桜が散って春は一気に歩を速めて初夏に向かっている。
そういえばもう今週末からはゴールデンウィークである。例年この時期には春から初夏の花が街にも山里にも溢れんばかりに咲き誇るものである。
今年は桜の開花が平年より遅かったように多少季節が遅れているようであるが、それ以上に地震と原発事故で気分的に滅入って季節の花に目が届かないのか、何となくゴールデンウィークらしい華やぎをまだ感じない。
それでも季節は季節、井の頭公園の我が散歩道を彩っている花々を2回に分けて紹介することにする。
八重桜 :桜が散ったと始めに書いたが、それは日本人が花見の対象にしているソメイヨシノのことである。このブログでも花見本番前の早咲きの桜を紹介したが、現在は遅咲きの桜がまだまだ十分に楽しめる。
どういう訳か遅咲きの桜には八重咲きが多い。八重咲きの桜を総称して「八重桜」と言うが、「ヤエザクラ」という名の桜はない。
下の写真は八重桜の代表選手「カンザン(関山)」と思われる。
ツツジ(躑躅) :前号で、咲き出した神代植物園のツツジを紹介したが、これは井の頭公園。これからしばらくはツツジが次々と咲き出す。種類がいろいろあり、晩春~初夏の主役を務める。
アケボノ オオムラサキ
ヤマブキ(山吹): 井の頭公園にはシロヤマブキ(白山吹)やヤエヤマブキ(八重山吹)も勢揃いしている。よく使われる「山吹色」とは黄金色のことで、テレビなどの時代劇で大判や小判の色をこう呼ぶことが多い。
ヤマブキ シロヤマブキ ヤエヤマブキ
シャガ(射干):林間の陽が余り当たらない所に群生する。アヤメ科の見た目も美しい花である
白地に黄色や紫の彩色が美しい 林間地に群生する
ショカッサイ(諸葛菜) :アブラナ(菜の花)の仲間で「ムササキハナナ」と呼ばれることが多い。
諸葛とは三国志で有名な中国の軍師「諸葛孔明」のことであるが、花の名前の由来については知らない。 道端や原っぱなどによく咲いている。
因みに「ムラサキダイコン」と呼ぶ人も多いが、それは間違いだそうだ。
<続きは次号に>
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