木工旋盤 専科・Woodturning・ウッドターニング・EBONY BLOG

   ‥‥ Woodturning三昧・木工旋盤専科・ウッドターニング・季節の中で ‥‥

蕨採り

2007年04月30日 | 
 遠慮がちに生えてくる蕨。
 でもこれを放っておくと硬い軸を長く伸ばして葉を広げて周りの蕗や茗荷を覆ってしまう。根が深いのでとても強い植物だが 全部採ってしまうと絶えてしまうので加減をしながら採る。
 この時期は食料の自給率が高まる。

 隣の山林の斜面に登ると沢山採れるが最近は地主さんがほったらかしにして手入れをしないので、すっかり笹藪になってしまい藪を掻き分けての作業で採り難くなってしまった。もちろん お許しを得て採っています。
 
 

里の菜

2007年04月27日 | 
作業小屋の敷地内に生えてくる山菜の収穫。
 自分の敷地内で採れるのだから山菜とは言わないのかもしれない。
 山ウドの芽・タラの芽・こごみ・蕗などの他にコンフリーやイタドリの芽。
 今晩の食卓の分だけなので これで充分で多すぎるくらい。
 蕨は昨日採って もう食べてしまったので、次回の収穫までは4~5日待たなければならない。

 八重桜が満開で綺麗。桜湯用に塩漬けにするから採って来いの命令で洗面器1杯ほどの量を採った。散歩に出てきた隣の特養老人ホームの入居者が「綺麗に咲いているのに何でむしってしまうの?」「すみませんね。食べるんです」「?‥‥‥‥」

山桜

2007年04月24日 | 季節
 我が家の玄関先の隣家にある山桜が満開。
 満開と言ってもこの桜に花が咲いているのを知っているのは私だけ。
 葉が大きくなってから葉の陰に隠れるように ひっそりと咲くので隣家の住民も花の咲いたのを見たことがないと言う。
 小鳥が運んできたらしく生えてから10年ほどになり径が10cm位で輪切りにすればナチュラルエッジボールにいいなーと この木を見るたびに不届きなことを思ってしまう。
 

白樫

2007年04月17日 | 木工旋盤
 わざわざ持ってきていただいた何本かの生木の内の径17~18cm長さ70cmの白樫。
 伐採して2ヶ月、生木使いにはちょうど良い時期で 6月になるとカビ・シミが入ってくる。 
 立て使いのナチュラルエッジでは太いし、半割での横使いでは小さくて寸法的に ちょっと使い難い。
 木口割れも進みそうなので何とかしなければならない。
 樫の木は丸太のままの乾燥は難しいので放って置くと間違いなく良い薪になる。
  
 半割にして「小さ目ボール」挽きに決定して粗木取りしてあった材を午前中に粗挽き準備作業をした。
 今日は朝から本降りの雨。午後は病院内で診察のはしごで忙しかった。
 
 粗挽きして乾燥させるか、一気に仕上げるかが思案のしどころ。
たかが生木挽き、されど生木挽き。
 こればかりは実体験しないと解からない。

 「夢工房」の6月の月例会のテーマは「生木を生かしたウッドターニング」
 詳しくは「夢工房」ホームページをどうぞ。
 講師は生木挽きならこの方 須田二郎師。
 師は山林育成の申し子のような方で 木を使うことだけ考えている我々凡人とは木に対する考え方が根本から違うので単に木を挽く技術だけでなく そんな所を感じて欲しいと思う。
 

樹齢千年!

2007年04月13日 | 木工旋盤
 倉庫を片付けると言うので在庫材を引き取って友人達と分けっこした。
 木の選び方が夫々違うのが面白い。でスムーズに分け終わる。
 めぼしい物は前もって抜かれていたようで 薪になったのも多かったが使えそうなのも幾つか残っていた。

 これはその中の一つ、目の詰んだ杉。
 推定径が2m位の材の端の甲羅板のその又端落とし。
 径210mm位のサラダボールが2個は挽けそう。
 白太の部分25mmで50年の年輪。厚い部分で110mmで230年以上ある。
 暇なので天眼鏡を片手に数えて見た。
 芯部の方は目が粗いから10mm当たり10年とすれば、樹齢は ざっと1,000年になる。
 勿論とてもいい加減な推定。
 1,000年前と言えば平安時代で1,007年「源氏物語」が作られた頃。古い~!

 ひび割れの入った白太を除き、挽いているうちに鉄砲虫や入り皮などが出てきて表皮側から100年分ちょっとを削り取って、結局仕上がった厚みは52mmになってしまい年輪も江戸時代の終わり頃の90年分が残っただけとなった。よく乾燥しているのに樹液分が多くべた付く感じ。
 捨てられる端部分なので木質としては良い物ではないが「源氏物語」と同じ樹齢だと思えば感慨は深い。
器の名前を「源氏」又は「紫式部」したいが、恐れ多いかな?(笑)

  H52 Φ215 千年杉 無塗装


腐り白樺

2007年04月05日 | 木工旋盤
 径18cm~23cm長さ45cmぐらいの斑入り白樺。
2~3個もあればよかったのに、行きが掛かり上 ストック場所も考えないで いっぱい積んできてしまった。これは何とか下ろしたが まだあるので また取りに行くことにしたけど、 ストック場所をもう一度良く考えよう。

 昨日は熱心なターナーが3人も来てくださって 「定員小さめの人1名」の工房は身体の大きな人が3人+小さめ1人で身動きが取れないくらい。
 S師のボウルガウジの研ぎ方・使い方の徹底した講習会になった。
 20本近くの刃形の違う主にボウルガウジを並べて「なぜ刃形が違うのか」「どう使い分けるのか」
 マイク・マホーニーの仕上げガウジについて詳しく検証したのがとても役に立った。
 カメラの得意なUさん小屋のあっちこっち写していましたがちょっと恥ずかしい! でも秘密は写されなかったようでよかった!(笑)

 腐り白樺 「好きなだけ持って行って」と言ったのに 皆さん 何故か遠慮して少ししか持って帰りませんでした。
  使用例として作品(右の物)を用意して使える証明にしたのですが‥‥形が悪かったのかなー。^^;
 ふかふかのスポンジ状に恐れをなしたのかなー。(笑)

 
 左:Φ136×H33 右:Φ90×H105 白樺 木固めエース 未完

 去年 とても使えそうにもないので「あげる」と一個の半割だけ いただいた物で苦労して「木旋公募展応募作品」をつくったが、それに比べれば今回の木は使いよさそうなのに。