プラスチック製品や東南アジア製品の席巻で苦戦を強いられている木製カトラリーですが そのなかで善戦しているのが お箸。といっても使い捨ての割り箸が主ですが漆塗り(漆塗り以外の塗り箸も)のお箸も健闘しているようです。
上野村の「ウッデー上野村」の銘木工芸館で購入した 木製お箸 五膳セットです。 今年になってからのクラフトフェアーで「 お箸はつくらないのですか?」と お客さんからき聞かれたことがありました。「あんなの作っても面白くもなんともありませんから・・・・・・」とお答えはしましたが この際 お箸事情を知っておこうと思ったので 参考品として購入しました。 樹木名は花梨と杉は合っているようですが一位と欅は明らかに違っています。たまたまこのセットが間違っているのかな? と他の袋を見たら全部同じでした。鉄木(フリガナは「てつぼく」となっています)となってるのは鉄刀木(タガヤサン)のことかな? でも私には鉄刀木に見えません。びっくりするのはその価格です。なんと五膳セットで600円。作る気をなくす充分な価格です。裏を見ますとベトナム製でしたが見かけでは丁寧に作られているようです。こんなのを「ウッデー上野村」で販売しているのにもびっくりでした。たぶん 上野村の木工家は お箸作りなんかしないのでしょう。
ここのところ銘木の端材が増えていますので 「銘木で勝負」で お箸作りを試してみようと思案中です。まずは最近では粗面取りぐらいしか使っていない手鉋の調整から始めるようですね。
追記 (10月5日) 10月2日 午後9時台テレビ東京(7チャンネル)の「タケシの日本のミタカ」で木製お箸作りが放映されていました。年配の職人さんが健闘していました。アートを超える?職人技。手鉋が使えない木工は日本の木工とは言わない。