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ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

未来の見えない急変

2018年09月08日 | 通信-環境・自然

 9月2日、親戚の法事でその墓があるうるま市の墓地霊園へ行った。霊園は緑に囲まれた丘の上、眼下に海が見渡せ、気持ちの良い風が吹き抜ける所にあった。耳を澄ますとジーワ(クロイワツクツク)の声が聞こえた。「もうすぐ秋がくるよー」って告げるセミ、北から鳴き始め南へ、山から鳴き始め里へとなるので、宜野湾市の私の住む周辺では9月6日がジーワの鳴き始めとなった。そういえばその前夜、夜風が涼しかった。
 前夜、泡盛の水割りが入ったグラスを手に、ベランダへ出て涼しい夜風に吹かれながら一服する。その日は、いつもなら上空を煩く飛び回る米軍機の音も聞こえなかった。「選挙期間中は自粛しているのよ」と近所のオバサンが言っていた。また、さっきまで辺りをうろついていた選挙宣伝カーも夜は通らない。静かで穏やかな時間が流れる。
 静かな心地良い時間を過ごして、その約1時間後ベッドに入る。薬草を摂取しているお陰か、一時酷かった頻尿も最近は改善していて、せいぜい夜中1回か、あるいは1度も起きることなく5~6時間の連続睡眠ができている。快食快便はずっと続いているが、快眠も戻りつつあるようだ。後は腰痛が治るのを願うばかり。
     

 さて、5日の夜、ベランダで一服しながら、静かな心地良い時間を過ごしながら「平和だなぁ」とつくづく感じていた。この平和はしかし、いつまでも保障されたものではないということも頭をよぎっていた。台風21号による西日本への被害をニュースで聞いていた。台風21号は、もしかしたら沖縄島を襲っていたかもしれないのだ。
 その夜もまあまあグッスリ眠れてスッキリと目が覚めた翌朝、今季初のジーワが鳴いた6日の朝、いつものようにラジオを点ける。午前6時過ぎのこと、いつもならニュースの時間は過ぎているはずなのにニュースをやっていた。北海道で大きな地震があったとのことで通常の番組を休止してのニュース。前日までは台風21号の被害で関西空港が閉鎖やら何やらの自然災害があったばかりなのに今度は地震。そのニュースを聞いてさらに、平和はいつまでも保障されたものではないことを強く思い知らされる。

 地震被害のあった地域は停電やら断水状態が長く続いたようだ。それを聞いて「平和はいつまでも保障されていない」と思い知らされた私は、「俺は供えができているか?」と自問した。停電や断水が長く続いても食っていけるか、生活ができるかと考える。
 電気が点かない・・・懐中電灯も携帯ラジオもある。電池もストックがある。
 断水が続く・・・飲み水はペットボトル入りが2~3あるが、トイレ風呂用は無い。
 食料は・・・小食の自分1人なら乾パン、カップ麺も含め1週間分くらいはある。
 予め(1日~2日前でも)災害がやってくると知っていれば、電池のストックを増やしておく。持っている水筒に飲み水を入れ、風呂桶に水を溜め、水缶にもトイレ用水を溜めておく。火を使わない食い物(缶詰など)を買い足しておく。などという用意もできるのだが、台風の場合はそういうこともできるが、地震は前触れ無く急にやってくる。
 沖縄は、私が経験してきた限り地震は少ない。確か2~3年前に震度4というのがあったが、その時の揺れは沖縄では初体験の大きな揺れだった。その後は無い。だからといって沖縄に大地震は無いということは無い。沖縄も例外では無い。例え急な災害があっても畑をやっていた頃は食い物に不安は無かったのだが、しかし、今は不安多し。
     

 記:2018.9.8 島乃ガジ丸