クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-02 No.19-1

2012年02月16日 19時57分57秒 | Weblog
<paladino music>
paladino musicレーベルをご紹介します。マリア・クリーゲル門下生のチェリ
スト、マルティン・ルンメル氏が2009年に設立したpaladino media社傘下の独
立系レーベルです。ウィーン楽友協会やウィーン国立歌劇場が立ち並ぶケルン
トナー通りにオフィスを構える同社は、アーティストマネージメントやコンサ
ート企画、ベーレンライター出版の教則本監修など、様々な音楽ビジネスを手
掛けており、CDレーベル事業もその一部となります。ルンメル氏自身の演奏だ
けでなく、ヨーロッパの有望な若手演奏家を積極的に録音しているほか、既発
売カタログのリイッシュー等も行っており、非常に注目を集めているレーベル
です。

PMR-0011 2枚組 ¥2450
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
〈CD1〉
1-3.チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-2
4-16.ヘンデル「ユダ・マカベウス」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の
変奏曲 ト長調 WoO45
17-19.チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5-2
20-32.モーツァルト「魔笛」の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 Op.66
〈CD2〉
1-4.チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69
5-12.モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲
変ホ長調 WoO46
13-17.チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 Op.102-1
18-20.チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2
マルティン・ルンメル(チェロ)
ゲルダ・グッテンベルク(ピアノ)
paladino musicレーベルで中心的役割を担うチェリスト、マルティン・ルンメ
ルによるベートーヴェン(1770-1827)のチェロのための作品全集です。彼は名
チェリスト、ウィリアム・プリースに教えを受け、世界中で活躍し、また教師
としても高く評価されています。この2枚組は、ベートーヴェンのチェロ・ソ
ナタと変奏曲を全て網羅するもので、それまではチェロが添え物として扱われ
てきた「チェロ・ソナタ」の歴史を大きく塗り替えたと言われる、充実した内
容を持つベートーヴェンの作品を、ルンメルは悠然と演奏しています。

PMR-0002 2枚組 ¥2450
トーマス・ダニエル・シュリー(1957-):歌劇「Ich, Hiob-私、ヨブ」Op.68
台本…クリスティアン・マルティン・フックス
ヨブ…クルト・アツェスベルガー(テノール)
天使…ウルズラ・ランクマイアー(ソプラノ)
マルティン・ルンメル(チェロ)
デヴィッド・オットマー(トランペット)
マティアス・シュルツ(フルート)
ヴォルフガンク・ズサー(フルート)
マティアス・エッカルト(フルート)
アンネリーゼ・フックスルガー(フルート)
ヴェロニカ・シュルツ(ヴァイオリン)
録音 2009年2月
旧約聖書に収められた「ヨブ記」をもとに、苦難に満ちた彼の試練と全能の神
への嘆きが描かれた室内オペラ。物語は、ほとんどヨブの一人語りで進められ、
シェロのソロと、様々な奏法によるフルートを始めとした楽器群の音色が交錯
します。絶望、偶然、全ての人間の経験に焦点を当て、時代を超越した本質を
描き出しています。

PMR-0003 ¥1750
D.スカルラッティ:ソナタ集(ギター編)
1.ソナタ ニ短調 K.1/L.366/P.57/2.ソナタ ニ短調 K.34/L.S 7/P.15
3.ソナタ イ長調 K.74/L.94/P.35/4.ソナタ ニ短調 K.77/L.168/P.10
5.ソナタ ロ短調 K.87/L.33/P.43/6.ソナタ ト長調 K.14/L.387/P.70
7.ソナタ イ短調 K.109/L.138/P.290/8.ソナタ ト長調 K.146/L.349/P.106
9.ソナタ イ長調 K.208/L.238/P.315/10.ソナタ ヘ短調 K.239/L.281/P.56
11.ソナタ イ長調 K.322/L.483/P.360/12.ソナタ ロ短調 K.376/L.34/P.246
13.ソナタ ロ短調 K.377/L.263/P.245/14.ソナタ ホ長調 K.380/L.23/P.483
15.ソナタ ヘ短調 K.466/L.118/P.501/16.ソナタ ニ長調 K.491/L.164/P.484
ギター編曲:ヴォルフガンク・レンドレ…1.8.10.15-16
アルベルト・メルシカ…2-7.9.11-14
アルベルト・メルシカ(ギター)
1984年イタリア生まれのアルベルト・メルシカはジャンフランコ・ヴォルパー
トに師事し、カステルフランコ・ヴェネト音楽院で学士号と修士号を取得、
“summa cum laude…最優秀”の称号も獲得しています。ここでは彼が幼い頃
から親しんできたというスカルラッティ(1685-1757)のソナタを自らの編曲を
中心に演奏。類い稀なる技巧と明るい音色が心地よい素晴らしいアルバムとし
て仕上がっています。

PMR-0004 2枚組 ¥2450
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
〈CD1〉
1-6.無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
7-12.無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
13-18.無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009
〈CD2〉
1-6.無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
7-12.無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
13-18.無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
マルティン・ルンメル(チェロ)
チェリストならば、誰しもが演奏したいと憧れる究極の曲集。百人百様の解釈
があり、もちろん聴き手の好みも様々でしょう。この演奏は、チェロの可能性
の極限を探求するかのようで、ト長調の前奏曲から緊張と興奮に満ちています。
この作品に「内省」を求める人よりは、「感情の発露」を楽しみたい人に向い
ているかもしれません。

PMR-0005 2枚組 ¥2450
ドミトリー・アシュケナージ -ミュールフィアテル音楽祭ライブ
〈CD1〉
1.シューベルト(1797-1828):岩の上の羊飼い Op.129 D965
2-5.ブラームス(1833-1897):クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
6-8.ツェムリンスキー(1871-1942):クラリネット三重奏曲 ニ短調 Op.3
〈CD2〉
1-3.ブラームス:クラリネット・ソナタ
第2番 変ホ長調 Op.120-2
4-6.モーツァルト(1756-1791):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調「ケーゲルシュタット」K498
7-10.モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
ドミトリー・アシュケナージ(クラリネット)
ウルズラ・ランクマイアー(ソプラノ)…CD1:1
ローランド・クリューガー(ピアノ)…CD1:1,CD2:1-3
マルティン・ルンメル(チェロ)…CD1:2-8
クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)…CD1:2-8,CD2:4-6
マニュエル・ホーファー(ヴィオラ)…CD2:4-6
アーツィエス四重奏団…CD2:7-10
言わずとしれた名ピアニストの息子ドミトリー・アシュケナージ。1969年ニュ
ーヨークで生まれ、6歳でピアノを始め、その後クラリネットに転向、1989年
のルツェルン音楽祭で一躍脚光を浴びています。「親の七光り」などという言
葉は全く必要のない天才で、クラリネットの超絶技巧と、その卓越したリズム
感は世界中で賞賛され、古典的作品から現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、
どんな曲でも吹きこなす彼、2007年から始まったミュールフィアテル音楽祭で
は中心的な存在であり、ここでも納得の演奏を聞かせます。

PMR-0006 ¥1750
音楽と朗読の融合 Wia neich…
シューベルト:16のドイツ舞曲 Op.33
1.ドイツ舞曲 第1番 イ長調/2-4.朗読/5.ドイツ舞曲 第2番 ニ長調6-9.朗読
10.ドイツ舞曲 第3番 変ロ長調/11-14.朗読/15.ドイツ舞曲 第4番 ト長調
16-20.朗読/21.ドイツ舞曲 第5番 ロ短調/22-24.朗読
25.ドイツ舞曲 第6番 変ロ長調/26-28.朗読/29.ドイツ舞曲 第7番 変ロ長調
30-33.朗読/34.ドイツ舞曲 第8番 変ホ長調/35-37.朗読
38.ドイツ舞曲 第9番 ハ長調/39-41.朗読/42.ドイツ舞曲 第10番 イ短調
43-45.朗読/46.ドイツ舞曲 第11番 ホ短調/47-50.朗読
51.ドイツ舞曲 第12番 ハ長調/52-54.朗読/55.ドイツ舞曲 第13番 ハ長調
56-57.朗読/58.ドイツ舞曲 第14番 ヘ短調/59-60.朗読
61.ドイツ舞曲 第15番 ヘ短調/62-63.朗読/64.ドイツ舞曲 第16番 ヘ長調
レナート・ペールマン(朗読)
ローラント・クリューガー(ピアノ)
シューベルト(1797-1828)の愛らしいドイツ舞曲と朗読の融合です。ナレーショ
ンは1964年生まれの小説家ペールマン自身が担当、ドイツ語の深い響きが堪能
できます。

PMR-0009 ¥1750
ローランド・クリューガー -ハノーヴァー・コンサート
1.シューベルト(1797-1828):16のドイツ舞曲 Op.83 D783
2.ヤナーチェク(1854-1928):草陰の小径にて 第1集 第7番「おやすみなさい」
3.シューベルト:ワルツ ト長調 D844
4-5.バルトーク(1881-1945):戸外で Sz81より
6-9.シューベルト:ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 Op.42 D845
ローランド・クリューガー(ピアノ)
1973年ドイツ生まれのピアニスト、クリューガーは7歳でピアノを始め、オレ
グ・マイセンベルク、クリスティアン・ツィマーマン、カール=ハインツ・ケ
マーリングと言った名手に師事、その後ハノーファー音楽大学でケマーリング
のアシスタントを務めます。ソロ・ピアニストとしてだけではなく、室内楽で
ピアノを受け持つなど幅広い活用をしています。2007年からハノーファー音楽
大学で教鞭をとり、後進の指導も行っています。このコンサートは、得意とす
るシューベルトが中心としたプログラムとなっています。

PMR-0012 ¥1750
ヘルムート・ローグル:チェロ作品全集
1.ラメント Op.44-りシュライテント/2-4.3つの小品 Op.5
5-6.ヴィンセント・スコットの思い出に Op.9
7.独奏曲 Op.28-イントロダクション/8.瞑想曲 Op.32
9.ライフ・ラジオ・ラグ Op.31-ラジオの前に戻って
10-12.チェロ協奏曲「ヴァイオリンへの挑戦」Op.24
マルティン・ルンメル(チェロ)
フローリアン・ファイルマイア(ピアノ)…1.5-6
アルフレッド・メリヒャー(アコーディオン)…8
クリストフ・エグナー(ピアノ)…9/アンサンブル・ララ…10-12
エーラント・マリア・フロイデンターラー(指揮)…10-12
1994年から2010年に渡って少しずつ録音された、ローグル(1960-)のチェロ作
品集です。作曲家のローグルは8歳でピアノを始め、ザルツブルクのモーツァ
ルテウムで学び、平行して経営学も学び、こちらでも博士号を取得しています。
その理知的な作風が愛され、ドイツを始めとした各地のオーケストラで彼の作
品の演奏が行われています。代表作「チェロ協奏曲」ではピアノも交えた煌め
く音色が魅力的。

PMR-0013 ¥1750
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K563
クリストフ・エーレンフェルナー(ヴァイオリン)
フィルミアン・レルマー(ヴィオラ)/マルティン・ルンメル(チェロ)
「ジュピター」のほぼ1か月後に作曲された、モーツァルト(1756-1791)のこの
ディヴェルティメントは、音楽的にも演奏技術の面でも高度なものを要求する、
とても完成度の高い作品です。初演の際、モーツァルトがヴィオラ・パートを
演奏したと伝えられますが、中々凝った奏法が見られ、モーツァルトはピアノ
やヴァイオリンだけでなく、ヴィオラの名手でもあったようです。親密さと緊
張感に溢れた演奏です。

PMR-0014 ¥1750
アルベルト・メシルカ -ミュールフィアテル音楽祭ライブ
1.レゴンディ(1822-1872):序奏とカプリース Op.23
2.パガニーニ(1782-1840):カンタービレ ニ長調
3-8.ファリャ(1876-1946):スペイン民謡組曲(M.ルンメル編)
9-12.ボッケリーニ(1743-1805):ギター五重奏曲 第4番 ニ長調 G448
アルベルト・メシルカ(ギター)
ヴィンフリート・ラーデマッハー(ヴァイオリン)…2
ラファエル・カスプリアン(ヴァイオリン)…9-12
マンフレード・プレッスル(ヴィオラ)…9-12
マルティン・ルンメル(チェロ)…3-12
イタリアの若きギタリスト、メシルカが演奏するミュールフィアテル音楽祭の
ライブ録音です。本人の演奏も素晴らしいのですが、共演者たちも、何とも言
えない良い味を出しています。ファリャの作品を編曲したのは、おなじみマル
ティン・ルンメルであり、7曲からなるピアノ曲を元に(ここではセギディー
リャ以外の6曲を演奏)、ラテン的な味付けの風味を加えています。

PMR-0015 ¥1750
北ドイツのバロック・オルガン作品集
1.ブルーンス(1665-1697):前奏曲とフーガ ト長調-前奏曲
2-9.ベーム(1661-1733):
パルティータ「ああいかにはかなき、ああいかに虚しき」
10-12.J.S.バッハ(1685-1750):トッカータ ト長調 BWV916
13.ベーム(1661-1733):「天にいますわれらの父よ」
14-18.ブクステフーデ(1637-1707):「神よ、あなたをたたえます」BuxWV218
19.リューベック(1654-1740):前奏曲 ホ長調 LubWV7
20-25.リューベック「いざ来たりませ、世の救い主」LubWV15
26.J.S.バッハ:バビロン川のほとりに BWV653b
27.ブクステフーデ:前奏曲とフーガ ニ短調 BuxWV140-前奏曲
ジェイムズ・ティブルス(オルガン)
録音 2010年7月6-8日オーストリア ロバート・ブラックウッド・ホール
ニュージーランド生まれのジェイムズ・ティブルスは、オルガニストとしてだ
けでなく、伴奏者、指揮者として世界中で活躍しています。オークランド大学
で教鞭をとり、また古楽研究者としても名高い人です。14歳からオルガンを学
びはじめ、チェンバロ、クラヴィコードも演奏し、バロック音楽のアンサンブ
ルにも精通しています。このアルバムでは、J.S.バッハと彼の少し前の世代に
よるオルガン作品について、見識を高めることができるでしょう。

PMR-0016 ¥1750
トマーシェク:ゲーテ歌曲集
1.リンナ Op.58-5/2.さすらい人の夜の歌 Op.58-4/3.月の寄せて Op.56-4
4.湖上にて/5.魔王 Op.59-1/6.トゥーレの王 Op.59-2/7.漁師 Op.59-3
8.野ばら Op.53-1/9.遠く離れた人へ Op.55-1/10.恋人はそばに Op.53-2
11.つれない娘 Op.54-2/12.心変わりした娘 Op.54-3/13.良い提案 Op.60-2
14.糸を紡ぐ女 Op.55-2/15.すみれ Op.57-1/16.初めての悲しみ Op.56-3
17.羊飼いの嘆きの歌 Op.56-1/18.ゾルゲ Op.57-4/19.早春
20.ミニョンの憧れ Op.54-1/21.秘密 Op.58-3/22.たゆみなき愛 Op.58-1
イルディコ・ライモンディ(ソプラノ)/レオポルド・ハーガー(ピアノ)
ボヘミアの作曲家・音楽教師であったヤン・ヴァーツラフ・トマーシェク
(1774-1850)の「ゲーテの詩による歌曲集」です。彼の弟子であったハンスリッ
クは「ベートーヴェンに匹敵する存在」と崇めるほどに、素晴らしい才能の持
ち主でした。ここで聴く歌曲は、タイトルにもおなじみのものが多く、とても
興味深く楽しむことができるでしょう。たとえばトラック5の「魔王」などは、
あのシューベルトのものと全く違う出来栄えであり、曲の最初は「こんなに楽
天的でよいのか?」と思ってしまうかもしれません。こういうのもありです。

PMR-0018 2枚組 ¥2450
シューベルト:
歌曲集「冬の旅」…マルティン・ルンメルによるチェロとピアノ編曲版
ザヴィエ・フッター(ナレーター)
マルティン・ルンメル(チェロ)
ノーマン・シェトラー(ピアノ)
シューベルト(1797-1828)の「冬の旅」は普通にピアノと歌で演奏されるだけ
でなく、弦楽四重奏でで伴奏されたり、はたまた著しく拡大された室内楽伴奏
が付けられたり、最近では無伴奏合唱で歌われたり、と、柔軟に形を変えるこ
とでも知られています。ここではチェロが歌を担い、歌詞だけを先に朗読する
という趣向が凝らされています。想像力を喚起させる見事な演奏です。

PMR-0021 ¥1750
1-4.ブルックナー(1824-1896):弦楽五重奏曲 ヘ長調 WAB112
5-7.シューベルト(1797-1828):幻想曲 ヘ短調 D.940
(F.レルマーによる弦楽六重奏編)
ハイペリオン・アンサンブル
ブルックナーの弦楽五重奏曲は、彼の交響曲がぎゅっと詰まったかのような、
極めて高い密度を誇る名作です。スケルツォにもアダージョにもブルックナー
らしさが漂い、これ1曲聴いただけでお腹いっぱいになるほどです。シューベ
ルトの幻想曲の原曲はピアノの連弾(4手)曲ですが、この弦楽六重奏版の豊か
な響きを聴いてしまうと、こちらが原曲?と思えてしまうほどのはまり具合
です。ロマン派の作品を得意とするハイペリオン・アンサンブルの演奏です。





<Cedille>
CDR-90000128 ¥1750
スティーヴン・マッキー :ロンリー・モーテル -
ミュージック・フロム・スライド
1.Slide of Dog/2.Stare Prelude/Overture/3.Depending
4.She Walks as if.../ 5.Fog/6.Stare/7.Addiction/8.Processional
9.Running Dog 2/10.Ghosts/ 11.Lonely Motel
リンド・エッカート(ヴォーカル)/スティーヴン・マッキー(ギター)
エイト・ブラックバード
なんとも実験的、かつ不思議な音楽。世界初録音となるこの「ロンリー・モー
テル」は弦楽、ピアノ、パーカッションのアンサンブルと、作曲者マッキー
(1956-)のギター、そして歌手、俳優、台本作家のエッカートが生み出す陶酔
的な世界です。婚約者に捨てられた孤独な男が、一人安宿で、スライドを投影
しながら悲しみに沈むというシチュエーションは永遠のテーマであり、創作の
根源ではないでしょうか?、「こっそり動く犬、走る犬、そんなものは無視し
よう・・・(Slide of Dog)」全ての言葉も韻を踏み、統制されたリズムに支配
されることで、ミニマル的な要素を添付されることで静かな狂気も生まれてく
るかのようです。燃える家、幻、全てが終わったあと、男は何を見るのでしょ
う・・・

CDR-90000126 ¥1750
注目すべき女性たち
1-3.レーラ・アウエルバッハ(1973-):ピアノ三重奏曲
4.ステイシー・ギャロップ(1970-):ピアノ三重奏のための「セヴン」
5-6.ジェニファー・ヒグドン(1962-):
ピアノ三重奏曲(淡い黄色/燃えるような赤)
7.ローラ・エリーズ・シュウェンディンガー(1962-):今夜は月が出ない?
8.オーガスタ・リード・トーマス(1964-):ムーン・ジグ
9.ジョン・タワー(1938-)トリオ・キャヴァニー
※1-3.7…世界初録音
リンカーン・トリオ
録音 2010年1月1-5日,2011年4月15日ラヴィニアベネット・ゴードン・ホール
何とも想像力をかき立てる 1枚。このリンカーン・トリオによるアルバムは、
アメリカの現代女性作曲家たちの作品を集めたものです。6人の作曲家の中に
は、すでにおなじみのジョン・タワーや、一頃話題沸騰だったアウエルバッハ
の名前も見えますし、他の人たちも、その独創性が高く評価されています。タ
イトルから仄かに女性らしさが感じられたりもしますが、とにかく先入観なし
で聴いてみてください。

CDR-90000127 2枚組(1枚価格) ¥1750
ソ連の経験第1集
〈CD1〉
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
1-3.弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 Op.92
4-7.弦楽四重奏曲第6番ト長調 Op.101
〈CD2〉
1-3.弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op108
4-8.弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
9-12.ミャスコフスキー(1881-1950):弦楽四重奏曲第13番イ短調 Op.86
パシフィカ弦楽四重奏団
録音 2010年7月24-25日,9月3-5日,
2011年1月31日,2月1日,5月14-15日
イリノイ フォーリンジャー・グレート・ホール
ショスタコーヴィチ(1906-1975)と同世代の作曲家たちによる弦楽四重奏曲を
集めたシリーズの第1集です。全部で4巻となる予定のこのシリーズ、まずは、
ショスタコーヴィチの中期の傑作4曲と、少し前の世代に属するミャスコフス
キー(1881-1950)の作品で幕を開けます。
日本でも人気の高いパシフィカ弦楽四重奏団の納得の演奏です。

CDR-90000129 ¥1750
フランスの夜会
1-4.リュリ(1632-1687):フローラ
5-6.F.クープラン(1668-1733):
趣味の融合 -コンセール第7番ト短調より (アルマンド/サラバンド)
7.マレ(1656-1728):ヴィオール曲集第3巻-シターレ
8.F.クープラン:シチリエンヌ/9.F.クープラン:ガヴォット
10-11.マレ:ヴィオール曲集第1巻より(前奏曲 /シャコンヌ)
12-18.F.クープラン:王宮のコンセール第3番イ長調
19-21.ルベル(1666-1747):ヴァイオリン・ソナタニ短調
22-24.ラモー(1683-1764):コンセール第4番変ロ長調
25-28.ルクレール (1697-1764):ヴァイオリン・ソナタト長調 Op.5-12
トリオ・セッテチェント
録音 2010年8月10-14日イリノイ州エヴァンストン ,
ニコルス・コンサート・ホール
「ドイツの花束」(CDR-90000114),「イタリアでの逗留」(CDR-90000099)に続く
トリオ・セッテチェントの第3集。1996年にヘンデルのヴァイオリン・ソナタ
全集を録音するため、レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)、ジョン
・マーク・ローゼンダール(チェロ)、デヴィッド・シュレーダー(チェンバロ)
の3人がアンサンブルを結成、その翌年、「トリオ・セッテチェント」の名前
で新たに活動を始めました。 2006年にはニューヨークのフリック・コレクショ
ンで演奏、また 2007年にはボストン・バロック・フェスティヴァルにデビュ
ー、アメリカ全土でのピリオド楽器演奏の隆盛に寄与しています。

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12-02 No.19-2

2012年02月16日 19時57分35秒 | Weblog
<Sterling>
CDS 1094-2 ¥2300
クラリネット、バセットホルンとオーケストラのためのイタリア作品集 ――
ブゾーニ:コンチェルティーノ変ロ長調Op.48
ヴィヴァルディ:協奏曲へ長調RV.455
ドニゼッティ:コンチェルティーノ変ロ長調
ロッシーニ&ペスナー:ディヴェルティメント
ロッシーニ:序奏、主題と変奏
ロッラ:バセットホルンとオーケストラのための協奏曲ヘ長調
ベッリーニ:協奏曲変ホ長調
シュテファン・ジーゲンターラー(クラリネット&バセットホルン)、
カスパル・ゼンダー(指揮)、カペラ・イストロポリターナ
スイスのクラリネット奏者シュテファン・ジーゲンターラーは、1989年から
1995年まで務めたスイス・ビール交響楽団のソロ・クラリネット奏者から、
1995年に医療機器関連企業の共同創設者、マネージング・ダイレクターに転
身。事業でも成功を収めたジーゲンターラーは、2002年にはクラリネット・
プレーヤーとして音楽のステージに舞い戻り、2008年にはルツェルン音楽大学
の学長に就任した異色の経歴の持ち主である。
ジーゲンターラーのイタリアン・プログラムでは、バロックのヴィヴァルディ
から近代のブゾーニまでのクラリネット作品が共演!
各時代の巨匠たちによるクラリネット作品がイタリアにおける"クラリネット"
の存在感、重要性を改めて伝えてくれる。2011年1月の録音。

CDA 1674-2 ¥2300
ロマン派のクラリネット五重奏曲集 ――
フックス:クラリネット五重奏曲変ホ長調Op.102
ティエリオ:クラリネット五重奏曲変ホ長調
シュテファン・ジーゲンターラー(クラリネット)、
プラハ・スタミツ弦楽四重奏団
"ブラームス"という共通項を持つ2人のロマン派の作曲家、ロベルト・フック
ス(1847-1927)とフェルディナント・ティエリオ(1838-1919)の「クラリネット
五重奏曲集」。
ブラームスと同じくマルクスゼンから作曲を学んだティエリオの「五重奏曲」
は特に珍しく、どこかブラームス的な響きを感じさせる歴史に埋もれた佳作
である。2005年12月の録音。




<Raumklang>
RK 3004 ¥2300
J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080
ペーター・コフラー(チェンバロ&オルガン)
1782年にドレスデンで名工カール・アウグスト・グレープナーが製作したオリ
ジナル・チェンバロという歴史的銘器で聴く「フーガの技法」。
イタリア、ボルツァーノの生まれの鍵盤奏者ペーター・コフラーは、ミュンヘ
ン少年合唱団でハンスイェルク・アルブレヒトのアシスタントを務め、2008年
からはミュンヘン聖ミヒャエル教会のオルガニストとして活躍中。18世紀末に
ドレスデンで誕生したチェンバロが、バッハの音楽と共に当時の響きを現代に
解き放つ。2010年5月の録音。

CDA 1675-2 ¥2300
マルクス:歌曲集 ――
若い詩人は恋人を思う/ノクターン/雨/森の幸せ/夢の冠
イタリア歌曲集第1巻より/イタリア歌曲集第2巻より
マティルダ・パウルソン(メゾ・ソプラノ)、
ベンクト=オーケ・ルンディン(ピアノ)
ロンドンとストックホルムで声楽を学んだスウェーデンのメゾ・ソプラノ、マ
ティルダ・パウルソンが歌うオーストリアの後期ロマン派の作曲家ヨーゼフ・
マルクス(1882-1964)の歌曲集。
パウルソンは、2008年に「ばらの騎士」のオクタヴィアンを歌い、スウェーデ
ン王立歌劇場へのデビュー公演で大成功を収めており、マッケラスやドゥダメ
ル、ハーディングなどの世界的な指揮者との共演も重ねている。
2011年3月の録音。




<Phaedra>
DDD 92067 ¥2300
イン・フランダース・フィールズVol.67 ――
イェフ・ファン・ホーフ:序曲《追憶》/序曲《ペルセウス》(世界初録音)
交響曲第2番変イ長調
イヴォ・ヴェンコフ(指揮)、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
後期ロマン派、またはポスト・モダン派に位置付けられているベルギー、フラ
ンドルの作曲家イェフ・ファン・ホーフ(1886-1959)。
「交響曲第2番」を含むホーフの管弦楽作品は、巧みに用いられた金管楽器の
輝かしいサウンド、弦楽セクションが奏でる流麗かつ色濃いフランドルの抒情
が持ち味。2010年8月の録音。




<Syrius>
SYR 141436 2枚組 ¥4600
J.S.バッハ:オルゲルビュヒラインBWV.599-644
ピエール・バルドン(オルガン)
J.S.バッハが遺した音楽の聖書「オルゲルビュヒライン」が、フランス、ヴァ
ールのサン・マクシマン教会の荘厳なヒストリカル・オルガンから鳴り響く。
フランスのベテラン、ピエール・バルドンの熟練の業が、オルガンが持つ神聖
なサウンドを引き出してくれている。2010年10月の録音。





<Nimbus Alliance>
(Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります)
NI 6137 2枚組 ¥3180
シューベルト:ピアノ三重奏曲集 ――
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D.898,Op.99
ノットゥルノ変ホ長調D.897,Op.148
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D.929,Op.100
ソナタ変ロ長調D.28
ウィーン・シューベルト・トリオ〔ボリス・クシュニール(ヴァイオリン)、
マルティン・ホルンシュタイン(チェロ)、
クラウス=クリスティアン・シュスター(ピアノ)〕
1993年に解散したウィーン・シューベルト・トリオがオーストリアのアハウで
1991年9月にレコーディングしていたシューベルトのピアノ・トリオ集。
クシュニールの"ストラディバリ"と、ホルンシュタインの"グァダニーニ"の組
み合わせがゴージャス。1991年9月の録音。




<BMS>(BMSはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります
BMS 439CD ¥2180
レイトン:チェロのための室内楽作品全集 ――
パルティータOp.35/エレジーOp.5/無伴奏チェロ・ソナタOp.52
アレルヤ、わたしたちの過越Op.85
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、ラファエル・テローニ(ピアノ)
ロマン主義と12音技法の両立を目指した英国の作曲家ケネス・レイトンのチェ
ロ作品を、重鎮ウォルフィッシュが網羅!イギリスのレーベル、アーティスト
ならではのプログラム。
2009年4月&2010年2月の録音。




<EM Records>
(EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります)
EMR CD001 ¥2180
イギリスのヴァイオリン・ソナタ集 ――
ブリス:ヴァイオリン・ソナタ(世界初録音)
H.W.デイヴィス:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(世界初録音)
ボーウェン:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.112
ルパート・ラック(ヴァイオリン)、マシュー・リカード(ピアノ)
「EM Records」は、イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッ
シュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レー
ベル。ブリスとヘンリー・ウォルフォード・デイヴィスのソナタは世界初録
音!2010年8月の録音。





<Footprint Records>
FRCD 045 ¥2300
ホワット・イズ・ライフ? - 合唱作品集 ――
ウィテカー:レオナルドは空を飛ぶマシンを夢見る
ホルテン:霧と雨とバラの茂み
イェイロ:慈しみと愛のあるところ、神よ急ぎ助けたまえ
セーデルクヴィスト:ホワット・イズ・ライフ?
ニクラーション:フレーム&コンテント
O.リンドベリ:サンクトゥス、アニュス・デイ
G.エリクソン:ティル・シスト
ラウタヴァーラ:悲歌
ヴォーチェス・ノルディケ、ロネ・ラーセン(指揮)
ヴォーチェス・ノルディケは、デンマーク出身の合唱指揮者ロネ・ラーセンが
1999年に創設したスウェーデンのヴォーカル・アンサンブル。レコーディング
された近現代の北欧音楽とアメリカの合唱作品は、アンサンブルのメイン・レ
パートリー。ウィテカーやホルテン、イェイロ(ヤイロ)など日本でもお馴染み
の名前が並ぶ。





<Musica Rediviva>
MRSACD-020(SACD-Hybrid) ¥2850
万華鏡 - マリア・フォシュストレム ――
カッチーニ:天にもかほどの星はなく、アマリッリ
モンテヴェルディ:われは野の花
フレスコバルディ:パッサカリアによるアリア
カルダーラ:友なる森よ/ヴィヴァルディ:来て、いとしい人よ
シューベルト:ます、セレナード/シューマン:献呈、異郷にて
ヴォルフ:アナクレオンの墓
ラフマニノフ:森の静けさに、ああ, 悲しまないで!
ショーソン:蜂すずめ/ラヴェル:白鳥
ブリテン:
ニューキャッスルの生まれかね?、サリーの園、オリヴァー・クロムウェル
ステーンハンマル:逢い引きから帰ってきた娘
ペッテション=ベリエル:あなたは私を悲しませた
グリーグ:逢い引き、山羊の踊り
シベリウス:もはや私は問わなかった、黒いばら
マリア・フォシュストレム(アルト)、マッティ・ヒルヴォネン(ピアノ)、
アンドレアス・エードルンド(チェンバロ)
スウェーデンのアルト、マリア・フォシュストレムが歌う、時代、国、言語も
違うまさにカレイドスコープ(万華鏡)のようなプログラム。
2010年&2011年の録音。日本語解説&歌詞対訳付き。




<nosag records>
nosag CD196 ¥2300
セーフステーン:メゾ・ソプラノとピアノのための歌曲集《道標》
スティグ・シーデンの詩による6つの歌曲
《ユアー・モーメント・オン・アース》
レベッカ・デイヴァント(メゾ・ソプラノ)、
ステファン・セーフステーン(ピアノ)
スウェーデン放送合唱団やエリク・エリクソン室内合唱団のメンバーとして
活躍したメゾ・ソプラノ、レベッカ・デイヴァントが歌うスウェーデンの作
曲家ステファン・セーフステーン(1955-)の歌曲集。





<Sussana M Ericsson>
SMCD 001 ¥2300
スザンナ・モーベリ・エーリクソン -
ルンディン:Jag vet en vag/レイヨン:Himlastegen
ルンディン:Jag dromde jag flog/R.ペッテション:Sjalens Helgedom
クランダー:Stillhetskoral/他
スザンナ・モーベリ・エーリクソン(ソプラノ)、
アトレ・バーマン(朗読)、ヤン・ヨハンソン(コントラバス)、
マグヌス・リックルンド(ピアノ)
スウェーデン、ロスラーゲン地方生まれの詩人アトレ・バーマンの詩による
歌曲集。優美で抒情的な旋律と清純な歌声が印象的。





<DUTTON>
●DUTTON HISTORIC CLASSICS
CDBP 9812 ¥950
エドゥアルト・ファン・ベイヌムが指揮するハイドン、ブラームス、ラヴェル
ハイドン(1732-1809):交響曲第96番ニ長調「奇跡」(*)
ブラームス(1833-1897):交響曲第3番ヘ長調 Op.90(+)
ラヴェル(1875-1937):スペイン狂詩曲(#)
チャイコフスキー(1840-1893):弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11 から
アナダンテ・カンタービレ(弦楽合奏版)(**)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(*/#/**)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(+)
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
録音:1946年9月10日(#)、1947年9月21日(*)、22日(**)、
コンセルトヘボウ、アムステルダム(*/#/**)
1946年3月20、22-23日、ウォルサムストウ会館、ロンドン(+)

CDBP 9813 ¥950
リヒャルト・シュトラウスが指揮する「ドン・キホーテ」1941年版
ウェーバー(1876-1826):オペラ「オイリアンテ」序曲(*)
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第5番ハ短調 Op.67(+)
R・シュトラウス(1864-1949):交響詩「ドン・キホーテ」(#)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ベルリン国立オペラ管弦楽団(+/#)
オスワルト・ウール(チェロ(#))
P・モラシュ(ヴァイオリン(#))
Ph・ハース(ヴィオラ(#))
リヒャルト・シュトラウス(指揮)
録音:1928年12月11日、ベルリン音楽大学(*)/1926年(+)/1941年(#)

CDBP 9814 ¥950
ストラヴィンスキーが自作を指揮・演奏
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ組曲「ペトルーシュカ」(*)
バレエ「火の鳥」(+)
ピアノと管弦楽のための奇想曲(#)
交響楽団(*)
ワルテル・ストララム・コンサート管弦楽団(+/#)
イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮(*/+)、ピアノ(#))
エルネスト・アンセルメ(指揮(#))
録音:1928年6月27-28日、ロンドン(+)
1928年11月8、10日、シャンゼリゼ劇場、パリ(+)
1930年5月8-10日、パリ(#)

CDBP 9815 ¥950
マルグリッド・ロンがラヴェル、ダンディ、ベートーヴェンを演奏
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37(*)
ラヴェル(1875-1937):ピアノ協奏曲ト長調(+)
ダンディ(1851-1931):フランスの山人の歌による交響曲 Op.25(#)
マルグリッド・ロン(ピアノ)
パリ音楽院管弦楽団(*)
フェリックス・ヴァインガルトナー(指揮(*))
管弦楽団(+)
ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ(指揮(+))
コロンヌ交響楽団(#)
ポール・パレー(指揮(#))
録音:1939年6月10日、ピガル劇場、パリ(*)
1932年4月(+)、1934年5月24-25日(#)、アウタジオ・アルベール、パリ(+/#)
(+)は作曲者が立ち会った録音。

CDBP 9816 ¥950
クレメンス・クラウスが指揮するリヒャルト・シュトラウス
R・シュトラウス(1864-1949):
交響詩「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28(*)
交響詩「死と変容」Op.24(+)
組曲「町人貴族」Op.60(#)
ミラノ・スカラ座管弦楽団(*)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(+)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(#)
クレメンス・クラウス(指揮)
録音:1947年7月23日、ミラノ(*)/1947年12月19-20日、
キングズウェイ・ホール、ロンドン(+)
1929年10月28-29、31日、コンツェルトハウス、ウィーン(#)

CDVS 1919 ¥680
ヤッシャ・ハイフェッツが演奏するバッハ、ヴュータン、グルーエンバーグ
バッハ(1685-1750):2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043(*)
ヴュータン(1820-1881):ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調 Op.31(+)
ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):ヴァイオリン協奏曲 Op.47(#)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
RCAビクター室内管弦楽団(*)
フランツ・ワックスマン(指揮(*))
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(+)
ジョン・バルビローリ(指揮(+))
サンフランシスコ交響楽団(#)
ピエール・モントゥー(指揮(#))
録音:1946年10月14、19日(*)/1935年3月14日(+)/1945年12月17日(#)
(*)ではヴァイオリン・ソロの両パートをハイフェッツが演奏。

CDVS 1920 ¥680
フルトヴェングラーが指揮するウェーバー、チャイコフスキー
ウェーバー(1876-1826):オペラ「魔弾の射手」から 序曲,第3幕間奏曲(*)
チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74(+)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
録音:1935年、ベルリン音楽大学(*)
1938年10月25-27日、ベートーヴェン・ホール、ベルリン(+)

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12-02 No.18-1

2012年02月16日 19時57分08秒 | Weblog
<Profil>
PH 11047 ¥2180
ボリス・チャイコフスキー:
(1)ヴァイオリン協奏曲(1969)【1972年録音。ステレオ】
(2)ヴァイオリンソナタ(1959)【1962年録音。モノラル】
ヴィクトル・ピカイゼン(Vn)
キリル・コンドラシン(指)
モスクワ・フィル(1)、
ボリス・チャイコフスキー(Pf)(2)
近年再評価著しいボリス・チャイコフスキー(1925-1996)の貴重音源の出現です。
どちらも旧ソ連の名手ヴィクトル・ピカイゼンのために書かれた作品で、協奏曲
はピカイゼンの独奏、セロフ指揮オーデンセ響の比較的新しい録音があるものの、
こちらはコンドラシンとモスクワ・フィルとの共演というのが凄すぎ。かつてメ
ロディア盤LPで出ていましたが、幻の音源と申せましょう。ボリス・チャイコフ
スキーの代表作のひとつで、40分近い大曲ながら単一楽章、早くに亡くした父の
思い出を描いたといわれます。ピカイゼンの独奏も恐ろしい気迫に満ち、またコ
ンドラシンの伴奏が神業的なドラマ作りで非常に感動的。これほど凄い演奏は再
現できないと思えます。カップリングのヴァイオリンソナタでは作曲者自身が伴
奏を務めていますが、非常な名人芸ぶりで、ピカイゼンの独奏ともども絶妙な巧
さに酔わされます。

PH 10045 ¥2180
フルート、チェロとピアノ
(1)ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):三重奏曲
(2)フンメル:三重奏曲Op.78
(3)チェルニー:協奏的幻想曲 Op.256
(4)ベートーヴェン:三重奏曲WoO.37
トリオ・ヴィーク【クリスティーナ・ファスベンダー(Fl)、
ユストゥス・グリム(Vc)、フロリアン・ヴィーク(Pf)】
[録音:2010年6月/ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)]
フルート、チェロとピアノのために書かれた三重奏曲を集めた珍しいアルバム。
ベートーヴェン作品は本来フルート、ファゴットとピアノのために書かれていま
すが、ここではチェロで演奏されています。とても色彩的な響きとなり、オーケ
ストラを思わせる充実感に満ちています。トリオ・ヴィークはエマール門下のピ
アニスト、フロリアン・ヴィークとジェラール、ニコレ門下のフルーティスト、
クリスティーナ・ファスベンダーによって結成された三重奏団。バロックから現
代までをこなすドイツきっての団体です。

PH 11042 ¥2180
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
(2)リスト(作曲者編):トリスティア(最終稿)-オーベルマンの谷より
(3)シェーンベルク(シュトイアーマン編):浄夜Op.4
ブーランジェ・トリオ
[録音:2011年7月/ドイツ放送カンマーザール(ケルン)]
2006年に創設されたドイツのピアノ三重奏団ブーランジェ・トリオ。美女3名から
成り、珍しいレパートリーにも果敢に取り組む得難い団体となっています。当ア
ルバムではブラームスの傑作を実に堂々と聴かせた後、リストとシェーンベルク
の意外な珍品を披露。リストの「トリスティア」は「巡礼の年第1年」の「オー
ベルマンの谷」を作曲者自身がピアノ三重奏に仕立てたもので、3種あるうちの
最終稿。原曲とかなり離れているのも興味津々です。シェーンベルクの愛弟子
シュトイアーマンによる「浄夜」も、優れた編曲ながら録音に恵まれているとは
いえないで歓迎です。





<Supraphon>
SU 4078 ¥1780
グバイドゥーリナ:
(1)弦楽四重奏曲第1番(1971)
(2)同第2番(1987)
(3)同第3番(1987)
(4)同第4番(1993)
(5)BACH主題による反映(2002)
シュターミッツSQ
【録音:2011年6、8月/チェコ放送マルティネク・スタジオ(プラハ)】
日本でもおなじみの旧ソ連出身作曲家ソフィヤ・グバイドゥーリナ。彼女の全弦
楽四重奏曲作品を集めた好企画。いずれも単一楽章形式で、それぞれに奇抜なア
イディアが盛り込まれています。第1番はバリバリのソ連時代の作ながら、奏者が
演奏中に椅子を持って舞台を移動することが指示され、さらに最後の6ページは演
奏者が即興するというキテレツな作。第2番はシベリウスSQ、第3番はアルディッ
ティSQの委嘱作ですが、後者はピチカートに偏執した異常な作風に驚かされます。
クロノスSQの委嘱による第4番は十二音技法、テープ付きの前衛作。そして第5番
にあたる「BACH主題による反映」は「フーガの技法」の主題をグバイドゥーリナ
風に処理しています。いずれも聴き応え満点。1985年結成のシュターミッツSQが
余裕の演奏を聴かせてくれます。

SU 4079 ¥1780
フェルステル:ピアノ三重奏曲全集
(1)第1番ヘ短調 Op.8(1883)
(2)第2番変ロ長調 Op.38(1894)
(3)第3番イ短調 Op.105(1922)
ヤナーチェク・トリオ
【録音:2009年10月、2010年4、11月/チェコ放送マルティネク・スタジオ(プラハ)】
ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951)はドイツで活躍したチェコの作曲
家。マーラーの支持者でしたが、作風はドヴォルザークを思わすロマンティック
なもので、チェコ風の美しいメロディにあふれています。作品数は多いものの、
あまり録音に恵まれていないので、大歓迎のアルバムと申せましょう。2001年結
成のヤナーチェク・トリオは名の通りヤナーチェクのスペシャリスト。フェルス
テルでも、さすがお国ものの巧さを見せています。




<IDIS>
IDIS 6630 2枚組 ¥3250
ヴェルディ:「ナブッコ」
エットレ・バスティアニーニ(Br ナブッコ)
ミレッラ・パルット(S アビガイッレ)
イーヴォ・ヴィンコ(Bs ザッカリア)
ルイージ・オットリーニ(T イズマエーレ)
アンナ・マリア・ロータ(S フェネーナ)
ほか
ブルーノ・バルトレッティ(指)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団,合唱団
録音:1961年8月26日、フィレンツェ
日本でも根強い人気のある美声バリトン、エットレ・バスティアニーニ(1922-
1967)。バリトンとしてはまだまだこれからという44歳に病に亡くなっただけに、
残された録音はいずれも貴重です。このCDで聞けるのは、1961年8月にフィレン
ツェ市立劇場で上演された「ナブッコ」のライヴ録音。朗々と響き渡る美しいバ
リトンの声がたまりません。アビガイッレのミレッラ・パルットはイタリアを中
心に活躍したプリマドンナ。十年ほどソプラノとしての活動した後、メッゾソプ
ラノに転向してしまったので、プリマドンナとしての録音が極めて少なく、「幻
のソプラノ」の一人。今や長老指揮者のブルーノ・バルトレッティはこの時35歳、
活きの良いヴェルディを聞かせてくれます。




<EUROARTS>
20 66738(DVD-Video) 3枚組 ¥4780
字幕:独英仏日
ワーグナー:「パルジファル」
ポール・エルミング(T パルジファル)
ヴァルトラウト・マイヤー(Ms クンドリ)
ジョン・トムリンソン(Bs グルネマンツ)
ファルク・シュトルックマン(Bs-Br アンフォルタス)
ギュンター・フォン・カンネン(Bs クリングゾル)
フリッツ・ヒューブナー(Bs ティトゥレル)
カロラ・ヘーン(S 花の乙女)
ブリギッテ・アイゼンフェルト(S 花の乙女)
ボリャーナ・マッテーヴァ(S 花の乙女)
カロラ・ノセク(S 花の乙女)
ローラ・エイキン(S 花の乙女)
エルフィラ・ドレッセン(Ms 花の乙女,小姓)
ペーター・ビンズツス(T 騎士)
ゲルト・ヴォルフ(Bs 騎士)
エフラト・ベン=ヌン(S 小姓)
ペーター・メンツェル(T 小姓)
アンドレアス・シュミット(Br 小姓)
ローゼマリー・ラング(A アルトの声)
ダニエル・バレンボイム(指)シュターツカペレ・ベルリン,
ベルリン国立歌劇場合唱団
ハリー・クプファー(演出)
ハンス・シャーフェルノッホ(装置)
クリスティーヌ・シュトロンベルク(衣装)
収録:1992年、ベルリン
バレンボイムの「パルジファル」、待望の復活です!1992年にベルリン国立歌劇
場の音楽監督に就任したダニエル・バレンボイムは、手始めに極めて充実した
「パルジファル」を上演、同歌劇場の開場(1742年)250年を祝う記念の意味合いも
あるこの公演を大成功に導きました。キャストは極めて強力。タイトルロールの
ポール・エルミングは、1990年にバイロイト音楽祭でジークムントを歌って成功、
ヘルデンテノールとしての名声が一気に高まっている時期。パルジファルはエル
ミング最大の当たり役だけに、ここでも素晴らしいものです。クンドリは御存知
ヴァルトラウト・マイヤー。マイヤーがソプラノ役を手掛ける前にもっとも高い
評価を得たのがクンドリでした。30代半ばのマイヤーの美しいメッゾの声で掘り
込まれたクンドリは大きな聞き物です。ジョン・トムリンソンとギュンター・
フォン・カンネンの二人のベテランに挟まれ、当時ようやく国際的に注目され始
めたばかりのファルク・シュトルックマンが起用され、存在感を発揮しています。
また花の乙女にローラ・エイキン、小姓にアンドレアス・シュミットが参加して
います。
ハリー・クプファーの演出は、初演当時は評価も賛否分かれていたものですが、
今から見ると1990年代初頭の社会が抱える問題点を非常に注意深く洞察し、21世
紀へと向かって歩み始めた現代人に警告するものだったと気づかされます。
嬉しい日本語字幕付きです。




<INTEGRAL>
INTEG 201103 ¥2080
ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61(カデンツァ;第1楽章 ヨーゼフ・ヨアヒム)
ロマンス第1番 ト長調Op.40
ロマンス第2番 ヘ長調Op.50
ジル・コリアール(Vn)、トゥールーズ室内管弦楽団、
バルバロック四重奏団[ジル・レイモンド(ティンパノン)、
アラン・テリート(バンドネオン)、
パトリック・マティス(メカニック・オルガン)、
ディディエ・カペイユ(コントラバス)]
録音:2011年4月25-29日、ポンピニャン城の礼拝堂
これはおもしろい!なんと、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のオケ・パー
トにバンドネオン、ティンパノンが加わった珍しい編成での演奏が登場!それは、
鬼才ヴァイオリニスト、ジル・コリアール率いるトゥールーズ室内管弦楽団と
ティンパノン(2本の撥で真鍮弦を叩く打弦楽器でツィンバロンに近い楽器)、バン
ドネオン、メカニック・オルガンそしてコントラバスから成るバルバロック四重
奏団との演奏によるものです。ヴァイオリンのコリアールはジャンルにとらわれ
ず、また演奏する曲の時代に合わせピリオド楽器もモダン楽器も弾きこなすマル
チなヴァイオリニストです。バルバロック四重奏団とはたびたび共演しており
ヴァヴァルディ「四季」では録音しそのユニークな編成と斬新なアンサンブルで
話題をよびました。ベートーヴェンの音楽に民俗楽器入ってくると、いっけん違
和感がありそうにも思えますが、驚くほど自然に調和しオルガンやバンドネオン
の音がバロック時代の響きを作り出し、さらにティンパノンがよいスパイスを与
えてくれます。コリアールの独奏もこれらの楽器に合わせた奏法で演奏しており
見事なまでにアンサンブルをコントロールしています。クラシック・ファンだけ
でなく、ワールドミュージック・ファンにも聴いていただきたい1枚です!





<Claves>
50 1010 ¥2180
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲ニ長調Op.61a(ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲版)
C.P.E.バッハ:協奏曲 ハ短調Wq.43 No.4
ドミトリー・バシキーロフ(ピアノ;Steinway&Sons D-274)、
ペーテル・チャバ(指揮)、ローザンヌ室内管弦楽団
録音:2010年4月30日-5月2日、ローザンヌ
1931年11月1日生まれの旧ソ連グルジア共和国、トビリシ出身の名ピアニスト、
ドミトリー・バシキーロフの新録音登場です。バシキーロフはモスクワ音楽院で
学び1955年にはロン=ティボー国際コンクール入賞後、着実にキャリア積んでい
きました。イタリア、スペインを中心に演奏活動する傍ら、長きに渡りモスクワ
音楽院で教鞭を執りました。彼の特徴でもある滑らかで透き通るような音色は今
もなお健在で、録音当時は78歳とのとこですからまさに円熟の演奏と言えましょ
う(ちなみにバシキーロフの娘エレーナはギドン・クレーメルの元妻で現在はバレ
ンボイムと結婚しており、文字通りの音楽一家です)。収録した曲はベートーヴェ
ンのヴァイオリン協奏曲をベートーヴェン自身がピアノ編曲した作品、そして
C.P.E.バッハ:協奏曲 ハ短調Wq.43 No.4です。どちらもきらめくようなタッチで
歌いあげ、バシキーロフ節炸裂で演奏しております。指揮者のペーテル・チャバ
はパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにも受賞歴をもつヴァイオリニスト
でもあり、特に弦楽器のコントロールは絶妙で、バシキーロフの演奏を見事にサ
ポートしています。




<ALTUS>
ウィーン・フィル ライヴ エディション-クナッパーツブッシュ
オリジナル音源から復刻された音質は素晴らしく、肉厚な響きも克明に捉えられ
ているのでファンにはたまらない。―平成の盤鬼 平林直哉―
『音楽がクライマックスにさしかかるとクナが椅子からジワジワ立ちあがるんで
すよ。すると、それに呼応してオーケストラも全開で、その瞬間はもう会場全体
が息もできないほどの緊迫感と感動に包まれました。』
―北村源三(元N響首席トランペット奏者)、同プログラムを聴いた生き証人―

ALT 224 ¥2500
R.シュトラウス:交響詩『死と変容』作品24
シューマン:交響曲第4番作品120
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1962年12月16日、ムジークフェラインザール(ライヴ録音)
モノラル
「このシューマンもファンにとっては忘れ得ぬものである。第1楽章の深い響きは
余人の追随を許さないし、第2楽章のしみじみとした味わいはクナとウィーン・
フィルの永遠における固い絆を思わせる。第3楽章は巨大そのもので、第4楽章の
仰ぎ見るような大きなスケールもクナ以外の何物でもない。」
平林直哉-ライナーノーツより 
また当ディスクの解説はウィーンでクナッパーツブッシュを聴いた元N響首席トラ
ンペット奏者北村源三氏のクナ体験の特別インタビュー付きです。

ALT 225/6 2枚組 ¥3150
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1961年10月29日、ムジークフェラインザール(ライヴ録音)
モノラル
「曲のどこをとっても素晴らしい演奏だが、たとえば第3楽章における弦楽器の艶
やかな音はさすがにウィーン・フィルであり、第4楽章のコーダを聴いていると、
当日の会場では途方もない大音響が鳴り響いていたのだろうと想像出来る。こう
した底知れぬパワーもウィーン・フィルならではである。」
平林直哉-ライナーノーツより




<TAHRA>
TAH 732/3 2枚組 ¥4600
フリッチャイの芸術
(1)モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲K.299
【ハンス・シュミッツ(Fl)、イルムガルト・ヘルミス(Hp)、
RIAS交響楽団(1952年9月17日)】
(2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
【ユーディ・メニューイン(Vn)、
ルツェルン祝祭管弦楽団/ルツェルン芸術ハウス(1961年8月16日)】
(3)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68 
【北ドイツ放送交響楽団/ハンブルク・ムジークハレ(1958年2月2-3日)】
(4)同:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a 
【RIAS交響楽団(1953年4月7日)】
フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
早世の天才指揮者フリッチャイはかなりの録音が残されてはいるものの、驚きの
初出音源の出現です。当アルバム中もっとも古いモーツァルトのフルートとハー
プのための協奏曲ではきびきびした音楽作りが魅力ですが、1958年のブラームス
の「交響曲第1番」ではフルトヴェングラーを彷彿させる魂をふりしぼるような
情念と巨大な音楽作りに驚かされ、あたかもフルトヴェングラーの高音質盤が出
現したのかと錯覚してしまうほど感動的です。もともとフリッチャイはDGに同曲
を録音しておらず、またスイス・ロマンドとのカスカヴェル盤も入手困難なこと
を鑑みれば、この北ドイツ放響との音源がいかに貴重か納得できると申せましょ
う。さらに魅力なのは最晩年のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。メニュ
ーインの独奏も素晴らしく、熱い血のたぎる音楽となっていて興奮させられます。
また、やはり正規録音のない「ハイドンの主題による変奏曲」も覇気と大きさで
圧倒的。まさにフリッチャイの芸術を満喫できるアルバム。本当に凄いです。




<ATMA>
ACD2 2611 2枚組 ¥3380
96kHz 24bit録音
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245
レ・ヴォワ・バロック
福音史家:ヤン・コボウ(Ten)、イエス:ステファン・マクラウド(Bs)、
ペテロ:ジョシュア・ホプキンス(Bs)、ピラト:ナサニエル・ワトソン(Bs)
アレクサンダー・ヴァイマン(指、オルガン)アリオン古楽アンサンブル
録音:2010年11月、モントリオール神学校(ケベック、カナダ)
名門団体レ・ヴォワ・バロックとアリオン古楽アンサンブルによるヨハネ受難曲。
BCJの録音でもおなじみのヤン・コボウが福音史家を、ステファン・マクラウドが
イエス役を演じているのも興味津々。合唱も各パート3名で、非常に透明かつ締ま
った響きを聴かせてくれます。ヴァイマンのオルガンは控えめながらも芯のある
音色。1981年に設立されたケベックの古楽器演奏団体、アリオン古楽アンサンブ
ルの美しい伴奏も聴き所です。演奏時間は100分程度で、全体的にすっきりとした
演奏。ソリスト、合唱、器楽伴奏の音量バランスも良く、それぞれの魅力が引き
出された演奏といえましょう。

ACD2 2121 ¥1850
(1)プーランク:クラリネット・ソナタ 
(2)サン=サーンス:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 op.167 
(3)ラボー:コンクール用クラリネットの独奏曲 op.10 
ドビュッシー:
(4)クラリネットのための第1狂詩曲 (5)クラリネットとピアノの小品 
(6)ヴィドール:序奏とロンド op.72 (7)ピエルネ:カンツォネッタ op.19 
(8)フランセ:主題と変奏
アンドレ・モアザン(Cl)、ルイーズ=アンドレ・バリル(Pf)
ドビュッシーやサン=サーンスを始め、19世紀後半に活躍したフランスを代表す
る音楽家と、それに続くフランスの音楽家達のクラリネット作品を収録したCD。
クラリネットは18世紀に作られ、1840年頃に改良された比較的新しい楽器。クラ
リネットの真価が未だ見出される途上であった19世紀初頭、フランスではパリ音
楽院がクラリネットの普及・改良に大きな役割を果たしていました。本CDに収録
された作曲家たちは皆、パリ音楽院と関わり深い音楽家達でもあります。ドビュ
ッシーの名作「第1狂詩曲」のオリジナル版世界初録音に注目。ドビュッシーが
パリ音楽院1910年のコンクール用に作曲した際、自身は出来に満足していたよう
ですが、被献呈者で初演者のポール・ミマールが、演奏上の問題から独奏パート
の数箇所の直しを要請し、ドビュッシーはそれに従ったとされています。今回、
ドビュッシーの自筆譜に従い、オリジナル版を復元しての録音となりましたが、
よりドビュッシーらしさに満ちていて非常に魅力的です。
アンドレ・モワザンはケベック生まれのクラリネット奏者。数々のコンクールで
受賞経歴を持ち、現在はカナダを中心にソロ活動、アンサンブル活動を積極的に
行っています。ルイーズ=アンドレもカナダを中心に活躍するピアニスト。卓越
した技術と軽快なテンポで心地よいアンサンブルを聴かせてくれます!

ACD2 2319 ¥1850
ジュリアン・ワクナー:(1)トリプティク (2)クラリネット協奏曲
(1)フィリップ・ベランジェ(オルガン)、
ジュリアン・ワクナー(指揮)、メトロポリタンオーケストラ
(2)スコット・アンドリュー(Cl)、ジュリアン・ワクナー(指揮)、
マギル室内オーケストラ
録音:(1)2005年12月 (2)2010年6月
ジュリアン・ワクナーによる自作自演録音を収録したCD。ハリウッド生まれニュ
ーヨーク育ちというワクナーは、アメリカを中心に今最も注目されている音楽家
の1人。現在はトリニティ教会合唱団、トリニティ・バロック管弦楽団で音楽監督
および芸術監督を務め、指揮者としても活躍しています。また、ピアニスト、オ
ルガニストとしても活動。古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ実力
派としても注目されており、その活躍には今後も大いに期待できましょう。ルー
カス・フォスに作曲を師事したワクナー。自身の作風について、「ハーモニーと
メロディ、動と静、明瞭と混沌、現代の技術と明らかに過去から借用した技術、
これらの調和を追求する音の世界の中に、自分の音楽はあるのです」と語ってい
ます。若くして早くも注目を集めるワクナー独特の音楽性に迫る1枚といえましょ
う!本CDでは彼が近年作曲した2つの作品を収録。トリプティクは3楽章構成から
なるオルガンとオーケストラのための作品。トリプティクとは、元々3枚の絵が蝶
番で結ばれたカトリックの祭壇画のこと。各楽章にはロゴス(神の言葉)、アガペー
(神の愛)、アンジェラス(お告げの祈り)という名がつけられており、宗教的な主
題をもった作品といえましょう。第1楽章では荘厳なオルガンの音色とオーケスト
ラの迫力あるアンサンブルに圧倒される一方、静謐な第2楽章では神秘的なオルガ
ンのソロに心洗われます。第3楽章は数多のパーカッションと金管の神々しい響き
が印象的。リズムと活気あふれるオルガンソロとの掛け合いも美しい作品です。
2曲目のクラリネット協奏曲はルーカス・フォス生誕80周年を記念し、宇田川洋一
からの要望で作曲されたもの。クラシックとジャズを融合した作風で、最低音か
らゆったりと上がっていくクラリネットのソロと共に曲全体が盛りあがっていく
展開が爽快な作品です!

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12-02 No.18-2

2012年02月16日 19時56分36秒 | Weblog
<LSO Live>
LSO 0719(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3450
ブリテン:戦争レクィエムop.66
サビーナ・ツビラク(S) イアン・ボストリッジ(T) 
サイモン・キーンリーサイド(Br)
エルサム・カレッジ少年合唱団、ロンドン交響合唱団、ロンドン交響楽団、
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
録音:2011年10月9 & 11日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
/ エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
首席指揮者ゲルギエフの弟子、ジャナンドレア・ノセダがLSO Liveに初登場。ブ
リテンの戦争レクィエムは、2011年10月にノセダがLSOを指揮して本拠バービカン
でおこなったコンサートの模様をライヴ収録したものです。
すでにLSOとは、ゲルギエフの首席指揮者就任を機に頻繁に客演を重ねている間柄
であることもそうですが、ここでノセダはLSOによる過去2度のレコーディングに
も参加したロンドン・シンフォニー・コーラスを起用。ソリストには、2011年6月
にもビシュコフ指揮で同曲を歌ったばかりのスロベニア期待のツビラク、そして、
もっともブリテンがこだわり抜いたオーエンの戦争詩のパートを受け持つテノー
ルとバリトンに、英国が誇る当代きってのボストリッジとキーンリーサイドを配
したきわめて強力な布陣で臨んでいることにも注目されます。
また、ノセダは、2011年5月のスペイン3か所でおこなったトリノ王立劇場管との
ヴェルディの「レクィエム」、同じくパリ公演での「聖歌四篇」、さらに9月のト
リノとリミニでトリノ王立歌劇場管、RAI国立響の合同オケを指揮したマーラーの
「第8交響曲」と、立て続けに声楽付きの大作を手掛けて成功を収めていることか
ら、この良い流れを受けての内容ということで期待もおおきくふくらみます。




<Claves>
50 1113 ¥2180
バルトーク:ディヴェルティメントSz 113(BB 118)
シャーンドル・ヴェレシュ:ピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲(1952年)※
アンリ・デュティユー:瞬間の神秘-24の弦楽器、ツィンバロンと打楽器のための
ハインツ・ホリガー(指揮)、
ローザンヌ室内管弦楽団、デーネシュ・ヴァーリョン(ピアノ)※
録音:2006年8月28-30日、ローザンヌ
近代音楽作曲家の作品委嘱に貢献したスイス人指揮者・作曲家のパウル・ザッハ
ー(1906-1999)に深いかかわりをもつバルトーク、ヴェレシュそしてデュティユー
の作品を集めたアルバム。指揮はあのハインツ・ホリガーです。バルトークの
ディヴェルティメント、ヴェレッシュ・シャーンドルのピアノ、弦楽器、打楽器
のための協奏曲、そしてアンリ・デュティユーの「瞬間の神秘」はいずれもザッ
ハーの依頼を受け作曲されたものです。
バルトークのディヴェルティメントは彼の代表作のひとつとも言える傑作となり、
現在では演奏・録音も数多くされるようになりました。また、シャーンドル・
ヴェレシュはブダペストのリスト音楽院でバルトーク、コダーイに師事したハン
ガリーの作曲者で、1940年東京の歌舞伎座で初演された日本の皇紀2600年祝典依
頼曲の交響曲第1番を作曲したことでも有名です。ここにおさめられたピアノ、
弦楽器、打楽器のための協奏曲はハンガリーの民族色を色濃く残し、独特の哀愁
に満ちたオーケストラの旋律とピアノの対話が実に美しい作品です。なおこの曲
はヴェルシュに師事したハインツ・ホリガーが度々演奏し、またアンドラーシュ
・シフとも録音もしているホリガーの十八番の作品と言えます。そして、アンリ
・デュティユーは言わずと知れたフランスの作曲家で、この「瞬間の神秘」は
ツィンバロン、パーカッションが様々な形で登場し流動的に流れる弦のパートと
見事に調和した作品です。現代音楽の演奏に定評があるホリガーが満を持して挑
んだ注目盤の登場です!

50 1110 ¥2180
リスト:12の超絶技巧練習曲集
メロディ・チャオ(趙梅笛)(ピアノ)
録音:2011年5月22-25日、ラ・ショー=ド=フォン、スイス
1994年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)の
Clavesレーベルのデビュー盤となる新譜はマゼッパ、鬼火で有名なリストの12の
超絶技巧練習曲集です。チャオは幼いころから逸材として注目され、数々のマス
タークラスに参加しその技術と音楽性が高い評価を得てきました。13歳のときに
はショパンの練習曲全27曲を録音しその圧倒的なテクニックを披露し驚かせまし
た。本アルバムは17歳の時の録音になりますが、この若さですでに豊かな表現力
をもち、また非常にクリアなアーティキュレーションで安定した技術をもってお
り、まだ10代ながら風格すら感じられます。リスト・イヤーの2011年に録音され
たこのアルバムはチャオの無限の可能性を秘めた彼女の代表盤になること間違い
なしの充実の内容です!

50 1111 ¥2180
ポール・モーリス(1910-1967):プロヴァンスの風景(1955)
ピョートル・グレア=モゼジョ(1961-):ムーン・ダウン[DUO ST15初演]
カロリーヌ・シャリエール(1960-):ミニチュア(2004)[DUO ST15に献呈]
ヴィクター・コデロ(1971-):ソウルメイト(2008)[DUO ST15に献呈]
シャリエール:トランクイロ・アジタート(2007)[DUO ST15に献呈]
グレア=モゼジョ:ヌーメン(1998)[ローラン・エストピー初演]
ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ(1937)
DUO ST15[ローラン・エストピー(sax)、ヴィルジニー・フォルケ(p)]
録音:2010年2月28日-3月2日、ラ・ショー=ド=フォン、スイス
1970年生まれのサクスフォン奏者ローラン・エストピーとピアニスト、ヴィルジ
ニー・フォルケによるデュオDUO ST15のサクスフォン作品集です。収録曲はポー
ル・モーリスの代表作アルトサクソフォンとピアノのための「プロヴァンスの風
景」とミヨーのスカラムーシュを除いて全てDUO ST15が関わって作曲されたもの
で、サクスフォンの可能性を広げた意欲的な作品ばかりを集めました。DUO ST15
ならではの一糸乱れる演奏をご堪能ください。




<Ambroisie>
AM 206 ¥2500
フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876):弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第1番 ヘ短調(1868)
(2)弦楽四重奏曲第2番 イ短調(1869頃)
(3)弦楽四重奏曲第4番 ホ短調(未完)(1876)
カンビーニ=パリ弦楽四重奏団
ジュリアン・ショヴァン(Vn)、カリーヌ・クロケノワ(Vn)、
ピエール=エリック・ニミロヴィチ(Vla)、酒井敦(Vc)
録音:2010年9月
グノー、ビゼー、マスネなど同時代人たちがオペラに傾倒していくのに対し、あ
くまでも器楽音楽に生涯を通して力を注いだフェリシアン・ダヴィッド。自作の
交響的頌歌「砂漠」、歌劇「ブラジルの砂漠」などが舞台で大成功を収めてもな
お、器楽作品を書き続けました。24曲の弦楽五重奏曲、4つの交響曲、管のための
2曲の九重奏曲、3つのピアノ三重奏曲、そして4つの弦楽四重奏曲などです。ダ
ヴィッドの作品は、歌曲やオペラの大部分においては東欧の影響が見られますが、
室内楽曲においてはドイツ音楽伝統のルーツが伺え、殊にここに収められている
弦楽四重奏曲ではそれが顕著に表れています。構造、和声、表現などは、シュー
ベルトや、またベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲op.18をも思い起こさせま
す。また、「ベートーヴェニアン」としてパリで当時絶大な人気を誇り、ダヴ
ィッドの師でもあった、オンスロウ(1784-1853)の影響も明らかにみられます。
もちろん、メランコリックな旋律やエレガントな雰囲気も濃密に漂っており、
ダヴィッドの魅了に溢れていることは言うまでもありません。未完の作品も含む
貴重な弦楽四重奏曲の録音がここに誕生しました。
カンビーニ弦楽四重奏団は2007年に結成されて以後、メンバーの間で一貫した音
楽的理想―古典派、ロマン派の中で、まだ日の目を見ていない名曲を再発掘し、
当時の楽器で演奏すること―を抱いて発展してきました。シャンゼリゼ管、アン
サンブル・バロック・ド・リモージュ、レ・タラン・リリクなど、世界の名だた
る時代楽器団体でも演奏を重ねているメンバーたちが集った、猛者集団です。




<PHIL.HARMONIE>
PHIL 06018 ¥2180
ゼレンカ(1679-1746):
2つのホルン、2つのオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音のためのカプリッ
チョ第3番ヘ長調 ZWV184
テレマン(1681-1767):
ホルンと弦楽のための協奏曲ニ長調 TWV51:D8
2つのホルン、2つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲変ホ長調 TWV54:Es1
2つのホルンと弦楽のための協奏曲ニ長調 TWV52:D2
序曲(組曲)ト短調『ミュゼット』
ラデク・バボラーク(ホルン) アンドレイ・ジュスト(ホルン)
ライマール・オルロフスキー(Vn)
ベルンハルト・フォルク(Vn&指揮)&ベルリン・バロック・ゾリステン
録音年:2011年3月の幾つかのコンサート・ライヴより抜粋
バボラーク&ベルリン・バロック・ゾリステンという豪華布陣によるゼレンカ&
テレマン作品集。テレマンのホルン協奏曲でのバボラークの巧さには圧倒されま
す。どんなパッセージもらくらくと吹きこなしており、さすがです。2つのホルン
のための作品でバボラークと並んで演奏するのは、2011年9月からベルリン・フィ
ルのメンバーとなったアンドレイ・ズスト(1974年生まれ)。マーラー・ユーゲン
ト管などでも活躍しており、ベルリン・フィル・アカデミーを経ての入団となり
ました。バボラーク(1976年生まれ)に全くひけをとらず、丁々発止のアンサンブ
ルを展開しており、こちらの新しい逸材も見ものです。ベルリン・バロック・ゾ
リステンのアンサンブルが素晴しいのは言うまでもなく、洗練された美しいサウ
ンドによるきわめて雄弁な音楽を味わうことができます。

PHIL 06012 ¥2180
ウェーバー(1786-1826)/ヴォルフガング・レンツ編曲:
七重奏曲(Ob, Fg, 2Vn, Vla, Vc, Cb)-ピアノ・ソナタ第4番 ホ短調 Op. 27
ベートーヴェン/カール・カイム編曲:
五重奏曲(2Vn, Vla, Vc, Cb)-ホルン・ソナタ ヘ長調 Op. 17
アントニオ・パスクッリ(1842-1924)ヴォルフガング・レンツ編曲:
協奏的大七重奏(Ob, Vnと弦のための)-ロッシーニの「ウィリアム・テル」による
アンサンブル・ベルリン
(クリストフ・ハルトマン(Ob)、フィリップ・ボーネン(Vn)、
アンドレアス・ブシャッツ(Vn)、マルティン・フォン・デア・ナーメル(Vla)、
クレメンス・ヴァイゲル(Vc)、ウルリヒ・フォルフ(Cb)、モル・ビロン(Fg))
録音:2009年9月、ベルリン
ウェーバー、ベートーヴェン、パスクッリの歌心に溢れた美しい作品たちの華麗
なる編曲集。ウェーバーのピアノ・ソナタは、自身オーボエ奏者として活躍した
ヴォルフガング・レンツにより七重奏曲へと姿を変えました。憂いのある美しい
音色のオーボエから始まり、最初の一音から思わず聴き入ってしまいます。終楽
章でもオーボエを中心に実に華麗なアンサンブルが展開されています。ベートー
ヴェンのホルン・ソナタ(ベートーヴェン自身の手によるチェロ版も存在)は、弦
楽五重奏として生まれ変わり、チェロが主役として大活躍しています。編曲した
のはベートーヴェンと同時代に生きたボヘミアの名オーボエ奏者、カール・カイ
ム。この他にも、ベートーヴェンのクラリネット三重奏曲op.11やピアノ三重奏
曲op.1-2などの編曲も手掛けています。最後に収録されている「ウィリアム・テ
ル」に基づく協奏曲的大七重奏曲は、もともとはパスクッリが弦楽三重奏のため
に編曲したものを、レンツがより大きな編成へと変身させたもの。室内にいなが
ら、彼のオペラに思いを馳せることのできる、特別な心地よい時間を提供してく
れるでしょう。
ベルリン・フィルのメンバーを中心に結成されたアンサンブル・ベルリンの豪華
な名人芸を心行くまで堪能できる1枚です。

PHIL 06009 ¥2180
ゲオルク・アブラハム・シュナイダー(1770-1839):
(1)ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ 変ロ長調 Op. 44/1
(2)フルート四重奏曲 ト短調 Op. 69/3
(3)2つのコントラバスのためのデュオ (クラウス・シュトールによるアレンジ)
(4)フルート四重奏曲 ト長調 Op. 52/3 ト長調 Op. 52/3
アドリヤン四重奏団
(アンドラーシュ・アドリヤン(Fl)、ガブリエル・アドリヤン(Vn)、
ヴァルター・キュスナー(Va)、ダヴィド・アドリヤン(Vc)、
クラウス・シュトール(Cb)、エディソン・ルイス(Cb))
録音:2010年、ベルリン
ゲオルク・アブラハム・シュナイダーは、ベートーヴェンと同年の1770年、ドイ
ツのダルムシュタットに生まれた音楽家。作曲家、マネジメント、ホルン奏者と
して活躍し、19世紀初頭ベルリンの音楽界の重鎮の一人でしたが、その手稿譜の
多くは未だベルリン国立図書館に眠っており、日の目を見ていません。そのよう
な中で、今回取り上げられた1810年前後に作曲されたとされるフルート四重奏曲
(作品52/3、69/3)は、モーツァルトのフルート四重奏曲の影響を強く受けており、
中心的な位置を占めるフルートの軽快さと弦の温かみのある兼ね合いが調和を究
めています。どちらの作品も、三楽章構成となっており、メヌエットがありませ
んが、これは当時のベルリンの音楽界における趣向に合わせたものです。古のベ
ルリンの重鎮の作品の真価を、ベルリン・フィルのメンバーたちが極めつけんの
名演で世に問う注目盤です!

PHIL 06011 ¥2180
シューマン(1810-1856):
(1)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Woo23
(2)ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105
(3)3つのロマンス op. 94
コリヤ・ブラッハー(Vn、指(2))、マーラー室内管弦楽団
ヴァシリー・ロバノフ(ピアノ)
録音:2007年11月7-8日、ベルリン
名手ブラッハーによる、シューマンの名曲集。ヴァイオリン協奏曲では、名門マ
ーラー室内管を率いてブラッハーが弾き振りを行っています。前奏部分からただ
ならぬ雰囲気の中、ブラッハーが歌心全開のソロで聴かせます。室内楽作品では、
巨匠リヒテルとも組んでいた名手ヴァシリー・ロバノフをピアニストに迎え、揺
れる情熱の旋律を、作品の感情に溺れることなく見事に弾き切っています。ロマ
ンスでも、ヴァイオリンとピアノの温かみのある音色がどこまでも広がっており、
実に魅力あふれる1枚となっています。

PHIL 06014 ¥2180
(1)フレスコバルディ(1583-1643):カンツォーナ(ホセ・ヴィトーレス編)
(2)ディエゴ・オルリッツ(1525-1561):第1リチェルカーダ(シュトール編)
(3)ヴィターリ(1632-1692):ヴァイオリンのためのパルティータ
(4)中国の無名の作曲家(1725頃):ビヤン・イン・バール
(5)ジョン・ケージ(1912-1992):竜安寺(1984)
(6)シュールホフ(1894-1942):
Der goettliche Funke kann, wie in einer Leberwurst auch in einem
Kontrabass vorhanden sein…
(6)シュールホフ:バス=ナイチンゲール(1925)(シュトール編)
(7)マルヴィン・P・ファインスミス:ヘブライ風練習曲第2番
(8)クルターク(b.1926):メッセージ=コンソレーション
(9)グラナドス(1867-1916):
インテルメッツォ(ゴイェスカスより)(シュトール&ヴィトーレス編)
(10)レクエーナ(1931-2010):ペルテーニョ・ペル・コントラバス
(11)カバルコス(b.1950):ポエマ・アン・グリス
(12)ダノエル・ブオーノ(b.1956):タンゴ練習曲第5番
(13)シビリス(b.1948):インセルン
(14)ホセ・ヴィトーレス:
コントラバスとギターのためのCansion sin Palabras(1962)
クラウス・シュトール(コントラバス、朗読)、ホセ・ヴィトーレス(ギター)
録音:2011年4月13-15日、ベルリン
ベルリン・フィルの元首席コントラバス奏者クラウス・シュトールが、ギターリ
ストであり作曲家でもあるホセ・ヴィトーレスと組み、バロックより近現代まで
網羅した数々のコントラバスの名曲を披露。コントラバス独奏或いはコントラバ
ス・ギター用にアレンジした作品もあります。途中では、チェコ出身でユダヤ系
ドイツ人の作曲家エルヴィン・シュールホフによる、「バス・ナハティガル」へ
のプロローグを、シュトールがドイツ語で朗読します。ケージの奇作「竜安寺」
にも、変幻自在な音色で迫ります。

PHIL 06019 ¥2180
シュニトケ(1934-1998):弦楽三重奏曲(1985)
プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 op.80、5つのメロディー op.35
コリヤ・ブラッハー(Vn)、ヴァルター・キュスナー(Va)、
ヨハネス・モーザー(Vc)、ヴァシリー・ロバノフ(Pf)
録音:2011年6月、ベルリン
本CDは、ソ連時代に生まれたシュニトケ、プロコフィエフの名曲に光を当てたも
の。シュニトケの弦楽三重奏曲は、ベルク生誕100年を記念して、ウィーンのア
ルバン・ベルク協会が委嘱し、作曲されたもので、後にユーリー・ バシュメット
が弦楽のための「トリオ・ソナタ」(1987)に編曲もしています。病中にありなが
ら創作された同曲は、ほとばしる鬱屈した感情が、弦楽の重厚な響きによって、
まるで吹き荒れるかのようです。プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番
は、プロコフィエフの数ある作品の中でも最も憂鬱且つ情熱的であり、ソナタ
第2番に比べてよりロマンティズムが濃くなっています。両極端の結びに聞こえ
るヴァイオリンの滑り落ちるような音階を、プロコフィエフは「墓を抜ける風」
と呼びました。5つのメロディーは、エレガントに包まれたヴァイオリンの音色が、
各曲の曲想に応じて時に繊細に、時に情熱的にと変化します。夢幻的に縦横に変
化するプロコフィエフ独特の美しいロマンティズムを存分に堪能できます。

PHIL 06010 ¥2180
レッド・ツェッペリン:
1. カシミール(編曲:ヤン・カズダ)
2. ハートブレーカー(編曲:ヤン・カズダ)
3. ベイブ・アイム・ゴナ・リーブ・ユー(編曲:ヤン・カズダ)
4. 胸いっぱいの愛を(編曲:ヤン・カズダ)
5. レイクハースト(編曲:ヤン・カズダ)
6. レイン・ソング(編曲:ヤン・カズダ)
7. ブラック・ドッグ(編曲:ヤン・カズダ)
8. 聖なる館(編曲:ヤン・カズダ)
9. コミュニケーション・ブレイクダウン(編曲:ヤン・カズダ)
10. 移民の歌(編曲:ヤン・カズダ)
11. 天国への階段(編曲:ヤン・カズダ)
12. アフターオール(編曲:ヤン・カズダ)
ヤン・カズダ/インディゴ弦楽四重奏団
録音:2009年11月
六弦のベースと弦楽四重奏団によって、あの1970年代の伝説ロックミュージック、
レッド・ツェッペリンが新しく生まれ変わりました。ロック特有の怒涛の響きは
ありませんが、ジャンルを超えてクラシック・ファンやポップ・ファンにも楽し
める、より馴染みやすい内容となっております。ヤン・カズダは、あえて両極端
のジャンルを組み合わせる試みに挑戦し、ロックミュージックを見事クラシカル
に編曲しています。懐かしい昔の思い出に浸りたいときは、是非!
ヤン・カズダはスウェーデンのロックバンド、セリオンに属すベーシスト。セリ
オンは結成当時、デスメタル色の強いバンドでしたが、次第にクラシックやオペ
ラを取り入れた音楽に傾倒し、今ではシンフォニックメタルというジャンルに大
きく貢献するバンドまで成長しました。インディゴ四重奏団は20年前に結成され、
ヤン・カズダと組んで既に「ソングス・フロム・ザ・ニーバーフッド」という優
れたアルバムをリリースしています。音楽のジャンルをも超えた意欲的な活動を
展開中です。

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