クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-02 No.32

2012年02月02日 19時45分23秒 | Weblog
<VIRGIN CLASSICS>
DVBW-7307989(DVD-Video) ¥1750
ヴェルディ歌劇「椿姫」全曲
主なキャスト:
ナタリー・デセイ(ソプラノ)・・・・・・・・・・・・・ヴィオレッタ
チャールズ・カストロノーヴォ(テノール)・・・・アルフレード
ルドヴィク・テツィエ(バリトン)・・・・・・・・・・・ジェルモン
ルイ・ラングレ指揮・ロンドン交響楽団
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
演出:ジャン=フランソワ・シヴァディエ
トールケース(黒)、4ページブックレット NTSC
デセイが2011年に南仏、エクサンプロヴァンス音楽祭で主演した「椿姫」の新
プロダクションのDVD化!ミニマムなステージにシンプルな1940-50年代をイメ
ージしたコスチュームが話題になり、ル・モンド紙が「斬新、知的、ハイバー
・センシティブ」と大絶賛したデセイの演技と歌が光る魅惑のステージ。アル
フレード役の若きアメリカン・テナー、チャールズ・カストロノーヴォとの相
性も抜群!
フランスのジャン=フランソワ・シヴァディエによる演出作品。




<ICA CLASSICS>
ICAC-5061 2枚組 ¥2450
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」全曲
ジョン・ファルスタッフ卿…フェルディナント・コレナ(バリトン)
フェントン…ファン・オンシーナ(テノール…第1幕,第2幕),
ケヴィン・ミラー(テノール…第3幕)
フォード…ウォルター・モナケシ(バリトン)
カイウス先生…デルモット・トロイ(テノール)
バルドルフォ…ダニエル・マッコーシャム(テノール)
ピストーラ…マルコ・ステファノーニ(バス)
アリーチェ・フォード夫人…アンナ・マリア・ロヴェーレ(ソプラノ)
ナンネッタ…エウジニア・ラティ(ソプラノ)
クィックリー夫人…オラリア・ドミンゲス(メゾ・ソプラノ)
メグ・ペイジ夫人…フェルナンダ・カドーニ(メゾ・ソプラノ)
グラインドボーン歌劇場合唱団
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音1955年8月25日エジンバラ音楽祭MONO
20世紀を代表する名指揮者の一人、カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)
は、そのキャリアの初期からヴェルディ(1813-1901)の歌劇を大切なレパート
リーとしてきました。中でもファルスタッフについては、曲の完成度とジュリ
ーニの丁寧な指揮が相俟って、リリースされている音源の全てが非常に高く評
価されています。コレナがタイトル・ロールを歌った「ファルスタッフ」は
1963年のオランダ音楽祭のライヴが存在しますが、こちらは1955年のエジンバ
ラ音楽祭の演奏です。これはジュリーニの英国デビュー公演でもあり、多くの
面で注目を浴びたもの。もちろんタイムズ紙では、コレナを始めとした歌手陣
の素晴らしさだけでなく、ジュリーニの斬新な解釈について大絶賛されていま
す。ジュリーニの方向性が決定付けられた記念碑的な演奏です。

ICAC-5062 ¥2080
1.シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲イ短調Op.54
2.ベートーヴェン(1770-1827):エロイカ変奏曲とフーガOp.35
3.ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
アニー・フィッシャー(ピアノ)…1-3
ケルン放送交響楽団/ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)…1 MONO
録音1958年4月28日ケルン放送第1ホール…1
1957年2月11日ケルン放送第1ホール…2-3
ハンガリー生まれのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)は、幼い
頃から音楽の才能を発揮、8歳にしてベートーヴェンの協奏曲第1番を演奏した
と伝えられています。1923年にフランツ・リスト音楽院に入学、エルンスト・
フォン・ドホナーニなどの名手から指導を受けました。在学中から国際的に注
目を浴びていましたが、1933年に開催された「リスト国際ピアノ・コンクール」
で優勝したことで、更なる輝かしい経歴を付け加えたのです。卓越した技巧
と表現力は、かのスヴャトスラフ・リヒテルも賞賛したのですが、残念ながら
残された演奏があまり多くないため、その真価がなかなか伝わらない人でもあ
ります。彼女の録音で最も知られているものの一つに、友人であったクレンペ
ラーとのシューマン&リストの協奏曲がありますが、この盤に収録されている
のは、それより数年前のライヴ録音で、重量級のクレンペラーに比べ、柔軟性
のあるカイルベルトの伴奏が、彼女の伸びやかな資質を存分に引き出していま
す。またベートーヴェンのソナタについては、70年代の全曲録音(彼女はこの
演奏が気に入らず、生前に発売されることはなかった)が知られていますが、
こちらはそれよりも20年近くも以前の演奏。力強いタッチが魅力的です。

ICAC-5063 ¥2080
1.ブラームス(1833-1897):交響曲第3番ヘ長調Op.90
2.エルガー(1857-1934):交響曲第1番変イ長調Op.55
BBC交響楽団
エイドリアン・ボールト(指揮)
録音1977年8月6日…1/1976年7月28日…2
ロイヤル・アルバート・ホールSTEREO
20世紀最大のイギリスの指揮者、エイドリアン・ボールト(1889-1983)は、エ
ルガーとホルストの正しい解釈者としても並ぶ者がありません。また1930年に
BBC交響楽団の初代首席指揮者に就任し、当時「最新」の音楽の普及にも努め
たことも忘れてはいけないでしょう。この盤には、すでに晩年に差し掛かって
きた巨匠の確固たる演奏が収録されています。プロムスにおけるブラームスの
演奏は、学生時代に薫陶を受けたニキシュから受け継いだ「ドイツ音楽の精神」
が宿る情熱的で真摯なもの。1976年にライヴ録音された第1番と並ぶ見事な音
楽です。エルガーは、まさにボールトの「黄金時代」を象徴する記録であり、
同じ年のLPOとのスタジオ録音よりも燃焼度が高いことで知られています。
プロムス100周年の記念盤に付録として収録された音源です。

ICAD-5064(DVD-Video) ¥2450
1.ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ「ソロモン」HWV67より「シバの女王の到着」
2.ヘンデル:合奏協奏曲 イ長調 Op.6-11 HWV329
3.ベートーヴェン(1770-1817):大フーガ(マリナー編)
4.メンデルスゾーン(1809-1847):交響曲 第4番 イ長調「イタリア」Op.90
5.ブリテン(1913-1976):イリュミナション Op.19
アンソニー・ロルフ=ジョンソン(テノール)…5
セント・マーティン・アカデミー管弦楽団
ネヴィル・マリナー(指揮)
収録 1974年5月23.24日ロンドン セント・ジョン・スミス・スクエア…1-2
1972年8月25日ロイヤル・アルバート・ホール…3
1983年8月12日ロイヤル・アルバート・ホール…4-5
1959年にネヴィル・マリナーが設立したセント・マーティン・アカデミー管弦
楽団(アカデミー室内管弦楽団)の輝かしい記録です。設立当初は小編成の弦楽
アンサンブルで17-18世紀の音楽を専門に演奏していましたが、古楽器専門の
団体の台頭を受け、70年代辺りからは管楽器を加えるなど、編成とレパートリ
ーを拡大し、独自の路線を歩んでいることでも知られます。この映像はヘンデ
ルからブリテンまでと、まさにこの団体の幅広さを見せつけるような編成とな
っていて、リズミカルで洗練されたヘンデルの合奏協奏曲や、とても幽玄なブ
リテンの「イリュミナション」など、多彩な音楽を楽しめます。このブリテン
でソロを歌うロルフ・ジョンソンは、イギリスの名テノールで、宗教曲やシュ
ーベルトの歌曲で知られています。滋味あふれた歌い口が魅力的です。ベート
ーヴェンの「大フーガ」はマリナー自身の編曲によるもので、軽妙さと重厚さ
を併せ持つ素晴らしい仕上がりとなっています。全て初出映像です。

ICAD-5065(DVD-Video) ¥2450
1.ベルリオーズ(1803-1869):序曲「海賊」Op.21
2.チャイコフスキー(1840-1893):交響曲「マンフレッド」Op.58
3.チャイコフスキー:
バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71より第2幕のパ・ド・ドゥ
4.エルガー(1857-1934):
創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36より第9変奏「ニムロッド」
5.プロコフィエフ(1891-1953):
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より「タイボルトの死」
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)
収録 1992年8月26日/ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール
/収録時間:72分
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団が初めてプロムスにて演奏
した、爽快かつ豪快な1992年の記録です。ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を
世界初演するほどの実力を有したペテルブルク・フィルハーモニー協会を前身
とし、1882年にサンクトペテルブルグの宮廷管弦楽団として設立、バラキレフ
やグラズノフなどの錚々たる顔ぶれが指揮台に立ちました。その後、1917年の
ロシア革命の際、改組され、クーセヴィツキーを初代常任指揮者に迎えるも、
その後も幾度かの改称と指揮者交代を経るなど動乱の時期が続きます。そんな
混乱を鎮めたのが、大指揮者ムラヴィンスキーでした。1938年、35歳で常任指
揮者のポストに就いた彼は、その卓越した技術とカリスマ性で、みるみるこの
楽団を世界トップの座に引き上げたのです。
ムラヴィンスキーは生涯に渡ってこのポストに就いていましたが、1988年に没
してからは、才人テミルカーノフが、このオーケストラに更なる栄光を齎して
います。このプロムスのライヴでは、彼自身の個性と先人から受け継いだ伝統
の見事な結実が見てとれます。彼が得意とする曲目が並び、なかでも交響曲
「マンフレッド」はマニアの間で知られる「ラストの改変」が施されています。
通常とは違い、第1楽章のコーダが回想され悲劇的に終わるヴァージョンは、
この曲についてのテミルカーノフの思いが感じられることでしょう。
全て初出映像です。

ICAD-5066(DVD-Video) ¥2450
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調
ボストン交響楽団
クラウス・テンシュテット(指揮)
収録 1977年11月5日/ボストン・シンフォニー・ホール/収録時間:66分
大好評、ボストン交響楽団の放送コンサートのシリーズです。今回登場するの
は、クラウス・テンシュテット。この大人気の指揮者の現存する最古のコンサ
ート映像の一つとなります。1971年に亡命後いくつかのオーケストラを指揮し
ていたテンシュテットは、1974年のボストン交響楽団の客演で世界的に知られ
ることとなります。その3年後のこのブルックナー(1824-1896)の演奏は、まさ
に歴史的な名演として語り継がれるものであり、当時の新聞でも「一生に一度
の経験」と記載されるなど、当時のアメリカ音楽界のみならず、世界中で話題
になったものです。その後ボストン交響楽団とは10年間友好な関係を保ち、
数々の名演を聞かせましたが、このブルックナーはとりわけ「ドイツ的なレパ
ートリー」であり、テンシュテットの神髄とも言えるものでしょう。もちろん
DVDでの初出映像です。

ICAD-5067(DVD-Video) ¥2450
1.ハイドン(1732-1809):交響曲 第55番 変ホ長調 Hob.I:55
2.ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第7番 イ長調 Op.92
《ボーナス》ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93
ボストン交響楽団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
収録 1969年10月7日…1/1970年10月6日…2 ボストン・シンフォニー・ホール
《ボーナス》 1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場
ボストン交響楽団の放送シリーズです。当時の最先端の技術を駆使して収録さ
れた映像は、最新の注意を払って復元されています。ウィリアム・スタインバ
ーグはフランクフルト歌劇場で指揮者としてデビュー、パレスチナで活躍後、
1955年から1972年、22年の長さに渡ってピッツバーグ交響楽団の音楽監督を務
めました。それに平行して1969年から1972年までの3シーズンに渡って、ボス
トン交響楽団の音楽監督を務めています。日本では、どうしても次期監督に就
任した小澤の業績に目が向いてしまいますが、スタインバーグはこのオーケス
トラに、機械的な精密さと、しなやかな強度を与えたことはもっと知られても
よいのではないでしょうか。ここに収録されたハイドンとベートーヴェンは、
そんなスタインバーグの見事な指揮ぶりを感じることができるでしょう。
全て初出映像です。

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12-02 No.2-1

2012年02月02日 19時44分54秒 | Weblog
<C Major>
70 9604(Blu-ray) ¥4950
70 9508(DVD-Video) ¥3100
ヤナーチェク:「マクロプロス事件」
アンゲラ・デノケ(S エミリア・マルティ)
レイモンド・ヴェリ(T アルベルト・グレゴール)
ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br コレナティ博士)
ピーター・ホア(T ヴィーテク)
ユルギタ・アダモニテー(Ms クリスタ)
ヨハン・ロイター(Br ヤロスラフ・プルス男爵)
アレシュ・ブリスツェイン(T ヤネク)
リンダ・オーミストン(Ms 掃除婦)
ペーター・ローベルト(Bs 道具方)
ライランズ・デイヴィス(T ハウク=シュレンドルフ)
ほか
エサ=ペッカ・サロネン(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
クリストフ・マルターラー(演出)
アンナ・ヴィーブロック(装置,衣装)
オラフ・ヴィンター(照明)
収録:2011年8月、ザルツブルク
2011年のザルツブルク音楽祭でたいへんな話題となったヤナーチェクの「マク
ロプロス事件(マクロプロスの秘事、マクロプロスのこと)」がBlu-RayとDVDで
発売!カレル・チャペックの戯曲を原作としたこのオペラ、父親の不老不死薬
開発の実験台にされて300年以上も生き長らえているというとんでもないヒロ
インの物語。この非常にシュールな世界観を、マルターラーは、中央のメイン
の舞台に、両脇のガラス張りの小部屋を加え、謎の婦人と老婆を登場させるこ
とによって、ともすると突拍子ない印象が強いこの物語から生々しい批判精神
を引き出すことに成功、「マクロプロス事件」が我々に鋭く問題を突きつけた
作品であることに気付かせています。
歌手では、ヒロインであるエミリア・マルティを歌ったアンゲラ・デノケが圧
巻で大絶賛。彼女を取り巻く男たちも皆高水準。そしてなんと言ってもエサ=
ペッカ・サロネンとウィーン・フィルの演奏が極上、国際的に極めて立派なヤ
ナーチェクに仕上がっています。
「マクロプロス事件」の映像は極めて少なく、もちろんBlu-Ray Discでは初の
発売。飛び切りの上演を鮮明映像でお楽しみください。




<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2074 ¥2250
(1)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
(2)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 作品102
(3)ヴィターリ:シャコンヌ(レスピーギ編/ヴァイオリンとオルガンのための)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
(2)グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
(1)ワルター・ヘンドル指揮、シカゴ交響楽団
(2)アルフレッド・ウォーレンシテイン指揮、RCAビクター交響楽団 
(3)リチャード・エルザッサー(オルガン)
録音:
(1)1959年1月10、12日、シカゴ、オーケストラ・ホール
(2)1960年5月19、20日、ハリウッド、パブリック・スタジオ、
サウンドステージ9
(3)1950年8月4日、ハリウッド、リトル・ブリッジス・ホール
使用音源:(1)RCA(U.S.A.)FTC 2011
(オープンリール・テープ、4トラック、19センチ)
(2)Private archive(オープンリール・テープ、2トラック、38センチ)
(3)RCA(U.S.A.)LM 2074(LP)
録音方式:(1)(2)(ステレオ/セッション)、(3)(モノラル/セッション)
■制作者より
大好評のGS 2050(チャイコフスキー、ブラームス)、GS 2057(メンデルスゾー
ン、ベートーヴェン)に続く、ハイフェッツのオープンリール・テープ復刻の
第3弾です。シベリウスは4トラック、19センチの市販のテープを使用していま
すが、ブラームスの二重協奏曲はマスター・テープからプライヴェートにコピ
ーされた2トラック、38センチのテープを使用しています。このプライヴェー
ト・コピーはエコー処理をする前のものらしく、いささかデッドな音質ですが、
異様に生々しい雰囲気が出ています。また、このテープには録音開始を告げる
アナウンスが入っていますが、それもカットせずに収録しました。ボーナス・
トラックにはハイフェッツ唯一の正規録音であるヴィターリを収録しました。
演奏内容はハイフェッツの録音の中でも特に傑出していると言われていますが、
単独のCDでは入手しづらいというリクエストにこたえて収録しました。これの
みモノラルLPからの復刻です。
■解説書の内容
1946年、ジャーナリスト、スザンヌ・マコノヒーが書いた「ハイフェッツ:ヴァ
イオリンの天才」を翻訳して掲載します。ハイフェッツはマスコミ嫌いで知ら
れており、特にハイフェッツの存命当時に記された文献は希少です。
(以上、平林 直哉)




<EUROARTS>
20 58924(Blu-ray) ¥4250
20 58928(DVD-Video) 2枚組 ¥4780
字幕:伊英独仏日ノルウェー
モンテヴェルディ:「ポッペーアの戴冠」
ビルギッテ・クリステンセン(S ポッペーア)
ヤチェク・ラシュコウスキ(男声S ネローネ)
ティム・ミード(CT オットーネ)
パトリシア・バードン(Ms オッターヴィア)
ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs セネカ)
マリタ・スールベルグ(S ドゥルシッラ,徳)
アメリア・アルデンハイム(S 愛)
イナ・クリングレボトン(S 運)
エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(T アルナルタ)
ほか
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
ノルウェー国立歌劇場管弦楽団
オーレ・アンダース・タンベルグ(演出)
収録:2010年、オスロ
モンテヴェルディの傑作「ポッペーアの戴冠」に強烈な映像が登場。2010年5、
6月にオスロのノルウェー国立歌劇場での上演。演出のオーレ・アンダース・
タンベルグは、現在スカンジナビア半島でもっとも人気のある演出家の一人。
ノルウェー出身で、ロンドンで学び、演劇でもオペラでも活躍しています。彼
の「ポッペーアの戴冠」は、白い窪んだ皿のような舞台の上で物語が進み、
しかも登場人物の衣装も基本的にモノトーン。そんな地味な色彩の中、ポッ
ペーアとネローネの愛の成就のために犠牲になった人々の血の赤が不気味に
鮮やかに広がる、という強烈なもの。官能的に描かれがちな「ポッペーアの
戴冠」から、おぞましさの中の美しさを引き出しています。
歌手は多国籍。ポッペーアのビルギッテ・クリステンセンは、地元ノルウェー
出身で、クリアな美声でバロック音楽を得意とするソプラノ。ネローネのヤ
チェク・ラシュコウスキは、ポーランド出身のソプラニスタ。バロックオペラ
で活躍しています。ティム・ミードは英国のカウンターテノール。パーセルや
ヘンデルを得意とし、日本でもBCJ公演のヘンデル「リナルド」のタイトルロ
ールを歌いました。オッターヴィアのパトリシア・バードンは、アイルランド
のメッゾソプラノ。カルメンも得意とする人ながら、バロック音楽で高い評価
を得ているメッゾです。セネカのジョヴァンニ・バッティスタ・パローディは、
1976年、ジェノヴァ生まれのバス。若手のイタリアのバスの逸材として今後ま
すますの活躍が期待されています。優秀な人材を積極的に起用したキャスティ
ングでしょう。
HD収録による鮮明画像が楽しめます。人気作だけに「ポッペーアの戴冠」には
数種のDVDがありますが、Blu-Rayでの発売はこれが初めて。ノルウェー発の強
烈な「ポッペーアの戴冠」をお楽しみください。




<SUPRAPHON>
=ARCHIV=
SU 4077 4枚組 ¥4050
ステレオ
「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 / スーク&パネンカ」
[CD 1]
・ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1(収録時期:1966年10月3-6日)
・ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-2(収録時期:1966年10月3-6日)
・ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-3(収録時期:1966年10月6-8日)
[CD 2]
・ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23(収録時期:1966年10月18-21日)
・ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」(収録時期:1967年6月12-14日)
・ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
[CD 3]
・ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
・ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3
(収録時期:1966年10月31日-11月3日)
[CD 4]
・ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
・ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
ヨゼフ・スーク(Vn)
ヤン・パネンカ(P)
収録場所:プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
2011年7月に世を去ったチェコを代表する世界的ヴァイオリニスト、ヨゼフ・
スーク(1929-2011)が、1966年から1967年にかけてセッション録音したベート
ーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。
スークによる唯一の全集録音となった内容は、特有の繊細で美しい音色が堪能
できることもなによりですが、スーク・トリオの活動を通じて息の合ったとこ
ろをみせたヤン・パネンカ(1922-1999)のピアノがまた、デュオでも同様に室
内楽向きのバランス感覚にすぐれたもので、それぞれに個性の異なる作品の持
ち味を無理なく引き出しています。
アナログ盤は1969年度の第7回レコード・アカデミー賞室内楽曲部門を獲得した
名盤でもあり、その後コロムビアからもCD化されていますが、このたび本家
SUPRAPHONでもオリジナル・マスターより最新リマスタリングが入念に施され、
音質向上がはかられているとのことですので、その効果に期待したいところです。

SU 4117 2枚組 ¥2980
「ズザナ・ルージイチコヴァーに捧ぐ」
[CD1]
・J. S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903
 録音:1990年9月15 & 28日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
・J. S. バッハ:フランス組曲第5番ト長調BWV.816
 録音:1990年9月15 & 28日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
・J. S. バッハ:
クラヴィーア独奏のための協奏曲第9番ト長調BWV.980
-ヴィヴァルディのOp.4-1, RV 381による
 録音:1991年9月16-19日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
・D.スカルラッティ:ソナタ集 (9曲)
ソナタ ヘ短調(K 519, L 475)/ ソナタ ヘ短調(K 19, L 383)
ソナタ ニ長調(K 278, L S15)/ ソナタ ト長調(K 375, L 389)
ソナタ ト短調(K 8, L 488)/ ソナタ 変ロ長調(K 70, L 50)
ソナタ ニ短調(K 1, L 366)/ ソナタ ト長調(K 63, L 84)
ソナタ ハ長調(K 406, L 5)/ ソナタ ハ短調(K 11, L 352)
録音:1976年9月10-17日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
[CD2]
ファリャ:チェンバロ、フルート、オーボエ、クラリネット、
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲
フランティシェク・チェフ(Fl)、ヤロスラフ・フヴァピル(Ob)、
カレル・ドロウヒー(Cl)、ルボミール・ノヴォサド(Vn)、
カレル・ヴィク(Vc)
フランティシェク・ヴァイナル(リーダー)
録音:1978年2月23-24日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):
チェンバロのための6つのカノン風インヴェンションOp.20
録音:1976年7月19-20日プラハ、ジシュコフ・ナショナル・ハウス(セッション)
プーランク:クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」
クルト・ザンデルリング(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1967年6月5-6日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
ヤン・リフリーク(1916-1964):チェンバリストたちへのオマージュ
録音:1967年11月27日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
マルチヌー:チェンバロと小管弦楽のための協奏曲H. 246
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮) 室内フィルハーモニー管弦楽団
録音:1987年9月23日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
ズザナ・ルージイチコヴァー(Cem)
チェコの誇るチェンバロ奏者ズザナ・ルージイチコヴァーが、2012年に85歳の
誕生日を迎えることを記念した企画盤。
1927年、西ボヘミア地方のプルゼニュに生まれたルージイチコヴァーは、その
並み外れた個性を讃えた批評家から「チェンバロのファースト・レディ」とも
称された20世紀を代表するチェンバロ奏者で、チェンバロをひとつの独立した
コンサート楽器として認知させることに尽力した「草分け」ランドフスカのあ
とを引き継ぎました。
このたびSUPRAPHONが保有する数多の音源から編まれたCD2枚組は、J.S.バッハ
やスカルラッティといった王道作品はもとより、好んで取り上げたマルチヌー
の協奏曲をはじめとして、パスクィーニ、セイシャス、カベソン、大クープラ
ンらに捧ぐチェンバロ組曲というスタイルで書かれたリフリーク、そして半世
紀以上に亘り連れ添った夫君カラビスと、同時代の作曲家たちの作品にもすぐ
れた腕前を示したルージイチコヴァーの姿がうかがえるつくりも特徴となって
います。

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12-02 No.2-2

2012年02月02日 19時44分23秒 | Weblog
<Andre Charlin>
AMS 82 ¥1780
カンプラ(1660-1744):
(1)クリスマス・オラトリオ「われらの主イエス・キリストの降誕」 
(2)詩篇125「主がシオンの繁栄を回復したもうとき」 PS CXXV
エディット・ゼーリヒ(S)、エリック・タピー(T)、
ジャック・エルビヨン(Bt)、マック・シェーファー(Org.)、
ロジェ・ドゥラージュ(合唱指揮)、ストラスブール音楽院合唱団、
R.ギヨー(指揮)、ストラスブール・コレギウム・ムジクム管弦楽団
録音:1966年 サン・ルイ教会(ストラスブール、フランス)
18世紀初頭、リュリとラモーの時代の狭間の世代を代表する音楽家カンプラ。
とりわけ「優雅なヨーロッパ」のような歌劇作品で知られるカンプラですが、
宮廷だけでなく教会で活動を行っていたこともあり、教会音楽作品も多く残し
ています。今回は彼の教会作品の中からクリスマス・オラトリオと詩篇を収録。
器楽伴奏に乗って歌われるクリスマス・オラトリオは、聖夜を祝うにふさわし
い壮大な響きにあふれています。2曲目の詩篇はカンプラ初期の作品。重厚で
厳格な雰囲気というよりも、しなやかで軽快な響きが印象的な作品で、フラン
ス・バロックならではの魅力を存分に感じられる作品といえましょう。2曲と
もフランス舞曲のリズムが頻繁に使用されており、心地良いテンポ感に心満
たされます。テノールを担当するのはスイスの世界的テノール歌手タピー。
その他、世界的に活躍する名手達の共演にも注目の1枚です!

AMS 42 ¥1780
マルティ(1719-1763):(1)クリスマス・カンタータ「沈黙」
(2)クリスマスの朝課「おお、大いなる神秘」
カルロス・エストラーダ(S)、ジーザス・バソル(S)、
ヨゼフ・マリア・コル(C-T)、ドミンゴ・セガ(Ob.)、
モンセラート修道院少年聖歌隊、バルセロナ・ソリスト器楽アンサンブル
録音:1966年、モンセラート・ノートルダム聖堂にて
スペインのバルセロナ近郊には、モンセラート修道院という歴史ある修道院が
存在しています。この修道院には13世紀より連綿と続く聖歌隊が存在し、マル
ティは18世紀にこの聖歌隊の楽長として活躍していた修道士。ドメニコ・スカ
ルラッティに学び、A.ジュリアやカサノヴァなど次代のスペイン音楽界にも影
響を残したマルティは、カタルーニャ教会音楽の歴史に大きく名を残している
音楽家といえましょう。現代では殆ど取り上げられる機会のなくなってしまっ
たマルティの魅力を知ることが出来る、希少なアルバムです。
このアルバムの収録曲は、どちらもクリスマスにちなんだもの。クリスマス・
カンタータ「沈黙」は全体的に明るく軽快な作品。ソリストたちの独唱や重唱
も美しいですが、器楽伴奏とのふくよかなハーモニーも大きな魅力といえま
しょう。一方、クリスマスの朝課のレスポンソリウム「おお、大いなる神秘」
ではソプラノの伸びやかな独唱と、オーボエのソロとの掛け合いが大きな聴き
所。ひそやかなアリアの後に現れる壮大な合唱部分とのコントラストには圧巻
です!




<harmonia mundi>
HMC 902132 ¥2450
(1)J.P.グラウン:序曲とアレグロ ニ短調 
(2)ニシェルマン:チェンバロのための協奏曲 ハ短調 
(3)フリードリヒ2世:
フルートと通奏低音のためのソナタ「ポツダムのために」 ハ短調 
(4)グラウン:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ イ短調 
(5)C.P.E.バッハ:シンフォニア ト長調 Wq.173
ベルリン古楽アカデミー
録音:2011年11月、ベルリン テルデックス・シュトゥーディオ(セッション)
今年生誕300年を迎えるフリードリヒ大王を記念し、ベルリン古楽アカデミー
がフリードリヒ大王と、彼に仕えた宮廷音楽家たちの作品集をリリース!音楽
を非常に好み、自身も優れたフルート奏者であったフリードリヒ大王。18世紀
ベルリンの音楽史を語る上で彼の存在は欠かせません。フリードリヒ大王のフ
ルート・ソナタは優雅かつ繊細な旋律が美しい作品。一大軍事国家を作り上げ
た啓蒙君主のイメージとはまた違った大王の一面を垣間見ることが出来ましょ
う。また、本CDではフリードリヒ大王の作品に加え、グラウン、ニシェルマン、
C.P.E.バッハら大王に仕えた宮廷音楽家たちの作品も収録。ニシェルマンは
現代では殆ど忘れられてしまった作曲家ですが、今回収録されたチェンバロ
協奏曲は隠れた名曲と言えるかもしれません。弦楽器との繊細かつ抒情的な掛
け合いが非常に美しい作品です。全体的に気品あふれる旋律と、軽やかながら
も重厚なハーモニーを持つ作品が多く収録された本CD、大王の宮廷に響いてい
たであろう当時の音楽に思いを馳せる1枚となっています。
演奏するベルリン古楽アカデミーは今年30周年を迎える名門。古楽、古典音楽
を主なレパートリーとし、日本においても高い評価を受ける実力派古楽団体で
す。12月には来日も予定されており、今後ますますの注目が期待されましょう。

HMC 902129 ¥2450
ヴォルフガング・リーム(1952-):
(1)7つの情熱(2001-2006) 
(2)「ラインの上で」より「アストラリス」(2001) 
(3)情熱の断片(1968)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)、RIAS室内合唱団
録音:2011年9-11月、イエス・キリスト教会(ベルリン)
今年で生誕60周年を迎える現代作曲家、ヴォルフガング・リーム。非常に多作
な作曲家としても有名で、これまでに作曲した数は500を優に超えています。
近年は体調不良で活動が危ぶまれた時期もありましたが、2010年には新作オペ
ラを発表するなど、その創作意欲はまだまだ衰えを見せない様子。今後ますま
すの活躍が期待される現代作曲家の一人です。アニバーサリーを記念した本
CDに収録されているのは、受難曲2作と小品「アストラリス」。「アストラリ
ス」は「ラインの上で」という作品から抜粋した小品。音量を最大にしても
聞こえないほどの小さな音量から静かに始まり、夜明けの空に光が満ちてい
くように、壮大な音の世界がゆっくりと広がっていきます。「出来うる限り
長く、そして柔らかく」というリームの指示通り、切れ目なく展開されてい
く様々な音のハーモニーは、我々を瞑想の世界へと誘ってくれます。「7つの
受難」は近年の作品で、中世の瞑想の祈りの音楽も思わせる柔らかくも神秘的
なハーモニーに満ちた作品。一方の「受難の断片」では、息の長いハーモニー
の合間に囁き合うような話し声や叫ぶ声が用いられており、「7つの受難」と
はまた違った雰囲気に浸ることができます。それぞれ異なる時期に作曲された
2曲の受難曲から、リームの作曲様式の変化も垣間見ることが出来るプログラ
ムといえましょう。ベルリン・フィルの録音会場としても馴染み深いイエス・
キリスト教会に、リームの独創的な音響世界が広がります!

HMC 902094 ¥2450
「ゲーテ歌曲集」
(1)クルシェネク:アリア「ステラの独白」 op.57 
(2)シューマン:「夜の歌」 op.96/1 
(3)ブラウンフェルス:「太鼓が鳴ると」(世界初録音)op.29 no.2 
(4)リスト:「喜びに満ち、悲しみに満ち」 
(5)ケンプ:「さすらい人の夜の歌」(世界初録音)op.61/4 
(6)ワーグナー:「安らぎは消え」 
(7)ゾンマー:「ああ、悲しみに満ちた聖母マリアよ」 
(8)アイヴズ:「イルメナウ」 
(9)ディーペンブロック:ミニョン「君よ知るや南の国」 
(10)チャイコフスキー:
6つの歌より「ただあこがれを知る者だけが」op.6/6 
ヴォルフ:(11)「悲しそうに歌わないで」 (12)「私に言わせないで」 
(13)シューマン:ミニョン「大人になるまでこのままに」 
(14)メトネル:「さすらい人の夜の歌」 op.6/1 
(15)シューベルト:ズライカ その1(通称「東風」) D.720 
(16)メンデルスゾーン:「ああ、お前の湿った羽ばたきが」 
(17)ゾンマー:「さすらい人の夜の歌」(世界初録音) 
(18)トロヤーン:「よく賞賛されるが、悪口もよく言われる」(世界初録音) 
(19)リスト:「さすらい人の夜の歌」
マリス・ペーターゼン、イェンドリク・シュプリンガー
録音:2010年10月、テルデックス・シュトゥーディオ(ベルリン)
ヤーコプス四季のハイドンの「四季」や、「魔笛」のパミーナ役などで持ち前
の美声を発揮し、高い評価を得ているペーターゼン。2005年にはメトロポリタ
ン歌劇場でアルバン・ベルクのオペラ「ルル」のルルを熱演するなど、古典か
ら現代作品まで幅広いレパートリーを持つ実力派ソプラノ歌手です。
今回、ペーターゼンが収録したのはゲーテの詩を用いた歌曲集。シューベルト
の「魔王」などをはじめ、これまで多くの音楽家たちがゲーテの詩に音楽をつ
けてきました。「女性」をテーマとした本CDでは、ステラやエグモントといっ
たゲーテの戯曲に登場する女性のために作られたアリアやリートをまとめて収
録。シューベルトやシューマンといった有名曲だけでなく、ケンプやゾンマー
などの世界初録音となる作品も多く収録した希少なCDです!録音にあたり、
「一般的にリートというジャンルに結び付けられない作曲家や、殆ど知られ
ていない作曲家を選ぶことで、出来るだけゲーテの詩に新しいアプローチを
もたらしたかった」と意欲を語った演奏者の二人。時代や作曲家ごとに異な
る作品それぞれの魅力を見事に表現しわけるペーターゼンの歌唱力には圧巻の
一言!様々な曲調を楽しめると同時に、ペーターゼンの多彩な歌声に魅せら
れる名盤です!

HMC 902118 ¥2450
(1)J.S.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV.1013 
(2)L.ベリオ:セクエンツァ 第7 
(3)ブリテン:オヴィディウスによる6つの変容 op.49 
(4)カーター:インナーソング 
(5)C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調 Wq.132
セリーヌ・モワネ(Ob)
録音:2011年4-5月、テルデックス・シュトゥーディオ(ベルリン)
秀麗眉目な外見、それにも増して美しいオーボエの音色で欧米を中心に人気
沸騰中のオーボエ奏者セリーヌ・モワネが、ついにハルモニアムンディとの
コラボレーションを開始!全世界が注目する待望のファーストCDがついにリリ
ースされます!J.S.バッハとC.P.E.バッハのフルート・ソナタに、ベリオとブ
リテンの現代作品を合わせた意欲的なプログラムとなっており、バロックから
現代に至るまで人々を魅了し続けるオーボエという楽器の魅力に迫る1枚となっ
ています。バッハ親子のフルート・ソナタでは田園を思わせる柔らかな音色、
ブリテンの作品では抒情に満ちた甘い響きにうっとり。モワネの奏でるオー
ボエの音色には一切の澱みがなく、どこまでも続いていくかのような息の長い
メロディラインの表現力には圧巻。一方、合間に挿入されたベリオ、カーター
の作品からはオーボエの新たな表現の可能性が垣間見えます。破裂音のように
力強い音の連続、張り詰めた糸のごとく緊張感のある旋律の魅力はバッハや
ブリテンからは感じられないもの。屈指の難曲ですが、モワネの卓越した演奏
技術によって作品の魅力が見事に表現されています。
セリーヌ・モワネは1984年リール(フランス)生まれ。パリ国立高等音楽院で
ダヴィッド・ヴァルター、モーリス・ブルグらにオーボエ、室内楽を師事し
ました。同院卒業後、2004、2005年にクラウディオ・アバド率いるグスタフ・
マーラー・ユーゲント管で活動。その活躍が認められ、ベルリン・ドイツ交
響楽団、北ドイツ放送交響楽団などドイツ各地の名門オーケストラの首席客
演奏者に相次いで抜擢されます。2006~2008年までマンハイム国立劇場オーケ
ストラ、2008年以降はドレスデン国立歌劇場で首席オーボエ奏者として活躍。
2011年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団から招待を受け、現在アジア
とオーストリアを回るグランドツアーに参加しています。この他にもソロ奏者、
室内楽奏者として世界的に活躍しているモワネ。2013年3月には新日本フィル
ハーモニー管弦楽団との来日公演が予定されており、今後ますます注目される
こと必至のアーティストです!

HMU 907585 2枚組 ¥3780
ヘンデル:オペラ「忠実な羊飼い」(1712年オリジナル版)
デイヴィッド・ベイツ(指揮)、
ラ・ヌォヴァ・ムジカ{ルーシー・クロウ(S)、アンナ・デニス(S)、
キャサリン・マンリー(S)、マデリン・ショウ(Ms)、
クリント・ファン・デア・リンデ(C-T)、リザンドロ・アバディー(Bs)}
録音:2010年8月、テンプル教会(ロンドン)
ヨーロッパを中心に活動する今注目の団体ラ・ヌォヴァ・ムジカが、ヘンデル
のオペラ「忠実な羊飼い」を全曲収録。1712年オリジナル版での世界初録音と
いうことで、ロンドンで開催されるヘンデルフェスティバルでも大きな話題と
なった注目のCDです!「忠実な羊飼い」は「リナルド」で華々しいロンドンデ
ビューを果たしたヘンデルが1712年に作曲したオペラ。本作もロンドンで上演
されています。舞台は羊飼いやニンフが住まう理想郷アルカディア。男女の
カップルがお互いに相手の不倫を疑い始めてしまったことから悶着が始まるも、
最終的には大団円を迎えるというお決まりの展開です。前作の「リナルド」に
比べると、この「忠実な羊飼い」は柔らかな響きに満ちた作品。しなやかなア
リアの旋律に心癒されます。ヘンデルファンなら聴き逃せない、希少な名盤で
す!デイヴィッド・ベイツ率いるラ・ヌォヴァ・ムジカはロンドンを中心に
活躍する演奏団体。アンナ・デニスやクリント・ファン・デア・リンデなど、
そうそうたるメンバーで構成されています。今後ますますの注目が期待される
イギリス出身の若手ソプラノ歌手、ルーシー・クロウの瑞々しい歌声にも注目。
芯の通った艶のある歌声でアリアを華やかに歌いあげています。素晴らしい
音響を持つロンドンのテンプル教会に響き渡る、ソリストたちの柔らかくも
輝かしいアリアの響きを存分に堪能できます!

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