飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

鳩山民主党新代表の北方領土解決への意欲に期待する!

2009年05月17日 11時19分29秒 | Weblog
 小沢一郎民主党代表の後任に鳩山由紀夫氏(62)が決まった。鳩山氏は日ソ共同宣言に調印した鳩山一郎首相(当時)の孫であり、本人も首相に就任したら北方領土問題解決に全力を尽くすと述べている。今度の総選挙に勝つことが前提だが、民主党政権を待望する世論が続けば鳩山氏が次期首相に就任、ロシアとの懸案解決に乗り出すことになる。

 鳩山氏が北方領土問題で脚光を浴びたのは、06年10月にモスクワで開かれた日ソ共同宣言50周年記念式典に、日本側代表として出席したときだ。当時、私もこの式典を間近で取材したが、日露の外交関係者多数が出席し、さながら日露友好の一大イベントとなった。この式典で鳩山氏は「50年前の共同宣言調印式で日本側代表として調印した鳩山一郎の孫です」とあいさつ、一郎氏は当時体調が悪く、モスクワに出かける際、「生きて帰れるかどうかわからない」と語っていたと述べ、悲壮な思いで旧ソ連との交渉に臨んだことを披露した。そして、冷戦が終了したのに領土問題が未解決な状態が続けば「両国にとって国益に反する」と強調し、共同宣言の原点に返って現実的なアプローチで解決するよう訴えた。

 鳩山氏は「宇宙人」というニックネームがあるように、とらえどころのない人のように思われているが、やると決めたらなんとしてもやり遂げるという決意の人だと思う。この芯の強さを発揮して総選挙を勝ち抜き、北方領土問題の解決に全力を挙げてほしい。今こそ団塊の世代の意地を見せる時ではないか。