A Challenge To Fate

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【えいたそモダニズム】Episode 10『縄(ロープ)の罠』蜉蝣/The Clash/クロマニヨンズ/山崎ハコ/AKB48/ラルクetc.

2017年07月13日 08時40分11秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


『でんぱの神神』DVD第8弾発売記念イベント
「”君の縄。” 縄ゲーム対決&オリジナル特典お渡し会」

■日時
2017年7月1日(土)
ご集合及びご整列時刻 11時15分/開演 12時30分(終演予定 14時30分)
■会場
YAMANO HALL [東京都渋谷区代々木1-53-1]
■出演
でんぱ組.inc
■内容
2016年に「とある映画」が世界的に大流行!しかも、翌週7月8日は「なわの日」?ということで、今回のイベントは思いきって「君の縄。」と題し、縄を使ったゲームででんぱ組.incメンバーが激突!お客様はどのメンバーが優勝するかを予想し、見事的中すれば、当イベントでしか手に入らないプレミアムグッズをプレゼント!さらに、対決終了後には、メンバーからのオリジナル特典お渡し会を実施します!



グループとしてのライヴ活動はお休みしてそれぞれソロ活動に勤しむでんぱ組.incの6人が久々に一堂に会するイベント。毎回趣向を凝らす神神イベントのテーマは縄。りさちーこと相沢梨紗さんがアートブック『キラキラって輝く星はどこにあるの』で緊縛写真を披露しりさ推しを悶絶させた後だけに、他のメンバーの奮起が期待されたが、結果はりさちーの優勝。愛しのえいたそ☆成瀬瑛美さんの覇者気ぶりが際立ち、えい推しとしては嬉しい限り。ソロやコラボイベントもいいが。やはり6人揃ってでんぱ組。早くライヴの再開が望まれる。



終演後の特典お渡し会では『髪型変わった?かわいい!」と嬉しい先制攻撃。怯むこと無く「次のお題はロープにするよ」と応酬すると、ちょっとはにかむように「蜉蝣というバンドの『縄』という曲おすすめよ。聴いてみてね」とこれまた嬉しい情報提供。徐々に自分も参画したくなってきたに違いない。いつの日か『えいたそ論』を瑛美と共著でコミケに出品する日を夢眠(ゆめみ)て、益々精進する決意を新たにした。



【えいたそモダニズム】Episode 10『縄(ロープ)の罠』

●蜉蝣『縄』


蜉蝣(かげろう)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。所属事務所はフリーウィル、所属レーベルはLizard。1999年9月結成。2007年1月、Zepp Tokyoでのワンマンライブを以て解散。インディーズバンドであるが、会場限定販売のデモ・テープや限定盤を完売させるなど、シーンでの認知度は高く、2005年にはシングル「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」が、オリコンメジャーチャートで21位を獲得した。バンド名のテーマは「儚さ」。これはボーカルの大佑が抱える心臓疾患からきている。『縄』は2nd Single『発狂逆立ちオナニスト』(2001年6月27日)収録。

プロフィールによればヴィジュアル系の中でもメジャーなバンドのようだが、一般的の知名度は高くないと思われる。高校時代バンギャで鳴らした瑛美の心の奥に締まったままの無垢な思い出なのかもしれない。アイドルじゃなくても口に出すのは憚られるタイトルのCDに収録された、『縄』で縛る情熱的な愛を歌ったボーカリストは2010年7月15日に逝去した。瑛美の心には七回目の命日が近いことが浮かんだのかもしれない。そんな秘密を告るとは、オレに惚れたな。

[PV] 蜉蝣 kagerou - 縄 Nawa



●ザ・クラッシュ『Give 'Em Enough Rope 邦題:動乱(獣を野に放て)』


ザ・クラッシュのセカンドアルバム。1978年リリース。アメリカでは『白い暴動』に先行した公式デビューアルバムである。このアルバムは評論家やファンに受け入れられ、全英では最高2位、全米で最高128位になった。

一方、瑛美に「お題はロープ」と告げた瞬間にオレの心に浮かんだのはザ・クラッシュの2ndアルバムだった。高校1年の秋に吉祥寺ジョージアで購入。丁度同時に入荷したアーント・サリーのヴァニティからの1stアルバムが並んでいて、美少女PHEWの儚いポートレートを見て一瞬どうしようかと悩みかけたが、初志貫徹クラッシュのアメリカ盤を購入した。タイトルは『奴らを吊るすのに十分なロープを渡せ』という意味。テーマ曲が好きだった西部劇映画『奴らを高く吊るせ(Hang 'Em High)』を思い出した。ところが、クラッシュの1st『白い暴動』は大好きだったが、2ndはブルー・オイスター・カルトのプロデューサーということで、ハードロックっぽく聴こえて今ひとつ気に入らず、1年後に中古レコード屋に売り払ってしまった。こんなことならアーント・サリーを買っておけばよかった、と悔やんだことも何度かある。そんな苦い思い出がオレの「ロープ」レコードの記憶である。

The Clash - Tommy Gun (Official Video)



●クロマニヨンズ『くじらなわ』


2006年衝撃のデビューを果たしたザ・クロマニヨンズのデビュー・アルバム『ザ・クロマニヨンズ』に収録。

他方『縄』ソングとしてオレが真っ先に思いつくのはヒロト&マーシーの三つ目のバンド、クロマニヨンズ。♪引っ張って引っ張って30年〜♪という歌詞は30年前、1976年のパンク衝動を意味しているのか?なんて深読みを、それから更に10年後の今してみると、1分半のこの縄ソングの輝きが増すような気がする。再びライヴで聴ける機会はあるのだろうか。

くじらなわ/ザ・クロマニヨンズ・COVER



●山崎ハコ『なわとび』


1986年の16thアルバム。歌うというより,語り聞かせているような説得力を山崎ハコは持っている。男には体験できない世界の物語を語っているように聞こえてくる。歌のテーマが今回は日本的なものであるだけに,彼女の息づかいにまで反応する我が身の内なるものにゾクッ!。

ロックやパンクを聴き始めた十四歳の頃からフォークやニューミュージックは敵として聴こうともしなかったが、40年経った今耳にすると異常に暗かったり情念的だったりして新鮮な驚きを感じることが多い。三上寛、浅川マキ、森田童子といったアングラ系はいうに及ばず、メジャー系のフォーク歌手もSpotifyで聴き齧って嬉しい感動に浸っている。特に山崎ハコの暗い表情と泣きそうな歌声は、下手するとハマりそうな中毒性がある。「なわとび」という日本的な湿り気のあるテーマを歌うのはハコの十八番(おはこ)といえるだろう。

山崎ハコさん「なわとび」



●AKB48『恋のお縄』


CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZは、2011年4月に京楽産業.から発売されたデジパチCR機。『恋のお縄』は、チームZによるパチンコ景品限定CD。仕様はPVを収録したDVDとの2枚組になっている。

『縄』から連想するのは江戸時代の捕物帳。昭和の人気テレビ番組はチャンバラかプロレスだった。銭形平次や水戸黄門は何度目の再放送か、学校から帰ると夕方必ずやっていた記憶がある。そんなベタなテーマを歌うのは、ヒットの仕掛人秋元康肝いりのアイドルグループ。チームZはAKB, SKE, SDNの選抜コラボユニット。メンバーは興味があれば自分で調べて欲しい。でんぱ組『ちゅるりちゅるりら』の先輩と言えるお江戸ドタバタスラップスティックコメディ。

TeamZ - 恋のお縄 PV short.ver



●大西結花『危ないタイトロープ』


大西 結花(1968年7月6日 - )は、日本の女優、タレント。大阪府豊中市出身。愛称はゆっち。代表作は『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』、『眠れる美女』等。『危ないタイトロープ』は1986年5月の4thシングル。日本テレビ系ドラマ『このままじゃ、ボクの将来知れたもの』挿入歌。同年リリースのデビュー・アルバムのタイトルも『危ないタイトロープ』。

80sアイドルの縄ソング。『スケバン刑事III』で風間三姉妹として浅香唯、中村由真と共演した。放映された頃に就職したので、テレビを観る時間が減った。そのために番組を観たことは殆どなかったが、歌番組や雑誌でチラ見していた。好みは唯だったが結花も可愛かった。何処か「危ない」イメージがあったので、この縄ソングは言い得て妙。

危ないタイトロープ 大西結花 LIVE 1987



●新田恵利『恋のロープをほどかないで』


新田 恵利(1968年3月17日 - )は、日本の歌手、タレント。オフィスウォーカー所属。1985年におニャン子クラブの会員番号4番としてデビューした。ソロデビューしたときに歌った「冬のオペラグラス」がヒットした。『恋のロープをほどかないで』は1986年4月の2ndシングル。

「オールナイトフジ」は毎週観ていたが「夕焼けニャンニャン」は多分1,2回しか観たことが無い。だから当時の異性の対象はOLと女子大生に集中し、中高生はOUT OF FOCUS(対象外)だった。その傾向は今でも続き、中高生アイドルには余り萌えることが無い。年齢に関係なく幼児性を強調されると何となく醒めてしまう。ほどけというならほどいてやるが、その後はどうぞご勝手に。

恋のロープをほどかないで 新田恵利



●TETSU69『TIGHTROPE』


L'Arc~en~Cielのリーダーであり、べーシストTETSUYAのファーストシングル。両A面シングルとしてリリースされた「wonderful world / TIGHTROPE」。L'Arc~en~Cielのリーダーであるベースのtetsuによるソロ・ワーク第1弾シングル。抜群のポップ・センスとメロディ・メイカーぶりに定評のある彼ならではの世界は要注目だ。

瑛美に捧げるV系縄ソング。ラルクは最早ヴィジュアル系に留まらぬJ-Rockの人気者だが、バンギャにとっては最終的な目標のひとつに違いない。<ソロ曲がデジロック>というのは「V系あるある」だが、hideやSUGIZOに比べてtetsu69のエレクト度数は高くない。

TETSU69『TIGHTROPE』



●ルーシー『タイトロープ』


前作『Discord』を発売日即日SOLD OUTしたルーシーから待望の2ndマキシシングル『The disorderly world』は2008年12月発売。収録曲であるThe disorderly worldは、コンセプトでもあるルーシーがいる世界をインダストリアル的、かつエレクトロニカ要素を織り込み、攻撃的に世界観を打ち出している。カップリングのタイトロープは一転。ルーシーからみた世界を感情的に表現したバラードとなる。この作品を聴いたオーディエンスは、今まで以上にルーシー独自の世界観を感じる事になるだろう。

コアなバンギャの瑛美にとっては2010年に解散したこのバンドの方が思い入れが強いだろう。<カップリングが泣かせるバラード>というもうひとつの「V系あるある」を体現する縄ソングは、刹那的なデカダンスと危険なグラマラス感に溢れ、元バンギャの琴線を振動させる。泣いていいよ、瑛美。

ルーシー (Lucy) - タイトロープ (Tight Rope)


縄ソング
ロープの先に
涙有り

洋邦含め多数の縄(ロープ)ソングを発掘したので、この項次回に続く。

成瀬瑛美 カップヌードル

コメント (1)
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