福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

3.11

2018-03-12 07:34:05 | 日記
3.11が特別の日になって7年。
早い。
貴重なその日の映像が、一日中流れる。
ドラマのように。
現実は、つくられたフィクションも越え、遥かに力を持つ。
一人ひとりが、経験した生死をわける局面。
画面に吸い寄せられながら、つい、何度ももらい泣き。

3.11とその後に続く数日間の福祉亭のすがたもなくはない。
でも、東北のみなさんの経験に比べれば一握の砂。
砂粒。

昨日福祉亭は、老いるスピードが加速しておられるかたのために、
なるべく早い時期に、日時を設定したい・・という麻雀担当のスタッフの申し出で、
一月理事会で、3月11日を健康麻雀大会開催と決めていた。
当のご本人は、結局、麻雀大会に参加できる状況ではなくなり、不参加。

老いのスピードが加速した時、やっぱりなすすべを持つことは現在の医療では、まだ、ない。
これまでも、最期のステージに向かう多くのかたのがんばりを、福祉亭を通して、
見させて頂いてきた。
その間にも、ワタシ自身の親世代もそれぞれ、先を急いでいった。
別れは、必ずくる。
一日一日を大切に・・それしかない。

晩年の父が、いつもご近所にも、そして、ワタシたち家族への挨拶でさえ、丁寧だった。
理由を尋ねると、みなさんへの最後の挨拶になるかもしれないから・・と。
聞いた時は、明るく笑えた。
なに言っているの・・と。
でも、言葉どおり、交通事故で、家族の誰にも挨拶もできずに逝ってしまった。
その日の朝、ふだんどおりに兄と言葉を交わしていたという。
阪神淡路震災の数日後。
日常は、連続するもの。
でも、その連続が続かない時もある。




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