フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

警察・検察に勝訴した噴霧乾燥機メーカー大河原化工機、捏造された冤罪により死亡した被告を思い出す

2023-12-28 08:43:11 | 日記

昨日(12月27日)東京地裁で頭書大河原化工機に無罪、事件は警察と検察の捏造であり、国(警察)と東京都(検察)に5億7千万円余の賠償を命じるとの判決が下された。当局は同判決に服さず、直ちに控訴の方針をコメントしたのだが・・。

新聞やネット記事を読むとこんな事件であった。
「大河原化工機は軍事転用可能な噴霧乾燥機を無許可で中国に輸出したとして2020年3月に同社社長ら3人が警視庁公安部から逮捕・起訴された。同社が中国の軍需産業と繋がっており、輸出した噴霧乾燥機が軍需用のセラミック製造に利用されているいるとの容疑で逮捕したものの、その後現職警察官が「事件は捏造である」と証言するなどして容疑事実が否定され、1年4か月後に起訴を取り消すと言う異例の措置となった。この間、東京拘置所に拘留されていた容疑者の一人A相談役が悪性腫瘍と診断されたにも拘わらず裁判所は保釈を認めず、拘留停止で入院した時には末期の癌になっていて、被告のままで亡くなった。」

今回、被告側だった化工機側からの損害賠償訴訟の判決には応じず控訴する警察庁、警視庁は国と都の税金で裁判を引き延ばすのであって、誰一人控訴費用を負担しない、ダメ元の裁判に引き込もうと言う魂胆なのだ。国民・都民の血税がこんな使い方で消費されるとは・・・。

さて、大河原化工機の一事案にえらく立ち入って取り上げているが、実は亡くなったA相談役とは私が会社現役時代に接触があったのだ。新聞の記事を見て「確かあの方だ」と思い、名刺保管ケースを繰ったら出て来た。
最初は今から20年前の2003年9月のことで、私の管理下にある工場で同社の噴霧乾燥機を購入する交渉。その後完成した乾燥機についての不備を訴えて同社に2度出向いている。工場で購入し稼働に入ってすぐのことであったが、当時常務取締役であったA氏はなかなかのハードな交渉相手であった。今回の一連の報道の中でそんな記憶が甦って来たのである。

それにしても、繰り返しになるが負け戦が分かっている控訴裁判に突き進もうというのも、費用は国負担、都の負担。容疑を捏造した原告の警察・検事はひたすら公費を浪費して被告とその家族等に対する圧力をかけ続けるのである。

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