木工旋盤 専科・Woodturning・ウッドターニング・EBONY BLOG

   ‥‥ Woodturning三昧・木工旋盤専科・ウッドターニング・季節の中で ‥‥

ピンチャック

2009年04月30日 | 木工旋盤
 木球をジグを使って削りだしますと最後の切り落とし部分の仕上げは手作業でしなければなりません。
 けん玉のような穴を開けた球はその穴を使って反対向きに旋盤にセットして切り落とし部分を整形すると手作業には変わりませんが上手く行きます。
 今までは穴に合わせた木軸に差し込んでやっていましたがテックさんのホームページに刺激していただき鉄棒でピンチャックを作ることにしました。
 10cmもあれば良いのであっちこっちガサガサ探しましたが太過ぎたり細過ぎたり丁度良いのは電動工具の部品だったりして見つかりませんでした。
 少し太めの全ネジを少しだけ削って希望の太さにして一部分を釘の太さに合わせて平らに削り取りましたらピンチャックの出来上がりで大分いい加減ですが充分使えます。芯ずれは許容範囲以内です。
 
 取り付けも差し込んで捻ればよいし 反対に捻ればスーッと外れます。
 穴を入手できる鉄棒の径に合わせられれば簡単ですし 鉄鋼旋盤がある方なら希望の径のピンチャックが簡単につくれます。
 

木賊(トクサ)

2009年04月25日 | 季節
 木賊の若芽がぐんぐん伸びてきました。
 木賊は椋の葉等と共に昔から木工の仕上げ磨きに使われてきました。
 現在ではサンドペーパーの普及で使われることはほとんどありませんがツゲの櫛や樺細工・漆木地磨きなどこだわりの伝統工芸品には使われることがあるようです。
 砥草と書く方が解りやすいです。
 
 夏を過ぎた頃、採取して煮て陰干しにして薄板や厚紙の裏打ちをしてサンドペーパーのように使うそうですが まだやったことはありません。
 一度やってみようとはおもっているのですが‥‥‥‥。

煮桜 その2

2009年04月23日 | 木工旋盤
 乾燥中の煮桜の6個の内1個が割れ始めてきました。
 生木粗挽きは急激に乾燥しないようにあまり風通しの良い所には置かないようにしていますが 煮桜の場合はテストの意味もあって風通しの良い所においてみました。
 乾燥し始めてから10日なった今日 調べてみましたら1個だけですが大きなひびが入っていました。
 ひびの深さは約2cmの厚みの内の半分ぐらいのようです。
 早速ひび割れを追いかけて ひやひやしながら削り取って行きましたところ4~5mm厚みの浅型ボールに仕上げることができました。
 内部まで良く乾いています。
   
   
  Φ180㎜ h43mm 桜 無塗装

桜吹雪

2009年04月12日 | 季節
 画面では少しボケでいるのと咲いている花や地面の花びらと重なって解りにくいのですが桜の花びらが沢山空中を舞っています。

 町内の諏訪神社。満開を過ぎて少しの風で桜吹雪が出現しました。
 一瞬 境内が桜色の雪が積もったようですが短時間の内に縮んで茶色になって消えたようになってしまいました。

 背景が黒っぽいと飛んでいる花びらが解ります。
 
 言い訳ですがオートで写しますと背景にピントがあってしまい 飛んでいる花びらが消えてしまいます。手動で距離を4.5mに設定したのだけ飛んでいる花びらが写っていました。

 

スリーポイント・ステディ

2009年04月07日 | 木工旋盤
 細長い物やスピンドルターニングをあまりしませんのでステディは必要としませんでした。
 最近の作品作りで必要を痛感しましたが使用頻度は少ないので既製品を買わずにテックさんのホームページで紹介されていましたスリーポイント・ステディを参考にさせていただき自作することにしました。
 滑車にキャスターを使おうとしましたがDIYで売っている小さめのキャスターは貧弱な感じでしたので 手持ちのVレール用ベアリング入りの戸車を使ってみました。
 今回の自作ステディは有効径寸法は100mmぐらいしかありませんが とりあえず使いたいのは50mmもあればよいのでこれで充分なのです。
 強度が心配なので がっちり作りましたので不恰好ではありますが まーまー使えます。
 強度は充分のようで もう少し工夫すれば有効150mm位まで使えるのが作れるようで 必要になったら作りましょう。

 
 

満開の富士桜

2009年04月04日 | 木工旋盤
 都内の桜は満開なのでそうですが、この辺はやっとほころび始めたところです 
 作業小屋の裏手の富士桜が満開です。満開と言っても染井吉野桜の派手さに比べると 大分地味な感じです。

 今日は甥の結婚式にこれから出かけます。いいなー 若いって!

桜の樹皮のナメシ(樺削り)(3日追記)

2009年04月02日 | 木工旋盤
3週間ほど前に入手しました径が60~80mmの桜の生枝材。
 放って置くと使えなくなってしまいますのでナチュラルエッジのゴブレットを挽くことにしました。
 挽く前に樹皮のナメシをしました。
 いいかげんにやったのですがナメシた部分とナメシをしない部分の違いが良く判ると思います。
 (ナメシ又はナメスというのかどうかは判りませんが適当な言葉を知りませんので勝手に使っています。樺細工で本格的にする作業は「樺はだけ」と言うようです)
 2年前のゴールデンウイークの初めに 角館樺細工伝承館で樺細工の実演で山桜の樹皮の樺削り作業を見せていただいたことがあります。
 桜の樹皮は採取しただけでは綺麗な樹肌ではありません。
 樺削り作業で赤紫の綺麗な樹皮になりますが上手に出来るようになる修行は3年以上かかるそうです。この綺麗になった桜の樹皮を茶筒等の生地に張り付けて作るのが樺細工。

コブレット挽きでは赤紫の綺麗な樹皮をなるべく沢山残したくなってしまいますが、そうすると格好が悪くなってしまうようです。

(3日 追記)
 3日 朝のNHKのニュースで埼玉伝統工芸会館での桜にちなんだクラフト展のもようが放映されていました。見たような感じのターニング作品がありました。
 どうやら夢工房メンバーの小山八郎さんの作品のようです。