A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

筒井康隆&山下洋輔@北沢タウンホール 2008.5.17(sat)

2008年05月18日 00時12分43秒 | アート!アート!アート!
「筒井康隆、筒井康隆を読む」というタイトルで下北沢の世田谷区の施設、北沢タウンホールで小説の朗読+ピアノ演奏のイベントが行われた。筒井さんの小説は高校の頃結構読んだ覚えがある。毒のあるユーモア溢れるSFの世界が好きだった。
会場は400人くらいの演劇用ホール。文学好きそうな落ち着いた客層。
ステージ上は左からセミコンのピアノ、椅子とテーブル、畳とちゃぶ台が設置されている。PAはいっさい使わず生音での公演。
第1部は朗読「おもての行列なんじゃいな」、ピアノ「トリプル・キャッツ(洋輔さんのオリジナル)」「昔はよかったね(Things Ain't What They Used To Be)」、朗読×ピアノ「昔はよかったなあ」。明治~昭和にかけてのノスタルジーをテーマにした内容だった。筒井さんは今年74歳だが、まだまだ元気な声で演技もうまい。珍しくモーニングを着た洋輔さんの「トリプル・キャッツ」のフリーな演奏が凄かった。
第2部はピアノ「筒井康隆全作品」、これはスクリーンに筒井さんの全作品のタイトルと出版社を順次映し出して、それをバックに洋輔さんがピアノ演奏するという試み。多作な人だから10分以上かかった。続いて朗読「関節話法」。筒井さん得意のユーモアSFで何度も爆笑が起きる。その辺のお笑い芸人よりもずっと知的で面白い。
アンコールに朗読×ピアノで「発明後のパターン~60年代編~」と『~現代編~」。ナンセンス小話で俳優女優の名前を動詞として当てはめていくという筒井さんらしい作品でこれまた大笑い。
小説の朗読会というのは初めて観に行ったが、2時間飽きずに大いに楽しめた。これも筒井さんと洋輔さんという日本のカウンターカルチャーの2大巨頭の共演であるから当たり前か。
筒井康隆 HP

小説を
朗読するにも
技がある

中原昌也氏も筒井さんのファンだったそうだ。確かにナンセンスで虚無的なところが共通している。


コメント
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