東京地方は3月に入ってすぐ春一番の風が吹いて私の花粉症が本格的になり、その後も強い風が続いたが、北海道ではそれに雪が伴って暴風雪となり、たくさんの犠牲者が出ているようだ。私も会社時代に出張先の真冬の福島県で地吹雪と言うのかブリザードと言うのか、降る雪だけでなく地面の雪も強風に吹き飛ばされてタクシーの視界が効かないような雪を経験したことがある。今回北海道では更に雪が激しく、車が動けなくなって埋まってしまったとのことだ。
そんな気候の地方がある中で昨日は桃の節句を迎えた。そして日曜ということもあり神代植物園では春を求めて多くの来園者で賑わっていた。
今一番の賑わいはやはり梅園であろう。梅園には多くの品種のウメが植えられ、それぞれ開花期も微妙に異なるが、全体としては4~5分咲きといったところか。その中で本数も多く本来ならもう6~7分咲きになっているはずの「白難波」の咲き進みが遅れているのが寂しい。梅園の表玄関ともなっているのは4~5分程度(写真①) 園内で満開になっているのは一番先から開花していた「冬至」(写真②奥)と「紅鶴」(写真③奥と④) 写真③は手前が「白難波」で紅梅・白梅が鑑賞できるところに床几の休憩所と売店(真っ赤な売り台)が設けられている。
ところでこの日私もそうであったのだが、来園者にマスク姿が多かった。(写真⑤) インフルエンザの予防というよりやはり花粉症のためなのであろうか。
① ② ③
④ ⑤
梅園の隣の椿園のツバキはまだほとんど蕾で、わずかに咲いている(写真⑥)程度であった。そんな中だが、椿園で「ひな祭り琴演奏会」が開かれていて、 ツバキの蕾に囲まれながら、二人の演奏家の琴の音に耳を傾けていた。(写真⑦)
⑥ ⑦
既に登場済みのサンシュユ(山茱萸:写真⑧)が満開になっている。前回「まだ固い蕾」と紹介されたボケ(木瓜:写真⑨)が咲き出した。また膨らんでいた蕾が弾けてミツマタ(三又)も咲き出し、周囲に芳香を漂わせている(写真⑩)。
⑧ ⑨ ⑩
さて最後にフクジュソウ(福寿草)だが、まだまだ芽を出さないものも多いが大分咲き込んで来た(写真⑪) しかし丈が立つに連れて色があせて来ている(写真⑫) 地表で開花したばかりの眩いばかりの黄金色がフクジュソウの魅力であり(写真⑬)、
私が春先に追い求めるのはこれなのだ。
⑪ ⑫ ⑬