木工旋盤 専科・Woodturning・ウッドターニング・EBONY BLOG

   ‥‥ Woodturning三昧・木工旋盤専科・ウッドターニング・季節の中で ‥‥

自作のカービングスタンドの試し使い

2009年06月29日 | 木工旋盤
 昨日は午前中に雑用を片付けて午後は梅の実の収穫を命ぜられていましたが幸か不幸か 午後は大雨になってしまいました。梅の収穫は延期になりました。

 これ幸いと作ったばかりのカービングスタンドの試し使いをしました。
 かねてあこがれていましたジョン・ジョウダンの作品を真似た物を作ることにしましたが形は大き目のニンニク型です。
 最初ですので螺旋ではなく簡単な直線の溝です。
 溝を彫って周りを崩せばよいので簡単だと思っていましたが‥‥‥‥大体はおもっていた通りでした。
 スタンドの使い勝手は非常に良いです。と言ってもいままでは何も無かったので必要な時には旋盤に付けたままの作業でしたから良いに決まっていますね。(^_^;)
 椅子に座って作業が出来ます。ツールレストやテーブルの上に付けるのではこうは行きません。
売っている2種類のカービングスタンド・カービングバイスのチャックアダプターは他に使いようがありませんがリバースチャックアダプターは当たり前ですがリバースチャックアダプターとして使えます。
 作品がもっと大きい時はポスト部分を太くして剛性を高めた方がよさそうです。
 

カービングスタンドの自作

2009年06月28日 | 木工旋盤
 以前からカービングスタンドが欲しかったのですが ボッシュカービングスタンドのスピンドルサイズはM30がなくて ツールレストのポストに付けるので高さが高くて使いにくそうだしポストサイズが1”なのでNOVAには使えるけどVLは30mmなので購入を躊躇していました。
 一応 33:30スピンドルアダプターや33mmチャックインサートをテックさんにお願いして準備はしていました。

 最近、オフコーポレイションがVeritasのカービングバイスを取り扱うるようになったようです。
 取り付け方は作業台に取り付ける方法なので使い勝手はよさそうなのですが やっぱりM30のチャックアダプターはありませでした。
 
 ならばと 自作しようと略図を描いてみましたらリバースチャックアダプターを使えば超簡単に出来ることがわかりました。
 材料は木材の端切れ2個と6mm蝶ネジ・6mm鬼目ナット・12mm滑り止め頭の12mmボルト・回転座金付きナットを各1個だけですが 使うにはリバースチャックアダプターとバイスとレンチが要ります。
 12mm滑り止め頭の12mmボルト・回転座金付きナットは筋交(スジカイ)金物用のボルトです。
 使うドリルビットは8mm・12mm・17mm。
 手持ちの物で間に合って 穴を4個開けるだけですので15分も掛からないで出来上がりです。
 
 
 チャックアダプターは蝶ネジを〆れば固定出来ますし緩めれば360度回ります。
 主ネジを回すのにレンチが必要ですが卓上バイスで何処にでも取り付けられますので 上記の2種のカービングスタンドより自作の方が 機能的にも経済的にもず~っと 優れていると自画自賛。(笑)
 とりあえず何か作ってみます。
(コマーシャル)12mm滑り止め頭の12mmボルト・回転座金付きナットを7月5日のJWA講習会のフリーマーケットで販売する予定です。
 

脚付きミニボール

2009年06月25日 | 木工旋盤
 左Φ97×H55 右Φ100×H72 エゴの木 ウレタン仕上げ 
 
 リクエストを戴いて作りました。縁の広いのと縁の薄いのを1個づつ。
 こんな形ですと縦木取りでないと脚が折れやすいです。

 生木の脚付きナチュラルエッジミニボールは先月中旬に作ったばかりですが乾燥材での脚付きミニボールは随分と久しぶりです。
 最近は何をやっても久しぶり(^_^;)
 乾燥材は歪が無いし毛羽立たないので削り易いです。

 

サラダボール削り (再掲)

2009年06月22日 | 木工旋盤
  1ヶ月ほど前に須田師匠から幅広(21mm)の平ったいスピンドルガウジの刃先を直角に近い角度にしてボールの底の仕上げ削りの方法を教わりました。 
 エリさんの講習会で教わった2段砥ぎの仕上げツールを参考にして ボールの底を仕上げるのに師匠が考案したものです。 
 立ち上がり部分はボウルガウジやスピンドルガウジで仕上げておいて底の部分を仕上げ削りをするツールです。

 

 
旋盤を始めた頃に買って少しだけ使っただけで ずーっと使わなかった手持ちのガウジです。研ぎ直して試してみました。この形の刃物は地金に刃先の部分だけ鋼(ハガネ)が合わせてある伝統的な轆轤師がスピンドル挽きをするときに使う刃物に良く似ています。

 二段砥ぎにして刃先のベベルは1mmほどですがベベルを感じて挽くことが出来ます。スクレーパーのように横摺りで削るのではなくて鉋のようにちゃんと削れています。ついでに高台側も削ってみました。
 どの刃物でもおなじですが刃物捌きにある程度なれていないと上手には出来ないかもしれません。
 短時間の見習いなので記憶があいまいで必ずしも教えていただいた通りではなくて いいかげんなところがありますが とりあえず実践してみることが大事だと思います。


コンニャク芋

2009年06月20日 | 季節
 湿度の高い日が続いてコンニャク芋の芽が出揃いました。
 昨年の秋に猪に堀だされ転がっていて植え替えたコンニャク芋の一部です。
 落ち葉やターニング削り屑を葉の枯れたコンニャクの上に撒いておいたらミミズが大量に発生してそのミミズを猪が狙って掘り返してしまったらしいのです。
 猪はコンニャク芋は食べないのかもしれません。

野点

2009年06月14日 | 木工旋盤
 茶筌入れ Φ50 H100 左 サワラ 右 桜 

 山に登って野点をするというとても風流で優雅な趣味をお持ちの方から茶筌収納容器を依頼されました。普通より少し小さめの茶筌です。
 
 3年半ぶりのBOX挽きでした。
 本格的なウッドターニングを教わった当初は茶筒形のBOXを良く作っていましたが あまり使い道も無いのでここ何年間は久しく作っていませんでした。
 サワラの方はとても軽く携帯には便利だと思いますが外側はともかくとして内側が綺麗に仕上げるのが出来ず針葉樹の削りはまだまだです。
 茶筌を入れてしまえば見えないのでいいかなー。(^_^;)
 拭き漆と考えていましたが丈夫第一と思いプレポリマー含浸にしました。
 木目が綺麗に出て木の感触も最低限感じられます。
 気に入っていただけるとよいのですが‥‥‥‥。
 
 

受皿一体器

2009年06月12日 | 木工旋盤
 挽いてから3週間ほど経って乾燥が進んだ桜小径丸太生木の二股部分での受皿一体器。
 生木でしたので削るのは楽でしたが乾燥するにしたがって受皿部分が波打ってかなり歪んでひび割れも大きくなってきました。器部分も変形しています。
 変形するであろうと仕上げ削りの少し手前でやめておいたのが正解でした。
 塗装する前に木工ヤスリとサンドペーパーで形を整えるのが一苦労。
 
 丸太のまま乾燥を待ってから旋盤で削ろうとしますと削った後の変形は少ないですが特に桜は芯割れや虫食いになってしまい樹皮が剥がれてしまいます。
 割れや虫食いや樹皮にこだわらないで良いのであれば乾燥を待って削るのもよい方法だと思いますが欠陥が起きにくい材種を選ぶのが無難のようです。
 
 
 







宝の山

2009年06月06日 | 木工旋盤
 趣味で主に仏像彫刻をしている ご近所の知人に「40mm位の檜か杉の枝が欲しい」とお願いして置きましたら 早速に「近くの神社の裏手に檜の枝が沢山放置してあって いくらでも持っていってよいそうです」と知らせてくださいました。
 早速に晴れ間を見て駆けつけて40~70mmぐらいの枝を50cmほどに切って30本あまりいただいてきました。
 伐採して1年ぐらいたっているらしく大分乾燥していますが虫食いや腐れは今のところ少なさそうで目の詰んだ希望通りの枝材です。
  
 
 何年か前にたなつる工房 の菅波さんに 目の詰んで乾燥した檜の枝材を沢山いただきましたが使い切ってから大分たってしまいました。
こんな枝材は伐採現場で捨ててしまいますし 近付けない場所なのでシロウトにはなかなか入手できません。
 少しだけ削ってみましたら あて部分がかなり硬くて 手作業で削るには苦労しそうですが ぐい飲みなどが沢山作れそうです。