福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

そろそろ1ヶ月

2020-05-12 07:40:39 | 日記
雨の夜、これ以上無理は、できない・・と、半分電気を消した静かな亭内で、誰に相談することもなく、
臨時休業を決めて、そろそろひと月。
もお一日、もお一日・・と、正確な判断は、どこに・・と、TVニュースや、地域の情報に向き合っていた。
これから、どう推移するのか、いつ、どう、なんらの判断をするのか・・と。
毎日毎日、緊張感と、消毒薬が無くなって、手に入らない現実とも向き合っていた。

福祉亭の厨房に居る限りでは、ボラさんは、みな健やかで、
換気とマスク、手洗いにさえ気をつけていれば、さしたる緊迫感は、なかった。
周囲は、なんとか運営継続のサポートしようという意欲に溢れ、無くなり始めたトイレットペーパーや、品薄の消毒薬を手当しようと、あれやこれや奮闘してくださっていた。
それに支えられ、励まされ、一日一日を過ごしていた。
4月に入る頃には、常連さんと称されている利用者さんたちも、一人ひとり、福祉亭の利用を控えられ始めていた。
それでも、ご利用頂いていたのは、活発に街を動き回ることのできない、催事には、もう、ご参加されず、ただただ、一日のうちの一度の食事をとるためのご利用者さんたち。
大事だった。
食数を減らしても、余る・・そんな中でのご利用。
ありがたかったし、スマートに福祉亭をご利用されるみなさんにはない、地域のこのみなさんのための福祉亭だったんだ・・と、あらためて、存在の意義みたいなものを感じながらの日々だった。
所詮、誰しも、自己中。
そうならざるをえない。
それは、わかる。
でも、なんだか手のひらを返すような空気は、いつも重く、のしかかるようにあった。
でも、今回は、コロナ。
緊急事態宣言を国が出す・・という前代未聞の状況。
そうこう、あやこや言ってられない。
躊躇している場合ではない。
ご自分の健康、命、もろもろをかけてまで、福祉亭に通うなんてことを、求められるものじゃない。
至極、当然。当たり前。

福祉亭を立ち上げたばかりの頃、
毎日毎日、福祉亭に行かないと、福祉亭がつぶれてしまうような気がして、心配で、心配で・・と満面の笑顔で言って、周囲を笑わせ、私たちを励ましてくださったご利用者さんのお顔が、今は、だた懐かしい。
コロナ禍は、これからも、きっと、ずっと続く。
そんな中で、どんなご利用者さんと出会えるか、どんなボラさんに支えて頂くか、それが、きっと変わることのない福祉亭の挑戦・・となるでしょう。








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