折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL147~古民家とつるし雛

2013-02-24 | 写真&俳句
「旧村山快哉堂」
明治十年(1877年)に建築された木造二階建て土蔵造りの店蔵で、本町通り(本町三丁目)に面して屋敷を構え、「中風根切薬」「分離膏」「正斎湯」などの各種家傳薬を製造、販売する薬店でした。
建物取り壊しの祭に、所有者から市の教育委員会が寄贈を受け、平成7年に解体後、4年の保存期間を経て、いろは親水公園中州ゾーンに約2年間の歳月をかけ、移築復元した貴重な建物です。(教育委員会作成のパンフレットから転載)



古民家に     溶け込みたるや     吊るし雛



当市の隣の志木市の図書館に、葉室 麟の新刊「春風伝」のリクエストに行った帰り道、この時期、旧村山快哉堂で「つるし雛飾り」の催しが行われていることを思い出して、散歩を兼ねて足を伸ばしてみた。

言わずもがなだが、市の文化財でもある建物に、古くからの継承文化のつるし雛飾りの組み合わせは、相性が悪かろうはずがない。

古民家の雰囲気にすっかり溶け込んだつるし雛の佇まいに、しばし見入った次第である。


古布を使って手作りした雛のつるし飾り七宝まり、鶴、亀、折り鶴など約20種類、約800点が展示されている。これらの作品は、すべてボランティアの人たちの手作りとのこと。




還暦から古希まで「恵まれたこと」が多かった10年、さて、その後は?

2013-02-23 | 日常生活
古希の誕生日祝いは、1週間早く、息子夫婦、孫たちの所で。


今日は70回目の誕生日である。

言うところの「古稀」である。

親友のTくんが、この日のために作ってくれた、「70」をモチーフにデザインしたステンドグラスを眺めながら、若い頃は70歳と言うともう十分に「年寄り」だと思っていたが、いざ自分がその歳になって見ると、とてもそう言う実感は持てない、など取り留めのないことに思いを巡らせている。

Tくんから頂いた記念のステンドグラス。
七〇のデザインが目を引く。



60歳・還暦を迎えてリタイア、第2の人生を歩み出して丁度10年、70歳・古希は一つの区切りである。

そこで、この10年を一言で総括するなら、(自分で言うのはおこがましいが)

恵まれたことが多かった10年だった。

ということがきるのではなかろうか。

別な言い方をするなら、

プラスの要素はあっても、決定的なマイナス要素がほとんどなかった

10年と言えよう。


具体的には、

■ 健康に恵まれたこと― この10年、病気らしい病気をせずに過ごせたこと。

とにかく、何をするにも「健康」が第一である。その点、丈夫に産んでくれた両親に感謝である。

■ 友達に恵まれたこと― 幼なじみたちを始め、心を許しあえる友達に恵まれたこと。

■ 趣味や習い事に恵まれたこと― 本ブログを始め、居合道、書道など「これまでやれなかったこと、

やって見たかったこと」を、生活の中心にして毎日を過ごせたこと。

かくの如く(三位一体)、これまでの10年は思っていた以上に順調だったが、そして、小生としては、これからもこれまでのような日々が1日でも長く続くことを願っているが、今やこれらはすべて過ぎてしまったことであり、明日のことは誰もわからない。

多分、これからは「健康面」や「生きがい面」いずれにおいても、プラスの要素よりマイナスの要素が多くなってくることは容易に想像できるところである。

そこで、これからのキーワードであるが、これまでの10年もそうであったが、これから先も「健康」であることに変わりはないと思う。

健康なくしては、何事も始まらない。

健康に気をつけて、身体がいうことを利くうちに、出来る限り「やりたいこと」「やりのこしていること」をやれるよう、これまで以上に1日1日を大切にしていきたいと思っている次第である。




写真&俳句VOL146~青空VS白梅

2013-02-22 | 写真&俳句


青空に    浮かぶ白梅     清(すが)しけり


今回の散歩は、いつもの黒目川遊歩道をちょっとはずれて、民家が立ち並ぶ一般道を歩いて見た。

とある民家の庭先に、白梅がちらほらと咲き始めていた。

辺りには、梅の木が沢山あるのだが、ほとんどが蕾の状態で、咲いていたのはその梅だけだった。

そこは、朝から夕方まで1日中日が当たる場所で、そのために他の梅たちよりも、ちょっとだけ咲くのが早かったのだろう。

それでも、まだ、蕾の方が多く、「匂い香(かぐわ)し」とまではいかないが、日差しをいっぱいに浴びて、冬晴れの青空とその美しさを競うように咲いている様子は、とてもさわやかで、清々しかった。

写真&俳句VOL145~「冬ざれ」2題

2013-02-21 | 写真&俳句


冬ざれや     訪(おと)なう人なき     曲輪(くるわ)跡


曲輪跡(くるわあと)  冬ざれの中  わびしけれ  訪なう人の  なきにつけてや



冬晴れの風が冷たい1日。

黒目川遊歩道の散歩の帰り道に、すぐ近くの公園に寄り道して見た。

この公園、現在は「朝霞城山公園」として整備されているが、戦国時代に造られたと言われる平山城の跡である。

4つの郭と櫓台(本郭)、堀の形状がはっきり残っていて、昔を偲ばせる。

新緑の頃や紅葉の季節など多くの人が散策に訪れ、賑わいを見せるようだが、冬ざれのこの日は訪れる人とてなく、冬の日差しの中にひっそりと沈んでいるが如き佇まいであった。


写真&俳句VOL144~少年野球 その2 ネット裏

2013-02-20 | 写真&俳句


寒空に     熱く燃えたり     ネット裏


前回の少年野球の続きである。

1日目はどんよりと曇って底冷えのする寒い1日、2日目は晴れ間こそのぞいたものの、北風が容赦なく吹きつけ、寒さが一段と身にしみた1日。

両日とも、試合を見る者にとっては最悪の気象条件である。

だが、そんな悪条件などものともしない人々がいる。

ネット裏で、わが子、わがチームを応援する保護者の皆さんである。

少数とはいえ、応援にかけてはみんな筋金入りの精鋭軍団である。その応援ぶりは、子どもたちのチームに引けを取らぬチームワークである。

三振しようが、エラーをしようが決してめげず、くじけず、ひたすら励まし、だからヒットを打ったり、ましてや得点が入ったりすれば、飛び上がって喜ぶその姿は、「人馬一体」ならぬ「子供と保護者一体」の証。

それだけに、2日目の決勝戦。

ハラハラ、ドキドキのしびれるような息詰まる接戦を2-0でしのぎ切って優勝を決めた瞬間は、ネット裏でチームを支えてきた「縁の下の力持ち」集団の苦労が報われた瞬間でもあった。

全員が手を取り合って優勝を喜び、中には感極まって号泣する保護者の姿も。
小生もちょっぴりこの感動のおすそ分けに預かった。

そして、このような感動的な場面に立ちあうことができたのは幸運だった、としみじみ思った次第である。

技術のレベルの低い高いはともかく、ひたすら真剣に一生懸命プレーする子どもたちの純真さ、そして、寒かろうが、暑かろうがそんなことに関係なくひたすらわが子、わがチームに応援を送る保護者の皆さん。これこそ、少年野球の真髄なのではないか、初めてじっくりと少年野球の試合を見させてもらってそんな感想を持った次第である。