木工旋盤 専科・Woodturning・ウッドターニング・EBONY BLOG

   ‥‥ Woodturning三昧・木工旋盤専科・ウッドターニング・季節の中で ‥‥

古い道具でも

2008年08月29日 | 木工旋盤
 ストック材の下敷きになって埋もれていてしばらく使っていなかった丸のこ盤を引っ張り出してきました。バンドソーを使い慣れていると とても怖く感じます。建築現場に持ち込めるので仕事では随分役に立ちました。
 寄木の駒切りに便利ですので気を付けて使います。

  
 こちらも20年近く使っている年代物のスライドソーです。二本レールで場所を取る上にライトもないしブレーキも無い。レーザーも付いてない年代物ですが調整をしてまだまだ使うつもりです。寄木作りでは無くてはならない道具の一つなのです。
 長年の酷使で切れ味が落ちてバリが多くなってきましたチップソーを研磨に出しました。
 研磨して帰ってくるまで寄木作りは中断です。
 このスライドソーも丸のこ盤も集塵効率が悪いのが欠陥です。ほんの申し訳程度に集塵パイプの接続が出来ますが設計の段階で集塵の事は全然考えていなかったようです。
寄木作りの作業は旋盤作業より一般的な木工作業が大部分のようなので旋盤作業だけならいらない木工機械・工具が一通り必要になるようです。
 
 大工さんの道具といえばカンナ・ノコギリ・ノミの手道具が主力でしたが最近は大工さんの道具が変化して コードレスドリル・エアーネイラー・スライドソーが三種の神器になっているようです。構造材も造作材も加工が無くなって取り付け作業だけになってしまったからです。

玉虫

2008年08月26日 | 季節
 ここの所 何日かは夏が終ってしまったような寒い雨降り日が続きます。
作業小屋に珍客が飛び込んできました。
 綺麗な玉虫色をした元気な玉虫君。(笑)

 家に持って帰って しばらく遊んでもらいましたが 「可愛そうだから 逃がしてあげたら」と言うので 窓を開けたら元気に雨の中に飛び出して行きました。 
 
 飛び立つときにちらっと此方を見ました。 

ようやく

2008年08月24日 | 木工旋盤
 いろいろな雑用や事情があったり 回り道をしたりしていて 張り付けたまま半月ほど放ってあったセグメントBOXをようやく削りました。手間暇が掛かっていた訳ではありませんが手間暇も掛かります。
 昨日の遠出の予定が変って時間が少し出来ましたので雑用を片付けてから本業(笑)を少しだけ やることが出来ました。これから蓋を作ります。

 上下は一枚板ですが中の7段は駒寄木です。在り合わせの木ですが使った木は8種類になります。寄木というより「寄せ集め木」でしょうか。
 やっている内にだんだん手際がよくなってきましたが 問題点も出てきて まだまだ修行をしなければ ものにならないようです。
 問題点もありますがそれはそれとして 駒の中に模様をつけるとか 先へ進みたいものです。

 
 
 

切れ端クズでも

2008年08月16日 | 木工旋盤
 インレイや寄木細工をすると端切れが整理できると思っていたら大間違い。
 かえって小さなクズ端切れも捨てられなくなってしまったようです。
「捨てられない症候群」にも困ったものです(^_^;)
 何時もは簡単に捨ててしまうサークルカットの端切れクズですが 結構役に立つのに気がつきました。

 スライドソーで切り直してBOX蓋用インレイ種木に使えるのです。
 押さえ棒などを使って刃先に指を絶対近付けないようにします。
サークルカットする前に木口や木端の矩を決めておくと 後の作業が簡単になります。
 


 八角形を芯にして回りに三角形を張り付けていけばよいのです。
 八角形でなくても良いのですが作りやすいので今回は八角形でやってみました。
 三角形の必要もありませんが芯が八角形の場合は一箇所は45度が必須です。
 同じ大きさの45度直角三角形ですとゴム輪押さえが掛けやすいです。
 同じ模様でよければ厚みを大きく種木として作って少しずつ使うと何回も使えます。
 下の蓋は上の画像種木の反対側(チャック側)を嵌めこんだものです。
 ズク貼りでなくてクズ張り。(^_^;)

 夢工房で学んだ山下流スライドソーテクニックはとても役に立ちます。
  
  

雹落

2008年08月15日 | 季節
 これはまだ降り始め。集めてカキ氷などとのんきにしてましたが‥‥‥‥。
昨日の午後3時ごろ作業小屋の周辺に雹(ひょう)が降りました。
 降ると言うより落ちてくるという感じてトタン屋根の上にものすごい音を立てて落ちてきて始めは1cm位でしたが だんだん大きくなってきて2cmから3㎝になり それ以上の大きさも混じって凄かったです。
  
 車にコンパネを載せようとしましたが大粒の雹と光と同時に鳴る雷で 命のほうが大事だと思い小屋の中からから 目の前で車がボコボコになっていくのを見ているだけでした。

 隣地の菜園の八つ頭芋の葉がボロボロになってしまいました。

  

 今日は63回目の終戦記念日 6歳だっだ私は子供心に「戦争って終わるものなんだ」と不思議に思ったのを覚えています。
 

立秋過ぎ

2008年08月12日 | 季節
 立秋を過ぎても残暑は厳しくて暑い日が続来ますが、蜩が鳴いて青い空をバックに入道雲がくっきり見えて確実に秋が近ずいているようです。
 庭のブルーベリーが色付き始めました。 

 ラジオでGoogleの ストリートビューを紹介しているのを聴いて早速試して見ました。
 自宅の住所を入れて検索ボタンをクリックすると なんと!玄関前に立っているではありませんか!周囲360度ぐるりと見渡せまるばかりでなく上下も見ることが出来ます。方位の矢印をクリックすると手前や先の方からも見ることが出来ます。
 実家をはじめ 知っている あっちこっち見てみましたが 結構狭い奥まった所でも見ることが出来る場合もあります。まだ何処でも見えるわけでもありませんし、大分前の画像もあります。
 私の所は西側の畑の作物の様子から今年の6月ごろのようですし、最近大きく様変わりしている実家付近も6月以前の画像のようです。

 夏休みで何処にも出かけなくて暇をもてあましている方はオリンピックや高校野球のTV観戦の合間に あっちこっち見てみたらいかがでしょうか? 
 



 

瞬間接着剤

2008年08月10日 | 木工旋盤
 うっかりミスが多くて救世主として何時もお世話になっている瞬間接着剤。
 欠陥だらけの材料を多く使いますので割れ・欠け・虫穴などの補修に欠かせません。DIYで売っているものは数グラム入りの少量で高価につきます。
 これが無いと 私の場合はウッドターニングが成り立たないようです。(^_^;)

 インレイや寄木では頻繁に使っています。

 画像に出ている以外にオフコーポのOKボンドも含めて四種類を使ってみましたが あまり違いがなくて同じようなものでした。
  
 どの製品も何回か使っているうちにキャップ部分が具合い悪くなってきますので あまり大きくないもので20~50g入りぐらいが使いよいようです。
 
 セグメントや寄木で貼り付け面積が大きい場合は木工ボンドを使いますが ところどころで瞬間接着剤を使って時間の節約をしています。スプレー式の硬化促進剤もとても効果があり便利なもので助かります。

 インレイでは使う量も多くなりますので 価格が気になるようになってきました。
 知っている限りでは左側の 日本建機(株)のNCシリーズが50g入りで1,300円。スプレー式硬化促進剤は右端のアルテコ420ml入りが1,400円でそれぞれ一番安いようです。
 日本建機株式会社のNCシリーズは粘性が4種類あって状態によって使い分けが出来て便利です。
 HPには瞬間接着剤については載っていませんし小売店には卸してないようです。
 最小販売単位が10本(1~4まで混ざっても良い)なのでグループでの購入がお勧めです。

 

 
 

Segmented

2008年08月08日 | 木工旋盤
手間や材料は掛かるけど それほど難しくはなさそうなのでトルネード・セグメントに手を出してみました。
何時ものように行き当たりばったりの成り行き任せでは出来そうにありませんので簡単な原寸割り付け図面を作り準備完了です。
20年近く使っているガタの来ているスライドソーの調整が出来るかどうかが成否の鍵のようです。
 最初なので四方目地は先送りにして単純で簡単そうなのから始めます。
 底まで入れると9段ですがチャック代兼用の底と一番上は一枚板ですので実質は7段になります。
 見掛けの寸法が同じになるように厚みを変えてありますが削り方によっては計算通りにはならないでしょう。



ゴム輪を作ってドーナッツ作り。

 きへんさんの「家族じゅうで手伝って貰いました。」の意味がよく解りました。
家族が当てに出来ない時はどうするのか?考えないとなりません。
 径が120ミリほどで小さいので一度に円にしましたが 大きい場合は半円づつ貼って微調整して円にするのが良いようです。その場合は半円部分に接着剤を付けずに細い丸棒を挟んで角度の狂いを逃がすように張り付けます。この方が少々の角度の狂いを修正出来ます。
 アメリカのサイトでは もっとずーっと大きいのが多いですが 直径の二乗・三乗に比例して材料や手間が多く要りますので大変です。
 それに 実用的にはこの位のほうが使い勝手が良いのではと思いました。

 芯がずれないように頭と道具を使って慎重に積み重ねることが必要です。


 とっても面倒そうなセグメントはここを参照してください。
サイレントで英語ではないのでハンデがありませんね(笑)
 
 

箱根の寄木

2008年08月03日 | 木工旋盤
 もう何年(8~9年)も前に箱根の畑宿の金指ウッドクラフトショップで購入したリンゴ型BOX(高さ幅共に70mm)です。確か6,000円ぐらいだったと思います。
ショップの向側の作業場で金指さんが寄木を張り付けている作業を見学させていただいてからショップに戻って さんざん時間を掛けて選んだ物です。
 購入したあとショップに入ってきた金指さんに「何を選んだ?」と聞かれて 見せたら「う~ん やっぱりね!」と言われたのを今でも覚えています。
 
  
 複雑に見えますが正三角形の種木の素を作って束ねて六角形にしてから幾つも寄せて盤塊を作ってから切りとって木工轆轤で挽いた挽物です。3種類の木で2種類の種木です。ここが選んだポイントでした。
 蓋は最初からゆるゆるでした。きついと使えないので安全側になっているのでしょう。

 よく知られいる箱根の寄木細工には寄木の種木盤を薄くスライスしてカラクリ箱などの表面に貼り付けた物があります。
 極めて精緻な模様が作られていて感動させられます。
 一枚の種木盤からズクと呼ばれる薄い紙状のものが鉋で何枚も削りだされます。

 種木は木目に対して直角の木口切りに切断されていて スライスした時にズクが木口削りにならないように板目又は柾目になるように張り合わされています。木口削りでは薄くスライスしにくいからでしょう。
 金指さんの無垢寄木の種木は木目と平行にに切断されて張り合わされていてその種木盤の塊を削りだして作っています。このリンゴ型BOXでは上部と下部は木口になっています。

 ズク張り寄木の模様は平面的ですが無垢の寄木模様は立体的になります。
 どちらにしても種木の素を正確に作れないと接着面に隙間が出来てしまって まともな物が作れません。
 正確な種木の素作りと少しの隙間ぐらいなら うむをいわせずくっつけてしまう強力な専用のプレスで全く隙間のない寄木ができます。

 私のはとても正確とはいえない いいかげんな種木の素を輪ゴムや指圧での張り付けなので隙間だらけで手作り風合いたっぷりです。この手作り風合いは箱根細工では絶対真似ができない良さ(?)ではないかと負け惜しみをいっています。(^_^;)

ズク張り寄木と無垢寄木は 作り方が少しだけ違い それぞれ作る職人さんも別々のようですので ズク張りと無垢寄木を混ぜて作る作品はないみたいです。

 ターニングでは何でもありのようで無垢寄木も積層も嵌木(インレイ)もバーニングもごちゃ混ぜにしていますが どうせ当分の間は伝統工芸には なりっこないので好き勝手で良いと思っています。(^_^;)