折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL149~早咲きの梅

2013-02-25 | 写真&俳句


紅梅の    匂ひ香(かぐわ)し     風に乗り


旧村山快哉堂で吊るし雛を見た後、すぐ横を流れる新河岸川をぶらり。

この辺りは、「いろは親水公園」と呼ばれていて、両岸の堤防には沢山の桜の古木が植えられていて、花見のシーズンには、多くの市民が訪れる名所になっている。

この日は、冬の日の平日とあって小さな赤ちゃんを連れた若いお母さん、大型犬を連れたお年寄りが散歩しているぐらいで、閑散としていた。

長く続く散策路をのんびりと歩いていると、対岸に目にも鮮やかなピンクの色が目に入って来た。

紅梅のようだ。

そこに行くには、当然、橋を渡らなければならないのだが、その橋まではかなりの距離がある。

予定では、その橋を渡って真っすぐ自宅に戻る積りだったが、余りにもピンクの色が鮮やかだったので、急遽予定を変更し、紅梅の咲いている所まで戻って来た。

早咲きの紅梅がまさに満開で、折からの微風にふくよかな香りが辺り一面に漂っていた。

億劫がらずに、回り道をした甲斐があった、と小さくガッツポーズをした次第である。