フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

[中国で日本語教師]再投稿・北京編#20―(2008年)五輪がものもたらしたもの

2024-10-11 10:00:00 | 日記

    前号では「五輪後の高揚感」について紹介した。
   ではオリンピックが北京(あるいは中国)にもたらしたものは何であろうか。。
   日本では1964年の東京オリンピック開催により東海道新幹線や高速道路などの社会基盤が整備され、カラーテレビが普及するなどの現象も起こり、高度経済成長の起爆剤になったといわれる。
   私は五輪前の北京については会社の出張で行ったきりなので、五輪後との比較を語る資格はないが、滞在してみて思うのは、まず地下鉄が整備されたことだろうか。路線の建設延伸はその後も続いているが、五輪を目指して一気に進んだことは間違いない。路線は分かり易く、駅は新しいだけに広くてきれいである。乗り換え等駅内の標識も英語が併記されていて分かり易い。車両は明るく、運行の間隔も東京並みだ。ついでに言うと市内は2元(30円くらい)均一の料金である。なんとも羨ましい。
   広域交通では高鉄(高速鉄道)の建設が進んだ。北京からの長距離移動が格段に便利になった。中国の列車ダイヤはあてにできないといわれるが、高鉄は速くてダイヤもきちんとしている。
   そして実感したのが、空気がきれいになったことである。中国の都市の大気汚染の深刻さはつとに知られたことであるが、そんな都市に海外から大勢のオリンピック客を迎えるわけにはいかない。(何しろ大気汚染を理由に北京五輪出場を辞退した陸上選手が出たくらいなのだ) 国の威信を賭けて大気汚染の改善に取り組んだ結果、確かに私の滞在中は「きれいな空」を感じた。(PM2.5という深刻な問題がまた起きていることは記憶に新しい)
   もう一つ。これも五輪前とはっきり比較できるわけではないが、市街地の公衆トイレが清潔になった。日本人からすると中国の公衆トイレには入れたもんではない、というイメージがあるが表向きの場所のトイレはまずはきれいであった。(裏通りや都心を外れた所では入るのがはばかれるようなトイレがまだまだ多いが・・・)

  
広くてきれいな地下鉄駅   地下鉄の車両内   高鉄(中国版新幹線)の「和谐号」

コメント
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