クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-02 No.21

2012年02月17日 15時38分33秒 | Weblog
<Talanton>
TAL 90001 ¥1880
ギョーム・デュファイ - 東方と西方の間に ――
ルグラン:あふれんばかりの喜びが私の友であるならば
デュファイ:新年を迎えたこの日、レオ殿、喜べビザンツ帝国の妃
フェラグ:フランコラム・ノビリタティ、アヴェ・マリア
デュファイ:まこと隠れもない貴公子の名を讃え
ダ・ペザロ:ファラ・コン・ミスラス
デュファイ:ああ, どうしたらよいのか?、コンスタンティノープルの哀歌
クリサフェス:哀歌
テオドーラ・バーカ(メゾ・ソプラノ)、
エクス・シレンティオ、アンサンブル・アルキス
ルネサンス時代ブルゴーニュ楽派の巨星ギョーム・デュファイ(ca.1397-1474)
とその同世代の作曲家たちの音楽。
2001年に結成されたギリシャの古楽アンサンブル、エクス・シレンティオと共
に中世ブルゴーニュの音楽を奏でるのは、ギリシャ古楽界の歌姫テオドーラ・
バーカ。ノンビブラートの古楽唱法、古楽器の純朴な音色が、中世ブルゴー
ニュの空気を醸し出す。2010年2月の録音。

TAL 90002 ¥1880
ピッコラージュ - ピッコロのための音楽 ――
マッキム:ピッコロ協奏曲
ドルフ:ジヴェルニーのソナチネ、フラッシュ!
デラノフ:ノーブル・ターフェルムジーク
ヴィヴァルディ:協奏曲イ短調RV.445
グドルン・ヒンツェ(ピッコロ&フルート)、
グンデル・ヤンネマン(オーボエ)、ウルスラ・ハインス(ハープ)、
マルクス・ツーゲヘア(ピアノ)、ミヒャエラ・ハッセルト(チェンバロ)、
ロデリック・マクドナルド(指揮)、
ゲヴァントハウス管弦楽団&MDR交響楽団のメンバー
"フルート"ではなく"ピッコロ"のための協奏曲、ソナチネ、小品、アレンジを
集めた貴重なピッコロ・アルバム!
この「ピッコラージュ」での主役は、1993年からゲヴァントハウス管の首席
ピッコロ奏者を務め、1999年からはバイロイト祝祭管にも参加しているドイツ
のスペシャリスト、グドルン・ヒンツェ。
フルートよりも1オクターヴ高い音域を持つピッコロがソロ楽器として大活躍!
フルート関係者必聴です。2010年3月&5月の録音。

TAL 90003 ¥1880
イラストリアス・プリンス
- ナウムブルクのマイスターの時代の宮廷文化 ――
ルメラント・フォン・ザクセン/ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ
ハインリヒ・フォン・モールンゲン/ティボー・ド・シャンパーニュ/他
イオクタトレス、イェルク・ポイカート(ナレーター)
芸術を庇護し、パトロンとしての役割も果たしていたマイセン辺境伯ハインリ
ヒ3世(1215-1288)の時代、13世紀の宮廷音楽集。
マネッセ写本(Codex Manesse)ではミンネゼンガーとして登場するハインリヒ
3世。良き理解者の下で発展した中世ヨーロッパのオリエンタルな音楽をイオ
クタトレスの好演で。2006年の録音。

TAL 90004 ¥1880
恋が私を焦がれさせ - 14世紀の愛の歌 ――
作曲者不詳:アレルヤ/ランディーニ:Non avra ma' pieta
マショー:Je ne cesse de prier/サンレーシュ:ハープの旋律
ロベール:3匹の優しいうぐいす/マショー:あらゆる花のうち
ヴォルケンシュタイン:Freu dich, du weltlich creatur
マショー:私は楽しく生きていける/作曲者不詳:He, mi enfant
マショー:恋が私を焦がれさせ/ピキニ:この歓び
ヴォルケンシュタイン:Es leucht durch graw
作曲者不詳:イスタンピッタ・ガエタ
ランディーニ:この心にかかるはなんという苦しみか
コルディエ: Se cuer d'amant/ランディーニ:Muort' Oramai
アンサンブル・アルタ・ムジカ
マショー、ランディーニ、ヴォルケンシュタインや作曲者不詳のバラード、
ロンドー、ヴィルレーが伝える14世紀後半の永遠の愛の歌。
アンサンブル・アルタ・ムジカの声楽と器楽のブレンド感、アクセントとなる
シャルマイ(ショーム)独特の響きが興味深く魅力的。2003年&2004年の録音。

TAL 900006 ¥1880
ベラドンナ - トルバドゥールたちの歌 ――
喜びと愛の哀しみ/流浪/アンコール
ベラドンナ
スウェーデン、カナダ、ドイツの女流古楽奏者によるトリオ、ベラドンナのモ
ンタルバーネ中世音楽祭でのライヴ。
声楽、ハープ、レッフェル、ヴィエールなどが奏でるトルバドゥールの歌は、
歌が女声のみということもあり、包み込むような響きが印象に残る。
2006年6月の録音(ライヴ)。




<MYTO HISTRICAL>
MYTO 299 2枚組 ¥1750
プッチーニ:歌劇「つばめ」
ジョヴァンナ・ディ・ロッコ(マグダ:S)
フランコ・ボニゾッリ(ルッジェーロ:T)
エミリオ・サルヴォルディ(ランバルド:Br)
レイラ・ベルジアーニ(リゼット:S)
ヴィンチェンツォ・ベレッツァ指揮
ローマ劇場管弦楽団、合唱団
1961年9月14日 ローマでのライヴ録音
とても良い音質です。

MYTO 302 2枚組 ¥1750
グリンカ:歌劇「イワン・スサーニン(皇帝に捧げし命)」(イタリア語)
ボリス・クリストフ(イワン・スサーニン:Bs)
ゼアーニ・ヴィルジニア(アントニーダ:S)
アンナ・マリア・ロータ(ワーニャ:A)
ジュゼッペ・カンポーラ(ソビーニン:T)
エラルド・コーダ(ジギスムント三世)
アルフレード・シモネット指揮
RAIミラノ管弦楽団、合唱団
1954年11月9日 ミラノ
以前 ANDROMEDA ANDRCD5049(既に廃盤)他、で発売あり。
上記のANDROMEDA盤に比べて、音質はとても良いです。

MYTO 303 ¥1050
(1)バッハ:パッサカリアとフーガ
(2)「人知れぬ涙」(ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』から)
(3)「ある日青空を眺めて」(ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』から)
(4)「星は光りぬ」(プッチーニ:歌劇『トスカ』から)
(5)メンデルスゾーン:交響曲第4番から一部
(6)「アレルヤ」(モーツァルト:『踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ』から)
(7)「響け!」(R.シュトラウス:5つの歌 Op.48-3)
(8)「愛らしいおとめよ」(プッチーニ:歌劇『ボエーム』から)
(9)J.シュトラウス:「美しき青きドナウ」
他、12曲
マリオ・ランツァ(テノール)
フランシス・イーンド(ソプラノ)
ユージン・オーマンディ指揮
ハリウッドボウル管弦楽団(ロスアンジェルス・フィル)
1947年8月27日 ロスアンジェルスでのライヴ録音
以前 ANDROMEDA ANDRCD5133(#3830257451334 既に廃盤)他、で発売あり。
第二次世界大戦後、アメリカでレコードと映画で大衆的な人気を集めたテノール
であるランツァが1945年RCAとの契約後、始めの成功を得た演奏会の記録です。
この演奏会後、カールソーの伝記映画への出演等でさらなる人気を得ますが、無
理な減量などがたたり38歳の若さで亡くなってしまいます。
音質は冴えませんが、美声とあり余る声量で歌いきるランツァの魅力溢れるアル
バムと成っています。




<WALHALL>
WLCD0349 2枚組 ¥1750
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」
フランコ・コレッリ(ドン・カルロ:T)
ジェローム・ハインズ(フィリッポII世:Bs)
マリオ・セレーニ(ロドリーゴ:Br)
メアリー・カーティス=ヴェルナ(エリザベッタ:S)
アイリーン・デイリス(エボリ公女:Ms)
クルト・アドラー指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1961年4月15日ニューヨークでのライヴ録音
とても良い音質です。

WLCD0354 2枚組 ¥1750
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」
インゲ・ボルク(エレクトラ:S)
ジーン・マデイラ(クリテムネストラ:Ms)
レオニー・リザネク(クリソテミス:S)
ラモン・ヴィナイ(エギスト:T)
ヨーゼフ・ローゼンシュトック指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1961年3月25日 ニューヨークでのライヴ録音
初出かと思われます。
音質はとても良いです。
カール・ベームの病気による代役としてメトに登場し好評を博したローゼンシュ
トックによる初出のワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
WLCD0344に続くWALHALLレーベルの新譜「エレクトラ」。
エレクトラ役として多くの名盤を残しているインゲ・ボルク他、強力なキャスト
とローゼンシュトックによる鋭く緊張感ある刺激的な演奏です。

WLCD0355 2枚組 ¥1750
テバルディ&バリオーニ プッチーニ:歌劇「西部の娘」
レナータ・テバルディ(ミニー:S)
ジャン・ジャコモ・グェルフィ(ジャック・ランス:Br)
ダニエーレ・バリオーニ(ディック・ジョンソン:T)
ピエロ・デ・パルマ(ニック:T)
アルトゥーロ・バジーレ指揮
RAIローマ交響楽団、合唱団
1961年6月28日 ローマでのライヴ録音
とても良い音質です。





<SONY CLASSICAL>
8869191212-9(DVD-Video) ¥2100
Thirty Two Short Films About Glenn Gould
1 Aria from "The Goldberg Variations", BWV 988(from "Aria")
2 Overture from "Tristan & Isolde"(from "Lake Simkoe")
3 Invention No. 13 in A minor, BWV 784(from "45 Seconds and a Chair")
4 "Musician and Collaborator"
5 Prelude from English Suite No. 5 in E minor, BWV 810
(from "Gould Meets Gould")
6 II. Allegro molto e vivace from Sonata No. 13 in E-flat major, Op. 27,
No. 1(from "Hamburg")
7 Variations XXVI & XXVII from 32 Variations on an Original Theme in
C minor, WoO 80(from "Variation in C minor")
8 III. Allegretto from Sonata No. 17 in D minor, Op. 31, No. 2
"The Tempest"(from "Practice")
9 L.A. Concert
10 Prelude No. 2 in C minor from "The Well-Tempered Clavier",
Book I, BWV 847(from "CD 318")
11 Yehudi Menuhin
12 Gigue from English Suite No. 2 in A minor, BWV 807
(from "Passion According to Gould")
13 String Quartet, Op. 1(from "Opus 1")
14 Adagio cantabile from Sonata in B minor, Op. 5(from "Crossed Paths")
15 Downtown
16 The Idea of North
17 Andantino from Sonatine for Piano in E major, Op. 67 No. 2
(from "Solitude")
18 Prelude from English Suite No. 2 in A minor, BWV 807
(from "Questions with No Answers")
19 Variation 19 from "Goldberg Variations", BWV 988(from "A Letter")
20 Fugue No. 14 in F-sharp minor from "The Well-Tempered Clavier",
Book I, BWV 859(from "Gould Meets McLaren")
21 III. Precipitato from Sonata No. 7 in B-flat Major, Op. 83
(from "The Tip")
22 Desir from 2 Pieces, Op.57(from "Personal Ad")
23 II. Sehr lebhaft from Piano Sonata No. 3(from "Pills")
24 Margaret Pascau "a friend"
25 Gigue from Suite for Piano, Op. 25(from "Diary of One Day")
26 I. Ruhig bewegt Viertel from Piano Sonata No. 1(from "Motel WAWA")
27 "Leicht, zart" from Six Little Pieces for Piano, Op.19
(from "Forty-Nine")
28 Jessie Grieg
29 Sarabande from French Suite No. 1 in D minor, BWV 812(from "Leaving")
30 Prelude in D minor, BWV 926(from "Nine Little Preludes")
(from "Voyager")
31 Prelude No. 1 in C major from "The Well Tempered Clavier",
Book I, BWV 846(from "Aria")
32 Contrapunctus 9 from "The Art of the Fugue", BWV 1080
(from the Credits)
天才グールドの伝記映画
グールドの演奏にのせて綴られる32のエピソード
フランソワ・ジラール監督(『レッド・バイオリン』、『シルク』)、ニヴ・フィ
ッチマン制作による本作は、グレン・グールド(1932-1982)を題材とした映画で、
公開演奏を否定し、録音と著作に専念したカナダの天才ピアニストの初めての
“伝記映画 ”として注目された。グールドの没後10年にあたる 1992年に撮影が
始まり、93年に完成、劇場公開され、カナダの「アカデミー賞」であるジニー賞
を獲得している。
「32」章とは、グールドの代名詞とも言うべきバッハの「ゴールドベルク変奏曲」
の構成(主題のアリア+30の変奏+ダ・カーポのアリア=1+30+1)を意味する。
コルム・フィオール(『シティ・オブ・エンジェル』、『 24 TWENTY FOUR』)が
演じるグールドのエピソードと、実際にグールドと関係のあった人々とのインタ
ビューを織り交ぜながらその知られざるグールドの姿を浮き彫りにしている。
なお全編を通じて流れるのはグレン・グールド自身の演奏である。

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12-02 No.20-1

2012年02月17日 15時38分17秒 | Weblog
<AURIS SUBTILIS>
ASC 5051 ¥2250
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
フランス・フォン・プロムニツァウ
(Org/聖ラウレンティウス教会、バッハ・オルガン)
録音:2010年9月
バッハのゴルトベルク変奏曲・・・。何度聴いても新たな驚きに満ちたこの大曲
に、またひとつ注目盤が生まれました。この大曲をオルガンで演奏するのは、
1952年生まれのフランツ・フォン・プロムニツァウ。彼は、オルガニストとして
オランダなどで活躍し、現在はドイツの教会でオルガニストを務めているほか、
23歳でドレスデン歌劇場の指揮台に立ち、ヴォーカルアンサンブルを指揮したと
いう秀才指揮者でもあります。ハンス・オットーの下で学び、彼の代役としてド
レスデンで舞台に立つこともしばしばありました。ドイツ本流のオルガン伝統を
完璧に身につけています。2000年には、フーガの技法を鏡像転回ヴァージョンの
世界初の演奏を敢行しました。2010年、彼のゴルトベルク変奏曲オルガン版が、
バッハの325回の誕生日を記念するために32.5回ドイツで演奏されたという逸話
もあります。とにかくバッハとオルガンには並々ならぬ強烈なこだわりのあるプ
ロムニツァウによる、ドイツ中が酔いしれたゴルトベルクの登場です!

ASC 5056 ¥2250
「愛の思考」
モーツァルト:
森の中でKV 308/夢の中の面影 KV 530
/ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき KV 520/すみれ KV 476
鳥よ、年ごとに KV 307/ラウラに寄せる夕べの思い KV 523
シューベルト:
たゆみなき愛(ゲーテ詩) D.138/君こそわが憩い(リュッケルト詩) D.776
笑いと涙(リュッケルト詩) D.777/最初の喪失(ゲーテ詩) D.226
恋人のそばに(ゲーテ詩) D.162/流れの上で(レルシュタープ詩) D.943*
劇「ラクリマス」からの2つの場面(シュッツ詩) D.857(op.124-1)
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:
なぜばらが褪せているの(ハイネ詩)op.1-3
たそがれが上方から降りてきて(ゲーテ詩)op.34
夜は静かな海のごとく(アイヒェンドルフ詩)
メンデルスゾーン(バルトルディ):
9つの愛(ハイネ詩)op.19/歌の翼に(ハイネ詩)op.34-2
魔女の歌(もうひとつの5月の歌)(ヘルティ詩)
ヨーゼフ・ルドルフ・レヴィ:友情か、愛か(ミュヒラー詩)op.7
ヤナ・ビュヒナー(ソプラノ)
ハンス=ペーター・フィーバー(ホルン)*
ブリタ・ヴィートランダース(フォルテピアノ)、
エッカルト・ゼルハイム(フォルテピアノ)
録音:2011年9月
ヤーナ・ビュヒナーは、ドレスデン生まれのリリコ・ソプラノ。シュワルツコッ
プやブリギッテ・アイゼンフェルトらに薫陶を受け、モーツァルトのオペラの数々
やムゼッタ、ジルダ、ツェルビネッタ、さらにはDVD化されて激賞されている「カ
ルメル会修道女の対話」での修道女コンスタンス役など、世界の歌劇場で様々な
役をこなしています。そんなマルチの能力をもつ彼女が、様々な愛をうたったド
イツ詩による歌曲を録音。フォルテピアノの暖かな音色の伴奏、ホルンを含む歌
曲など、趣向に富んだアルバムとなっています。もちろん詩と音楽への深い洞察
も見事。




<SUPRAPHON>
SU 4090 8枚組 ¥5950
「ドヴォルザーク:交響的作品集 / ノイマン&チェコ・フィル」
[CD 1]
・交響曲第1番ハ短調B 9「ズロニツェの鐘」 (収録時期:1973年1月)
[CD 2]
・交響曲第2番変ロ長調Op.4, B 12 (収録時期:1973年1月)
[CD 3]
・交響曲第3番変ホ長調Op.10, B 34 (収録時期:1973年1月)
・交響曲第4番ニ短調Op.13, B 41 (収録時期:1973年1月)
[CD 4]
・交響曲第5番ヘ長調Op.76, B 54 (収録時期:1972年1月)
・交響的変奏曲Op.78, B 70 (収録時期:1968年9月)
[CD 5]
・交響曲第6番ニ長調Op.60, B 112 (収録時期:1972年10月)
・交響曲第7番ニ短調Op.70, B 141 (収録時期:1972年6月8日、28日&8月31日)
[CD 6]
・交響曲第8番ト長調Op.88, B 163 (収録時期:1971年10月24日-26日)
・序曲「自然の王国で」Op.91, B 168 (収録時期:1979年11月30日-12月4日)
・序曲「謝肉祭」Op.92, B 169 (収録時期:1980年2月18日、19日)
・序曲「オセロ」Op.93, B 174 (収録時期:1979年11月30日-12月4日)
[CD 7]
・交響曲第9番ホ短調Op.95, B 178「新世界より」
(収録時期:1972年2月2日-3月2日)
[CD 8]
・交響詩「水の精」Op.107, B 195 (収録時期:1977年2月28日-3月2日)
・交響詩「真昼の魔女」Op.108, B 196 (収録時期:1977年2月28日-3月2日)
・交響詩「金の紡ぎ車」Op.109, B 197 (収録時期:1977年8月26日-30日)
・交響詩「野ばと」Op.110, B 198 (収録時期:1977年8月26日-30日)
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
収録場所:プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
チェコの生んだ名匠ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)がチェコ・フィルを指揮
して、ドヴォルザークの「交響的作品」を演奏したセット。8枚組のボックスに
は、当コンビの傑作録音のひとつとされ、1973年度の第11回レコード・アカデミ
ー賞交響曲部門にも輝いた交響曲全曲のほかに、チェコの国民詩人、K.J.エルベ
ンのバラードに着想された交響詩4曲、演奏会用序曲三部作などが収められていま
す。このセットの目玉はズバリ!交響曲。日本ではコロムビアよりすでにCD化さ
れ現在でも入手可能ですが、国内盤7枚組との収録内容には相違があります(エル
ベン詩による交響詩と序曲三部作のかわりに、スケルツォ・カプリチオーソとノ
ットゥルノをカップリング)。当コンビ第1回目の交響曲全集は、1972年から1974
年にかけて、響きのすぐれたルドルフィヌムでセッション収録されたもので、よ
うやく本家SUPRAPHONより初CD化となります。つまり、CD化にあたり、必然的に
“独自のデジタル・リマスタリング”が施されることになるので、その仕上がり
にも注目したいところです。

SU 4091 2枚組 ¥2980
ステレオ
スメタナ:「ダリボール」
ヴィレーム・プジビル(T ダリボール)
エヴァ・ディエポルトヴァー(S ミラダ)
ヴァーツラフ・ジーテク(Br ボヘミア王)
ナダ・ショルモヴァー(S イトカ)
ボフスラフ・マルシーク(Br ブジヴォイ)
ヤロスラフ・ホラーチェク(Bs ベネシュ)
ミローシュ・イェジル(T ヴィーテク)
カレル・ハヌシュ(Bs 裁判官)
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団,
ブルノ国立歌劇場合唱団
録音:1979年6月9日-9月2日、ブルノ
待望の初CD化です!スメタナの重厚な悲劇「ダリボール」を、巨匠スメターチェ
クが指揮した録音です。日本でも人気の高い指揮者ヴァーツラフ・スメターチェ
ク(1906-1986)は、基本的に演奏会指揮者で、オペラの録音はごく僅か。それだけ
に貴重な録音です。「ダリボール」はワグネリズムが強く盛り込まれた作品で、
英雄的かつ悲劇的な作品。スメターチェクの風格に満ちた音楽によって、非常に
聞き応えのある演奏になっています。
タイトルロールのヴィレーム・プジビル(1925-1990)は、1962年から長くブルノ国
立歌劇場に所属して活躍したチェコのテノール。ミラダのエヴァ・ディエポルトヴ
ァーは、プラハ国立歌劇場のプリマドンナで、SUPRAPHONにはオペラを中心に多数
の録音を残しています。ミラダは彼女当たり役ですが、これが唯一の録音。惜し
くも先年亡くなったチェコの名バリトン、ヴァーツラフ・ジーテク(1932-2011)の
堂々とした声も素晴らしいものです。




<BIS>
BIS SA 1673(SACD-Hybrid) ¥2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.11
(1)ヴラニツキーの「森の乙女」のロシア舞曲による12の変奏曲WoO.71
(2)グレトリーの「燃える情熱」による8の変奏曲WoO.72
(3)サリエリの「まさにその通り」による10の変奏曲WoO.73
(4)ヴィンターの「子よ、おやすみ」による7の変奏曲WoO.75
(5)ジュスマイアーの「ふざけと戯れ」による8の変奏曲WoO.76
(6)創作主題による6の変奏曲WoO.77
(7)エロイカ変奏曲Op.35
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
[録音:2010年8月/エステローケル教会(スウェーデン)]
ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲第11集は変奏曲集。4巻続く
変奏曲シリーズの第1巻となります。ベートーヴェンは当時流行していたオペラの
旋律に基づく変奏曲をたくさん残していますが、初期作品とはいえベートーヴェ
ンらしさが横溢していて聴き応え満点。ブラウティハムの誠実かつエネルギッシュ
な演奏に魅せられます。

BIS SA 1988(SACD-Hybrid) ¥2500
ラフマニノフ:
(1)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
(2)交響曲第3番イ短調Op.44
エフゲニー・スドビン(Pf)、ラン・シュイ(指)シンガポール交響楽団
[録音:2011年7、8月/エスパラネード・ホール(シンガポール)]
昨年初来日を果たしたエフゲニー・スドビン。彼がラン・シュイ率いるシンガポ
ール響とラフマニノフのパガニーニ・ラプソディに取組みました。スドビンの切
れ味抜群のピアノはラフマニノフにぴったりですが、シンガポール響も熱演。絶
美の第18変奏も清潔で、ナイーヴな盛り上がりに心打たれます。

BIS SA 1814(SACD-Hybrid) ¥2500
(1)ピアソラ:忘却
(2)ジョニ・ミッチェル:ボス・サイド・ナウ
(3)リチャード・ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
(4)サン=プルー:アンダンテ
(5)ヤン・ルンドグレン:かもめ
(6)クルト・ワイル:スピーク・ロウ
(7)ミシェル・ルグラン:「5時から7時までのクレオ」-サン・トワ
(8)トーマス・ニューマン:エンジェルス・イン・アメリカ
(9)モリコーネ:「ミッション」-ガブリエルのオーボエ
(10)ニーノ・ロータ:「ゴッドファーザー」-ワルツと愛のテーマ
(11)ロルフ・ヴァリーン:エレジー
ホーカン・ハーデンベルガー(Trp)、
ケネス・シリトー(指)アカデミー室内管、
ローランド・ペンティネン(Pf)
[録音:2011年6月/聖ジョン教会(ロンドン)]
スウェーデンの名トランペット奏者、ハーデンベルガーが意外なレパートリーに
挑戦。ポップスと映画音楽からの名旋律を朗々と吹きまくっています。それもさ
すがハーデンベルガー、巧さはまさに神業で、並みのトランペッターとは格が違
います。誰もが知る「ゴッドファーザー愛のテーマ」の哀切極まりない甘美さが
失神するほどの美しさなうえ、ルグランやロジャースの歌い回しも、どの歌手に
もひけをとりません。プレゼントにもぴったりなオシャレ・アルバムです。

BIS SA 1844(SACD-Hybrid) ¥2500
シューベルト歌曲集
(1)ただあなたのそばにD866の2 (2)デルフィーネの歌D857の1 
(3)フローリオの歌D857の2 (4)ズライカI D720 (5)ズライカII D717 
(6)シルヴィアにD891 (7)小人D771 (8)秘めごとD719 (9)秘められた恋D922 
(10)糸を紡ぐグレートヒェンD118 (11)春の思いD686 (12)春にD882 
(13)岩のそばの歌びとD482 (14)墓掘人の郷愁D842 
(15)万霊節のための連祷D343
カミラ・ティリング(Sop)、パウル・リヴィニウス(Pf)
[録音:2010年9月/ポットン・ホール(イギリス)]
オペラ界では大人気のスウェーデンの名花ティリング、ここではシューベルトの
リートをしっとりと聴かせてくれます。超高域でも清純な美しさを失わないのは
さすが。優しい声質が耳に心地よい1時間を楽しめます。リヴィニウスの絶妙な
サポートも光ります。

BIS SA 1949(SACD-Hybrid) ¥2500
私の終りは私の始まり
(1)ブリュメル:死者のためのミサ曲
(2)同:主よ、私を解き放って下さい
(3)クレキヨン:エレミアの哀歌
(4)クレメンス・ノン・パパ:悲しみがわれを悩ましぬ
(5)ジョスカン・デプレ:アブサロム、わが息子
(6)同:楽園にて
(7)ジャクソン・ヒル:私の終りは私の始まり
ニューヨーク・ポリフォニー
【ジェフリー・ウィリアムズ(C-T)、ジェフリー・シルヴァー(Ten)、
クリストファー・ディラン・ハーバート(Br)、クレイグ・フィリップス(Bs)】
[録音:2011年10月/レンナ教会(スウェーデン)]
2006年結成、アメリカを本拠に活躍する男声4名のアンサンブル、ニューヨーク・
ポリフォニー。Avieレーベルから出たアルバムも激賞されましたが、今回BIS初登
場。当アルバムではフランドル楽派の巨匠によるポリフォニー作品を中心に選曲。
ブリュメル(1460-1520頃)の死者のためのミサ曲は有名な「怒りの日」をポリフォ
ニー化した最初の例といわれていて興味津々。いずれも古雅な美しさに満ちてい
ます。最後は1942年生まれのジャクソン・ヒルによるギヨーム・ド・マショーの
「私の終りは」パラフレーズが歌われるのもセンス抜群。要注目の団体です。

BIS SA 1126(SACD-Hybrid) ¥2500
カレヴィ・アホ:
(1)室内交響曲第1番(1976)
(2)同第2番(1991/2)
(3)同第3番(1995/6)-アルト・サクソフォンと弦楽のための
ジョン=エドワード・ケリー(アルト・サクソフォン)
ステファン・アスバリー(1)(2)、ジャン=ジャック・カントロフ(3)(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
[録音:2009年4月、2005年10月/タピオラ・コンサート・ホール(フィンランド)]
現代フィンランドを代表する作曲家は、今日までに15篇の大規模な交響曲を作曲
していますが、弦楽のための室内交響曲も3篇残しています。大作とは異なる制限
された響きを堪能できます。アルト・サクソフォン独奏を含む第3番は、実質的に
サクソフォン協奏曲で、当ディスクで演奏するジョン=エドワード・ケリーに献
呈されています。




<haenssler>
93 283 ¥2250
ヴォルフガング・リーム(1952-):
(1)『線について』―クラリネットとオーケストラのための音楽(1999) 
(2)『弓で』―ヴァイオリンとオーケストラのための音楽(2008)
(1)イェルク・ヴィトマン(Cl)、シルヴァン・カンブルラン(指揮)
(2)カロリン・ヴィトマン(Vn)、エイヴィン・グルベルグ=イェンセン(指揮)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
録音:(1)2009年2月12日、(2)2010年2月27日、3月3日
密かに話題を集めてきたヘンスラーの人気シリーズ、ヴォルフガング・リームの
作品集最新盤、待望のリリースです!アルミンク音源が好評の第5弾(93 263)に続
き、第6弾となる今回はソロ楽器とオーケストラのための管弦楽曲を2曲収録。
第4弾(93 236)でも好評を博した名匠カンブルランの再登場、そしてドイツの俊英
イェルク&カロリン・ヴィトマン兄弟のソロにも注目されます!ヴィトマン兄弟
は各曲の初演を担当したソリストでもあり、作品への造詣深い演奏を堪能できる
希少なアルバムといえましょう。
カンブルラン指揮による『クラリネットとオーケストラのための音楽』は緩やか
なテンポと激しいテンポが頻繁に入れ替わり、連続する弛緩と緊張のコントラス
トが魅力的な作品。1999年に行われた初演でもソロを担当したクラリネット奏者
イェルク・ヴィトマンの卓越したソロが光ります。クラリネットの広い音域と多
彩な音色をフルに活かした超絶技巧のソロは圧巻の一言!2曲目の『ヴァイオリン
とオーケストラのための音楽』は2008年に初演されたばかりの近年の作品。曲は
ソリストによる印象的なピッチカートの和音の連続から始まり、やがて“弓によ
るcoll’arco”というタイトルの通り、密やかながらも情熱的なソロが展開され
ていきます。カロリン・ヴィトマンは、兄イェルクと同じく現代音楽演奏に積極
的なヴァイオリニスト。イゴール・オジムやミシェル・オークレールらに師事し、
これまで世界各国の名門オーケストラと共演してきた実力派です。終盤の優美か
つ情熱的に繰り広げられるヴァイオリンのソロは必聴です!

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12-02 No.20-2

2012年02月17日 15時37分38秒 | Weblog
<FIRST HAND RECORDS>
FHR 14 ¥1650
・プフィッツナー:チェロ協奏曲第1番ト長調Op.42 初CD化
 オランダ放送管弦楽団、ボフミル・グレゴル(指揮)
 録音:1980年1月10日オランダ、ヒルヴェルスムAVROスタジオ
・ジョン・マイヤー(1929-2004):プラチャンダ (1982)
 ドゥルヴィ・デ・サラム(P)
 録音:1983年ロンドン、コンウェイ・ホール
・ジョン・マイヤー:6つのラーガマーラ (1983)
 ジョン・マイヤー(タンプーラー)
 録音:1983年ロンドン、コンウェイ・ホール
ロハン・デ・サラム(Vc)
カザルスに「かれの世代で、こんなにも天賦の才に恵まれたものはほとんどいな
い」と言わしめ、ミトロプーロスが「稀にみる天才で、生まれながらの音楽家、
おどろくべき若いチェリスト」と評した、現代最高峰のチェリストのひとり、ロ
ハン・デ・サラムによるFIRST HANDS第2弾。
プフィッツナーが残した3つのチェロ協奏曲のうち、第1番と付番されるト長調の
曲は、1935年にデ・サラムの師、ガスパール・カサド(1897-1966)のために書かれ
たもの。演奏時間15分ほどの曲は、途中、木管やトランペットに印象的なフレー
ズも現れ、手の込んだ書法とソロ・パートのヴィルトゥオーゾ風のつくりが、プ
フィッツナーのほかの協奏曲にも通じる内容となっています。オリジナル音源は
1980年にオランダ・キリスト教放送連盟(NCRV)によって放送用に収録されたもの
で、このたびようやく初CD化となります。
カップリングにはジョン・マイヤー(1929-2004)の2作品を収録。古代インド語で
「作品群」を意味するプラチャンダ(Prabhanda)は、チェロとピアノによる8つの
小品からなる構造が「組曲」に近いもので、スリランカ出身のロハン&ドゥルヴィ
・デ・サラム兄弟のために書かれています。6つのラーガマーラ(Ragamalas)もま
た、ロハン・デ・サラムの委嘱で書かれた作品で、いずれも別のレーベルよりCD
化されていたことがありますが、入手難の状態が続いていたので、こちらも復活
は朗報といえます。
カルカッタ出身のマイヤーは、ボンベイでメーリ・メータなどに師事したのち、
奨学生としてロンドンの王立音楽院に学び、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィ
ルのヴァイオリニストとして活動するかたわら、この頃からヒンドゥーの伝統と
西洋の古典様式との融合する作曲活動も展開しています。





<dB Productions>
DBCD 134 ¥2300
フレドリック・エースタリング
[1. パリ:朝の3時間、2. ナルキッソス、3. ロベルトとクララ、
4. アート:素晴らしく恐ろしい、5. テラス、6. サテュロス、
7. 愛人たちのワイン、8. 赤ん坊のためのかわいい言葉]
ヘルシングボーグ交響楽団、ノッルボッテン室内管弦楽団、
室内アンサンブルN、ヴォーカルハーモニン、トリオ・ガマン
録音:1、4、6:2011年3月、コペンハーゲン 
2:2004年11月、アルヴィツヤル修道院、(世界初演)
3:2010年10月、ヘルシングボーグ・コンサートホール(世界初演)
5:2011年4月、ストックホルム 7:1999年1月、ストックホルム
スウェーデンの作曲家による、聴きやすい現代音楽のシリーズ「トータル・トナ
リティ」。今回はフレドリック・エースタリングです。彼の音楽は数多くの名門
アンサンブルや演奏家達―ヘルシンボーグ交響楽団、トビアス・ライングボーグ、
ノルボッテン・室内管弦楽団、ペッター・スンドクヴィスト、ヴォカレンアンサ
ンブル、フレドリック・マルンバーグ、室内アンサンブルN/Bトミー・アンダーッ
ソン、トリア・ガマン等―によって演奏されています。ソリストのダン・ローリ
ン、アコーディオンのアンドレアス・ボッレガードのうまさが引き立ちます。R.
シュトラウスばりの陶酔感のある和声の中に、ドラマチックな歌が展開され、ま
るでロマン派のオペラを聴いているような感じさえします。

DBCD 140 ¥2300
1. ケント・オロフッソン:アランビックIII(2007) 
(エレクトリック・ギター、エレクトロニクス)
2. ヘンリク・フリスク:反復は全ての他の反復を反復する(2006) 
(10弦のギター、エレクトロニクス)
3. ケント・オロフッソン:アランビックV(2008) 
(チャランゴ、エレクトロニクス)
4. ラヴ・マングス:ヴィケン(2005) (ギター、バンジョー、コンピューター)
5. ケント・オロフッソン:アランビックIV(2007) 
(エレクトリック・ギター、エレクトロニクス)
6. リチャード・カルペン:ストランドラインズ(2007) 
(ギター、コンピューター)
シュテファン・エスターシオ
(ギター、チャランゴ、バンジョー、エレクトリック・ギター)
録音:2010年&2011年、スウェーデン
音楽を創造し、共有するに欠かせない「聴く」という行為に対し、様々な聴き方
の可能性を模索しようとする一枚。共有に際して最も重要であるコミュニケーショ
ンの本質は、音そのものの中に現れる―そのような信念を抱いて作られた音楽に
は、未だ聴いたことのないような深い静寂のイマジネーションが広がっています。
汀線というキー・コンセプトのもと、ある大まかな形式の中で、各々のディテー
ルがその曲の定義となるような規則に応じつつ、絶えず即興で生み出されていま
す。アランビック・シリーズでは、アコースティックやエレクトリックなど、
様々な種類のギターが登場し、エレクトロニクスやコンピューターなどと音の掛
け合いを行います。また、ラヴ・マングス作曲のヴィケンは子供時代に耳を傾け
るというもので、作曲家によれば、故郷エンケーピングの近くにある浜辺にイン
スパイアされたということです。魚、太陽、夢のイメージが交錯し、万物の発祥
となる海が目に浮かんできます。
シュテファン・エスターシオは、スウェーデンにおいて最も突出した新ジャンル
の音楽のソロ・プレイヤー。スウェーデンの新人グラミー賞を授与されて以後、
欧米、アジア各地でレコーディング、ツアーを実施しています。このアルバムは
彼の5作目に当たります。エレクトロニクスとギターのインターアクションに力
を注ぎ、ロザー・ザグロセク、ペーター・アンドレ・ヴァラード、マリオ・ヴェ
ンザゴ、フランク・オッル、トゥオマス・オリッラなどの指揮者と共演していま
す。他、現代音楽に関する論文も執筆しており、ワークショップなども行ってい
ます。

DBCD 145 ¥2300
1. マリン・バング:混乱した動き(2010)
2. イルヴァ・ルンド・バーグナー:ユーフォビア(2010)
3. クリスチャン・ウィンザー・クリステンセン:アンダンテ・コン・モート(2010)
4. レイ・ムナカタ:流れ落ちるハスの花(2008)
5. ニコライ・ウォルサーエ:残忍化した美(2010)
6. イェッペ・ジュスト・クリステンセン:グラウンド vol. 3(2005)
キュリアス・チェンバー・プレイヤーズ
録音:2010年11月18-21日、2011年8月15日、スウェーデン
レイ・ムナカタが指揮をとるキュリアス・チェンバー・プレイヤーズは、デンマ
ークやスウェーデンにおいて最も才能のある若手作曲家達から構成され、彼らは
自分のアイデア、芸術的信念、美学を分かち合い、親交を深めてきました。楽器
の持つ音色の幅をより広げ、斬新なメソードによる新音楽の可能性が力強く展開
します。特にムナカタの「流れ落ちるハスの花」、日本の演歌にインスピレーショ
ンを得ており、邦楽の本質をしっかりと掴んだリチャード・クライグのフルート
が、まるで尺八のような音楽表現を見事に聞かせてくれます。特殊な音響が作り
出す雰囲気をどうぞお楽しみください。
キュリアス・チェンバー・プレイヤーズは、2003年より幅広い新音楽の演奏(ハー
ド・コア・モダニズムからグラフィックによる偶然音楽まで等)を繰り広げてきま
した。コンサート現場の様々な状況に応じて自在に時空を操る点が特に注目を集
めています。これまでに、ヴィデオによる即興アート、演劇、タロット・メディ
テーション、舞踊、詩、香りとのコラボレーションによるパフォーマンスを重ね、
最近では風船、台所用品など日用品を用いた音楽表現の開発に従事しています。
今後も目の離せない演奏者です。




<haenssler>
=プレミアム・コンポーザーズ=
94 606 2枚組 ¥1980
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン&フルート名協奏曲集
[CD1]
ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4より 
(1)第9番ヘ長調RV284 
(2)第12番ト長調RV294 ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」Op.9より 
(3)第3番ト短調RV334 (4)第4番ホ長調RV263a 
(5)第8番ニ短調RV238 (6)第2番イ長調RV345
[CD2]
(1)フルート協奏曲ト短調「夜」Op.10-2 (2)同ニ長調「ごしきひわ」Op.10-3
(3)同ト長調F.VI:6 (4)同ハ短調F.VI:11 
(5)同イ短調F.VI:7 (6)同ヘ長調「海の嵐」Op.10-1
スラミット・ヘッキ(Vn)、シルヴィー・ダンブラン(Fl)、
アンサンブル・ラ・パルティータ
録音:[CD1]1996年3月、[CD2]1995年4月、アルトシュテッテン(チューリッヒ)
ヨーロッパを中心に活動する名団体アンサンブル・ラ・パルティータによるヴィ
ヴァルディの協奏曲集。廃盤のため一度は入手困難となってしまっていた2つの名
盤を1つにまとめての復刻盤リリースとなります!多くの協奏曲を手掛けたヴィ
ヴァルディの作品の中でも有名な「ラ・ストラヴァガンツァ」と「ラ・チェトラ」
、そしてフルート協奏曲集op.10から珠玉の作品を収録。スラミット・ヘッキは
アンサンブル・ラ・パルティータと多く共演してきたスイス人ヴァイオリニスト。
チューリッヒでA.フィーツ、N.チュマチェンコらに師事し、チューリッヒを中心
に活動しています。フルート・ソロを担当するシルヴィー・ダンブランもまたア
ンサンブル・ラ・パルティータと親交深いフルート奏者。スイスを代表する名手
A.ニコレに師事し、高い評価を得ている名手です。アンサンブル・ラ・パルティ
ータの活気あふれる伴奏と共に、ソリスト達の明瞭かつ華麗な響きを堪能するこ
とが出来る名盤です。

94 607 2枚組 ¥1980
シューベルト:後期弦楽四重奏曲集
[CD1]
(1)第11番ホ長調D353 
(2)第12番ハ短調「四重奏断章」D703 
(3)第15番ト長調D 887
[CD2]
(1)第13番イ短調「ロザムンデ」D804(Op.29) 
(2)第14番ニ短調「死と少女」D810
ヴェルディ四重奏団
録音:[CD1](1)1998年 (2)1997年 (3)1998年 [CD2](1)1997年 (2)1996年
瑞々しい音色と卓越したアンサンブルで日本でも高い人気を誇る名門アンサンブ
ル、ヴェルディ四重奏団によるシューベルト後期弦楽四重奏曲集。1996~1998年
にかけてシューベルトの弦楽四重奏曲全曲収録に取り組み、2009年にヘンスラー
より発売した全集(98 546)も高い評価を受けているヴェルディ四重奏団が、今回
は過去の録音から第11番以降の作品のみを集めたアルバムをリリースします!
ヴェルディ四重奏団の演奏は棘のない澄んだ音色と、柔和でおおらかなフレージ
ングが大きな魅力。彼らが奏でるシューベルトは、張り裂ける慟哭で聴衆の胸を
突くというよりも、美しくも哀しいふくよかな響きで体全体を包み込んでしまう
よう。ヴェルディ四重奏ならではの響きの美しさは何度聴いてもたまりません。
また、様々な作曲年代の作品を同時収録していた全集とは異なり、後期作品のみ
を味わい尽くす楽しみ方が出来るのは本アルバムならではといえましょう!晩年
のシューベルトの円熟した音楽に想いを馳せる名盤です。



<dB Productions>
DBCD 144 ¥2300
完全限定盤
ベートーヴェン:
(1)ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
(2)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
ハンス・レイグラフ(ピアノ)
録音:(1)1973年12月26日、(2)1980年7月7日 スウェーデン・ラジオ P2提供音源
[リマスタリング:2010-2011年、エリック・ニルソン(dB Productionsプロデュー
サー)]
スウェーデンのレーベルdB Productionsのプロデューサー、エリック・ニルソン
が思いをこめてリマスタリングしたスウェーデンの名ピアニスト、ハンス・レイ
グラフの渾身のベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番、第32番の初出録音です。
その並々ならぬ思いを彼は次のように述べています。「2009年、私はハンス・レ
イグラフに彼のコンサートで弾いていたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番
を録音しないかと提案しました。すると彼からは前向きな返事がきました。しか
し、2010年の年末、彼の体調に異変があらわれ2011年2月にストックホルムの自宅
で帰らぬ人となってしまいました。私はあの時録音しておけばよかったと後悔に
しました…しかし、彼が1973年と1980年にベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31、
32番をスウェーデン・ラジオに録音していたことを知り、彼のトリビュート・ア
ルバムを作成することを決めました。彼の素晴らしい音楽を皆さまに届けたいと
思いで。」―エリック・ニルソン(dB Productionsプロデューサー)―
教育者としても有名だったレイグラフはザルツブルク・モーツァルテウム大学の
講師として後進の育成に携わり、永井幸枝、伊藤恵など彼に師事した著名な日本
人ピアニストも多くいます。ここに収録されたベートーヴェンはいずれもたっぷ
りとした出だしから神がかったほど透き通るタッチで弾き、一度聴いたら耳から
離れません。これだけ美しい奏法は他のピアニスト、特に現代では聴くことので
きない貴重な宝と言えましょう。
なお、このCDは完全限定盤となっております。




<Cascavelle>
VEL 3164 4枚組 ¥2700
CD-1
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15(カデンツァ:ブゾーニ)
録音:1956年12月16日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
録音:1956年12月14日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
CD-2
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
録音:1956年12月6日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
録音:1956年12月6,7日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
CD-3
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73『皇帝』
録音:1956年12月14日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491(カデンツァ:フンメル)※
録音:1958年4月12日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(ステレオ)
CD-4
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83※
録音:1958年4月4日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(ステレオ)
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54※
録音:1958年4月5,6日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(ステレオ)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)、
ヨゼフ・クリップス(指揮)
シンフォニー・オブ・ジ・エア、RCA交響楽団
スイスのカスカヴェル・レーベルの注目シリーズ、ヨゼフ・クリップス・エディ
ション第4集はルービンシュタインを独奏にむかえたベートーヴェン全曲、ブラー
ムス第2番、モーツァルト第24番そしてシューマンのピアノ協奏曲集です。ベート
ーヴェンは1956年12月に集中的に録音されたものでルービンシュタインにとって
はじめてのベートーヴェン全曲録音になります(1970年代にバレンボイムとの同
全曲録音をしておりますが、その約20年前60代後半の録音にあたります)。とて
も60代後半とは思えないルービンシュタインの煌びやかで溌剌とした演奏はクリ
ップスの好サポートを得て、喜びに満ちた演奏となっております。この他のブラ
ームス、モーツァルト、シューマンはベートーヴェンの録音から2年後、1958年
に録音されたものですが、これはベートーヴェンの成功からルービンシュタイン、
クリップスの親交が深まり録音が実現しました。70歳も目前にしながらも難曲を
いとも簡単に弾きこなし、そして音楽的成熟していったルービンシュタインの演
奏にはただただ脱帽ですが、それはクリップスとの阿吽の呼吸からうまれるもの
だと再認識される録音集です。

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