福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

指定事業所会議

2019-10-08 06:42:22 | 日記
よくよく考えてみれば、人材と言われる市民の多いこの街で、総合支援事業を進める協議体のメンバーに加えて頂いている幸運。
たまたまのようなご縁で、参加できている。
でも、上る山道は、険しく、霧の中。
全国には、好事例と言われる事例を排出でき、行政と一体となって、どんどん前に進んでいる街も生まれている。
悩みは、ないのだろうか。
とりかかる前は、多摩だって、それなりの備えは、ある・・なんとか楽勝組・・と思っていた。
しかし・・やっぱり、そう簡単ではない。
介護保険制度の大きな転換。
2000年に生まれた制度が、そのままに進むには、この国の高齢化という高い峰は、上ることさえ寄せ付かせない。

総合事業が生まれる前は、保険制度の推進に懸念材料・・財政負担が大きく立ちふさがると情報が流れると、周辺では、高齢の先輩たちの口から揶揄の言葉がもれていた。
「死んでくださいお国のために」と。
いや、そんなはずはない・・と、つい、力が入った。
長寿があたかも国にとって、悪・・では、あれほど、長寿を目指して多くの施策を構築してきたこの国が、救われない。
国を構成する国民が救われない。
社会保障制度の地道な構築が、頓挫しては。
ただ、数字を追えば、気持ちが沈む。
数字の先には、一人の老いたかたがおられる。
その日々をどうやって、社会が支えていくのか。

昨日の会議は、総合事業の中の訪問Bというサービスを担う事業所の集まり。
日々、市内では、顔を合わせるお仲間たち。
その奮闘ぶりを垣間見ることに。
老いた市民の支え。
ひとくくりにできないその暮らしぶり。
一つの方向性だけでは、前に進めかねる。
でも、前に進むことは、喫緊の課題。
現状でもヘルパーが足りていない・・市民に頼るしかないんです・・というバクダン発言。

会議の後、お顔見知りの参加者との立話でも、総合事業の難しさが語られる。
語られはするけれど、とにかく、その山道を上っていかないと。
とにかく、思考の基盤を変えていかないと。
老いて上るそれぞれの山道。
その奥にあるものに、目を凝らしていかないと。
不老不死は、存在しないんです。






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