紅梅の 匂ひ香(かぐわ)し 風に乗り
旧村山快哉堂で吊るし雛を見た後、すぐ横を流れる新河岸川をぶらり。
この辺りは、「いろは親水公園」と呼ばれていて、両岸の堤防には沢山の桜の古木が植えられていて、花見のシーズンには、多くの市民が訪れる名所になっている。
この日は、冬の日の平日とあって小さな赤ちゃんを連れた若いお母さん、大型犬を連れたお年寄りが散歩しているぐらいで、閑散としていた。
長く続く散策路をのんびりと歩いていると、対岸に目にも鮮やかなピンクの色が目に入って来た。
紅梅のようだ。
そこに行くには、当然、橋を渡らなければならないのだが、その橋まではかなりの距離がある。
予定では、その橋を渡って真っすぐ自宅に戻る積りだったが、余りにもピンクの色が鮮やかだったので、急遽予定を変更し、紅梅の咲いている所まで戻って来た。
早咲きの紅梅がまさに満開で、折からの微風にふくよかな香りが辺り一面に漂っていた。
億劫がらずに、回り道をした甲斐があった、と小さくガッツポーズをした次第である。