福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

2017-03-22 07:12:20 | 日記
久しぶりに雨。
しかも、気温が低く、ダウンを着こまないと外歩きは、無理。
連休明けの福祉亭。
落ち着いた空気。
1月・2月と溜まってしまったわずかな・・といのか、ささやかな・・というのか、謝金をみなさんに。
地域に存在する値打ちは、あるかもしれないけれど、社会的なものさしをあてれば、吹けば飛ぶ福祉亭という存在・・と、また自覚がわく。
しかたのないことと受け止めて頂いていることが、ありがたい。

西集会所の前にさしかかるとお隣さんスタッフが雨の中立っている。
ヨガの講習です・・と。
人気ですか?と尋ねると定員一杯です・・と。
福祉亭の体操は、介護予防体操。
同じ健康の保持のためですが、えらいちがいですね。
それぞれの取り組みに込められたものちがい。
まあ、しかたのないことです。

「認知症介護」(三好春樹著、雲母書房)に、つい、目がいく。
ページにすいよせられる。
ワタシ自身の理解が十分及ばない箇所もあるけれど、人間という存在に対する深い読みに引き込まれる。
介護職の教育そのものを変えていかないと、三好ワールドには現場は、到達しないかも。
もともとの人間という存在は、立派でも、博識でも、なんでもない。
様々な属性、様々なしがらみ、様々な人間を飾る装飾類。
それをすべて取り去って、残っているものに目を向けて、人としての尊厳に向き合いながら、対処を試みた結果報告。
高齢のかたに相対した時、目を奪われる症状は、単なる表層。
著者ご本人も無意識な世界に目を注ぐことに気が付いていった報告と考察。
「老化に伴う人間的変化」
もっと、正確に言うと・・「老化や障害に伴う人間的反応」と。
「認知症は、老化という人生の危機への・・反応・・」と。
一筋の光明は、高齢期の無意識の世界をどう安定させるか・・が大事ということらしい。

読みながら、脳裡に浮かぶのは、今、関わるみなさんの姿。
そして、関わってきたみなさんの姿。
制度や制度の中での専門職スタッフの姿。
そして、制度以上のものを求める家族の思い。
その中で、がんじがらめにからめとられる高齢者の姿。
どう状況を、あるいは、ご自分の意思を、主張したらいいのか、術もわからないままに。
認知症の原因を、脳とするのではなく、便秘という日常生活の中にあるという三好氏の体験。

ご本人や、ご家族の周辺でもあり、専門職の外側に位置するワタシ自身と福祉亭。
何かができていると思ってはいけない・・としみじみ。






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