福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

包丁

2012-05-12 05:11:39 | 日記
昨日のメニューは煮豚。
相変わらず人気の金曜日。
定食時は、次々と続く注文に厨房は追われる。
フロントをのぞいてみたり、出て行ったりするヒマは全くない。
煮豚の切り分け。
これに難儀した。

煮豚は他の食材と一緒においしそうに出来上がって、出番を待っていた。
12時前、切り分けの指示がワタシに。
他のボラさんたちは、どのかたも手一杯。
すぐ了解して取り掛かる。

煮豚の切り分けはなかなか難しい。
焼き豚は、外側をローストしているので比較的??切り分け易い。
煮豚は、下手な切り方では、崩れる。
福祉亭の定食は、家庭料理でいて、それに留まらない。
もともとの肉の大小もあり、それを都合よく、見栄えもそこそこに、40食にしなければいけない。
とりかかってみると、案の定、下手な切り方ではダメとすぐ分かる。
普段、気にいって使っている刃の厚い包丁では無理。
薄手のぺティナイフに変えてみる。
なんとか。
ところが、次第に手首と、肩に負担がかかる。
痛む。
がまん。
他のスタッフの目には、そんなことは、わからない。

○○さんのご主人と電話で話したことある・・・、
ごめん、ごめん・・て言っていれば、喧嘩にならないんだ・・などと、軽い会話が飛び交う。
コミュニケーションをとって、気を遣いあっている。
チームワークをとるには、この呼吸の合わせ方はいいこと。
でも、煮豚に難儀しているので、ひとり不機嫌の世界に。
一切反応しないことに決める。
無言。
集中度を切らなさないように、切り分けを続ける。

三味線のCDがかけられている。
福祉亭の昼食時に、三味線が合うと思う神経がイヤダ・・とか、
また、一言いうかどうか反応を試しているのか・・などと、バカげた考えがついつい浮かぶ。
神経のイラつきが、つまらない方向に反応してしまう。

手首と肩の痛みに、ふっと、包丁を別の薄手のものに変えてみる。
びっくり。
ぺティナイフでは痛む手首と肩が痛くない。
あ~~ッ、そうなのか!!
それを言葉に出すヒマもない忙しさの中、ひとり納得。

プロの使う包丁は、家庭用のものに比べれば、5cmは長め。
この意味が初めて分かる。
弘法筆を選ばず・・とは言いますが。
弘法の域には、達しない未熟さがワザワイ。
包丁そのものは、火曜日のボラさんがいつも研いでくださっていますので、切れ味は素晴らしいのです。

一皿5切れ、48人分できましたので、240枚。
それ以外に端切れができますから、250枚を超す煮豚のスライスができました。
どのお皿にも、おいしそうに盛り付けられて、お客さまの前に運ばれていきました。


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