木工旋盤 専科・Woodturning・ウッドターニング・EBONY BLOG

   ‥‥ Woodturning三昧・木工旋盤専科・ウッドターニング・季節の中で ‥‥

メンテナンス修理

2007年06月29日 | 木工旋盤
 メンテナンス修理が終わった直径11cmのナチュラルエッジミニボール。
 木工旋盤を始めたばかりの8年程前 作った物を褒められると すぐに「どうぞ差し上げます」と言って あっちこっちにもらっていただいたものの一つ。
 あの頃はまだ漆塗りもぼちぼち始めたばかりで この位の大きさのものは乾燥させてから1斗缶で購入した亜麻仁油に1週間位い漬け込んでいた。

 オーナーは私が22年前に脱サラして独立後最初の新築工事をさせていただいた建築主。ときどきメンテナンス点検に お伺いしている。
 随分と丁寧に使っていただいていたが 久しぶりにミニボールに対面した。
 「最近 水漬けにされたりタワシで洗われてしまったりして 酷くなってしまった 扱いを知らない者には困ったものです」と言ってナッツを入れて出してくださった。
 表面が白っぽく毛羽立ったようで艶が無くて 木口側の両方の表皮がはがれていて片側は切れている。いっそのこと表皮を全部剥がしてしまうか 「新しいのに取り替えましょうか」と提案したら 「とても気に入っているので何とか直りませんか?」「うーん‥‥ やってみますか」

 持ち帰っては見たものの よくよく見ると表皮の方が縮んで 元の所には収まらないし切れているほうは長さが大分短くなっている。
 やっぱり「魔法」を使うしかないようだ。(笑)
 新しく作る技術が上達しないで こんな修理の仕方が上手になってきた(^_^;)
 近頃のように薄く挽いていたら修理は無理だったかもしれないが ボッテリと厚みがあったので助かった。

 で めでたく修理完了!

 かなり集中していたのか 修理前の写真を撮るのをすっかり忘れていた。 
 
 これから先 何年ぐらい使っていただけるものだろうか。
 見た目では あまり綺麗でないので次の代では多分使ってはいただけないだろ。

   

アメリカ土産

2007年06月22日 | 木工旋盤
 大分古くなったけど アメリカ土産として戴いたDVD。
 戴いてから もう2ヶ月になってしまった
 沢山戴いたので 一度だけ ざっと見ていたものを 改めてゆっくり見てみた。
 その中の一枚 マイク・マホーニー(Mike Mahoney)のボールやお皿の製作実演画像。

 我等の劣悪環境とは大違いの夢の様な憧れのターニング環境が羨ましい!。

大量の原木丸太の中から切り出し、粗挽きをしてストックするのだけど このストック量がすごい。
 プロなら 当たり前のことなのだろうけど ちょっとびっくり。
 「フムフム あーゆーふうにやるんだなー やってみよう」

 高名な この方の方法に間違っていると指摘するのは、とても恐れ多いことなのだけど、何箇所かが違うのではと私の乏しい経験からであっても思えてならないところがある。
 これは私の知り合いのウッドターナーの少なからずの方もやっているようだ。

 ガウジの使い方もプロとしてのショーとしてやってるのだろうが無理な使い方をしている場面もある。
 我々が あのままを真似するのはやめた方が無難だと思うことが他にも何箇所か出てくる。
 こういうハウツーDVDは ある程度体験した後で見ると随分と参考になり役に立つところが多くあるので、決して無駄とは言えないのだが、駄目な所は駄目と判る目が必要なのではと思う。
 鍛え抜かれた熟練の技のデモンストレーションなので 真似はなかなか出来そうにないが 真似をしたかったら 鍛え抜いたあとなら上っ面ぐらいは少しはできるかも
 
 私が特別に感じることなのかもしれないが 一番良くないのは全く考慮されていない集塵対策。

 マイク・マホーニー(Mike Mahoney)と言えば ほとんどサンドペーパーが要らないくらい綺麗にボールの内側を削れるツールを自分の名前を付けて売っているのにそのツールを使わないでパワーサンディングを使っているのだから大分前の録画なのだろう。最近売り出したDVDでも とても古いビデオの焼き直した内容のものがある。気をつけなければならない。

  

入梅なのに

2007年06月19日 | 季節
 梅雨に入ったとたんに入梅らしからぬ天気が続く
裏山の栗木が満開  少し気になる あまり良いとはいえない香がただよってくる
 9月になれば 収穫時期になる 1年は早いなー

近くの大光寺の大栗の木


 在庫が無くなってしまった「栗の実もどき」を補充作製準備をしようかな

栗もどきの作成 プロセス(左から右へ) ブビンガの白太部分を底?に利用します (2005年10月26日に掲載済みです)

団子コマ

2007年06月16日 | 木工旋盤
 FEWSの講習会で伊藤講師から教えていただいた種々の江戸独楽の一つ 団子独楽 
 よく出来ていると簡単に回せるが そうでないとなかなか回せない
 伊藤講師の作った団子独楽はさすがに出来はいいが ちょっと回し難い

 団子独楽は回転が遅くなると横になって 急に回転が速くなったように回るフィニッシュが面白い
X軸回転が何故Y軸回転に変わるのか 不思議だ

 よく回るように作るコツが二つあって 一つは伊藤講師も言っていた真ん中の団子の直径を両端のより少しだけ大きくすること もう一つのコツは‥‥文章では説明しずらい
 2~3個 作ってみれば直ぐ解かるはず 赤鉛筆は大きさの目安に置いたもの

 独楽は子供の玩具だけでなく縁起物として飾っておく役目も大きいので見た目が綺麗なのがいいと思うが なかなかイメージ通りに出来ない (^_^;)
 

ドクダミの花

2007年06月12日 | 季節
  入梅 間じかのこの時期 どうしても目は紫陽花に行ってしまうが足元のドクダミの花も満開

八重咲きのドクダミ 上と右は普通のドクダミ
 はびこって仕方が無いドクダミは片っ端から引っこ抜かれるが 八重咲きとなると感じが随分と違う 支柱を立てて保護されている
 
 
 花びらのように見えるのは総苞片といって花本体を包んでいて開くと白くなる
 本当の花は真ん中の黄色い部分なのだそうだ 紫陽花や水芭蕉などと同じようだ

殺し掻き

2007年06月10日 | 木工旋盤
 先日の「夢工房月例会」でいただいた漆の木
 殺し掻き されてしまったΦ15cmほどの漆の木 乾いて軽くなっている
 展示場のオブジェとして飾ろうとしたが木食い虫がもそもそ出てきて飾るのをやめて 希望者に分けてくれたもの 4個に切ったが まだ2個残っていた(笑)
 表皮を剥いたら 幼虫・さなぎ・成虫が出てきた 小さい噛み切り虫
 中は濃い黄色で 一緒に戴いた右側の桑に色や木目が良く似ているが 材質はふかふかで軟らかい

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  年輪は9年 はっきりくっきりしている
 ひび割れがはいっているので二つ割にするつもりだったが割れが芯までは入ってないので ひび割れまで切り取って 木目がはっきりしている芯部分を何とか生かして使ってみようと危険覚悟で芯持ちにしてみた
表皮からの割れとは90度向きが違うかすかな小さい芯割れが生じている まー大丈夫だろう

 最近の展示販売でマグカップに蓋を作ってくれと頼まれて以来 蓋付き器にこだわっている そこで蓋付きミニボール
 狙い通りに芯の木目がくっきり‥‥しすぎ気味かな


 漆の木 Φ140×H80(蓋別)蓋:欅 Φ140×H30 セットでH105
 漆にかぶれる人は要注意!

 蓋にチャタリングをやってみたがケヤキの硬い木目の影響か独楽の様に綺麗にできなかった  まだまだ修行がたりない
 ビビリ模様は 安物に見えるそうだが 本当のようだ ^^;
 持てる技術をなんでも盛り込みたくなるけど ほどほどがよさそう
 蓋は友木でないので何時でも作りなおせるので気が楽ではある

生木挽き講習会

2007年06月06日 | 木工旋盤
 夢工房の月例会に行ってきました
 講師は 生木挽きならこの人 須田二郎師
 参加の有志から沢山の生木の提供を受けて16名(他に
午後1名の参加で17名)の熱気でムンムン
 
 須田講師は模範挽きデモに続いて 個人指導で休む間もなし おかげさまで皆さん格段の上達振りでした
 

 月例会終了後 埼玉県庁近くの「趣味の陶器店三本松」さんの2階の「夢工房常設展示場」の見学
 かなりの売れ行きだそうです

少し心配なのは 私と師匠の貰って来た以外の生木 ほとんどが使い物にならなくなってしまうかもしれない

削り屑

2007年06月05日 | 木工旋盤
 木工をやっていると沢山の削り屑がでる
 特にウッドターニングは大量に出る
 その中でも生木の丸太を いじくっていると 殆どが屑になってしまい 作品になるのは容積にすると原木の10%以下になってしまうのが多い
 殆どを切れ端にするか削り屑にしてしまう
 
 昨日は溜まった削り屑を搬出した
 ファンカーゴの広い荷物室がいっぱい

近くの菜園に持って行って有機肥料に
後ろに見えるのはこの6月23日に開通予定の圏央道

 木っぱ は溜めておいてストーブの燃料にするのだが次の冬は大分先

金属疲労?

2007年06月02日 | 木工旋盤
 酷使に耐えかねてチャタリングツールの刃が あっけなくダウン
 細かい振動で金属疲労なのかもしれない
 への字に曲がった部分で破断してしまった
 びびり模様の彩色コマの在庫が少なくなったので補充しようと作り始めたところで 急に へな~~となってポロっと欠け落ちてしまった
 びびり模様の ひねりコマの50個目ぐらいだろうか
 
 このために かねてより用意していた自動カンナの使用済みのスローアウエーブレードをちょん切って替え刃を作った
 問題なく というより 本物より具合が良いような気がするのは 純正刃は一度ぐらいしか研がなかったのが悪かったのかな^^;
 純正刃は への字に曲がっているが真直ぐでも差し支えなく使える


 またまた家電製品の欠陥品が明らかになった
 この機器を選んだ人の自己責任ではない

 作って売ったものが安全でなかったり 使い方を丁寧に説明しなくて間違った使い方してしまったりしたら  作った者や売った者が責任を取るのが当たり前だろう 選んだ者が悪いということはなりたたない
 選んだ人の自己責任はなくても 迷惑するのは選んだ人だから気をつけよう
 売る人は充分に商品を熟知し安全性を保障して 使い方をきちんと説明できなくては売っては いけないと思う