

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書評・真・国防論・田母神俊雄 宝島社

2012-11-24 11:32:08 | 軍事

真・国防論

 国防の必要性と日本は過去に悪いことをした国ではない、と述べる箇所は読み飛ばしてもよい位平凡である。注目すべき個所は内局の存在がいかに自衛隊を駄目にし、防衛力として役に立たないようにするための無用の存在かを説いている箇所である。内局を旧ソ連軍の政治将校に例えているのは言い得て妙である。

 軍法会議の必要性について、機密保持の観点から説明しているのには納得した。護衛艦や自衛隊機が事故を起こして、裁判で兵器の機密部分が審査されると、それを支那人やロシア人が傍聴できるというとんでもないことになるのだ。

 歴代防衛大臣で、意外に軍事オタクと言われる石破氏の評価が低いのは他でも聞いたことがある。国防や軍事に詳しいのではなく、やはりオタクなのであろう。あるいは汎用な政治家の一人に過ぎないのだろう。

 勘違いしたのだろうか。第二次大戦の時に「ロシア」が日本周辺に大量に機雷を巻いたので、戦後6、7年かけて掃海したと書いてある。ロシアはやらなかったとは言わないが圧倒的に米軍の機雷が多かったのである。

 その他兵器のハードソフトについても頁が割かれているが、この本の本質と外れるところは読み飛ばしてもよいと思う。