韓国の大統領が変わり、早速恒例の(?)のお家騒動が始まった。
文在寅大統領の任期(5年)満了に伴って5月に行われた韓国大統領選。保守系野党の尹錫悦氏が革新系与党の李在明氏との一騎打ちの結果僅差で大統領に就任すると、早々に文政権下で産業通商資源相を務めた白雲揆氏に逮捕状を請求したという。職権乱用等の容疑であるが、文前政権への粛清の始まりと考えられる。
尹氏は昨年3月まで検事総長で、権力にこびないスタイルで保守の朴槿恵政権の疑惑を徹底追及したほか、李明博大統領も逮捕。文政権が掲げた検察改革にも屈せず、「反文在寅」を貫いたといわれる。
今回に限らず、韓国では保守と革新の政権交代が起きると前・元政権への摘発が行われて来た。
日本では選挙に物を言う地盤・看板(=系譜・肩書き)・鞄(カバン=お金)の「三バン」が知られているが、韓国では地縁・血縁・学縁(=学閥)という「三縁」は日本人が想像出来ないほどの強固な力を持っているようなのだ。そういった「縁」の力学で現政権に敵対する勢力は歴代大統領といえども血祭りに上げられて来た・・・というのだ。
国際為替市場で日本の円安が急激に進んでいる。円の価値が下がった、円の力が弱くなった、日本の貨幣の信用が落ちた・・・。ロシア・ウクライナ戦争で食糧や原燃料が高騰し、庶民の家計負担が圧迫されている。一方、輸出を中心とする大手企業にとってはドルで売って円に換えれば大儲け出来る。「国民に値上げ対応力があるので、大企業中心で経済が順回転する」、日銀総裁のお望みの経済がいよいよ実現している。