時々に覘くSさんのとてもお洒落なブログに「数少ないカッコイイ ウッドターナーの工房のガウジの保存は刃先が上になっている」と言う意味のことが載っています。工房にも「ピン」から「キリ」まであります。「ピン」が最上位で「キリ」が最下位だとすれば 乱雑で埃だらけの我が工房は「キリ」になってしまうと思いますが主要なガウジは刃が上向きなっています。でも小物のガウジは刃先が下向きになっていますので「ピン」にはなれないでしょう。
ずいぶん長い間ターニングをやっていて種々の置き方をやってみましたが最近はこんな感じに落ち着いています。レース越に腕を水平に伸ばしてガウジを取ったり収めるときに刃先に手指が触れることなく安全に出来ると思っています。あまり使用頻度が少ないけど大切に使いたいガウジは別に収納庫に収めています。
ウッドターナーの工房に限らず木工の工房でも 清掃が行き届いて埃が一粒もないように見える綺麗で清潔そうな木工工房の画像がいくつもネット上に載っています。もし私の場合だったら朝から晩まで清掃作業に明け暮れて肝心の製作作業はロクに出来ないないと思ってしまいます。性もない性格を今更に治すことは諦めてはいるのですが もう少し何とかならないかと思うこともあります。(笑)
昨日の朝の空 周囲はぐるっと入道雲だらけですがこの辺の上空は青空になっています。
昼頃 高尾山上空から積乱雲がむくむくと発生しています。
午後2時半ごろの上空は雲だらけですが切れ目から陽が射します。雨はほんの ちょっとだけでした。
私の使っていますスピンドル(シャロウ)ガウジの一部です。 短くなってしまい研磨ジグに取り付け難いのでシャフトの上面を平に削ってしまったのもあります。先が尖がっている物ほど鋭角になっていてワークによって使い分けています。 先日の亀城工房にお伺いしたとき研究熱心なテックさんのガウジの形状を興味深く見せていただきました。その帰りに寄りました須田さんの工房でフリーハンド砥ぎのガウジの形状も 見せていただき 最近一番気になっていました件が解消しました。 帰ってから自分のガウジを改めて見直してみましたが 結構いい加減な感じです。(笑) 先輩諸師の助言やサイトの情報などで いろいろ試みた結果で こうなっています。
以前にも何人かのターナーの方のガウジを見せていただきましたが それぞれの方の形状は微妙に違っていて面白いです(極端な形状の方のもありました)。長年の研究試行の上にたどり着いた それぞれのターナーにとっての一番都合の良い形状なのだと思います。
ときどきターニングを始めたばかりの方からガウジの形状について聞かれることがあります。 「どんな刃先の形が一番良いのですか?」と。
みなさん それぞれの使い良い好きな形状は違いますし 使う材種や作る形によっても形状は変わる はずです。 その日の気分によっても変った形状で挽いて みたくなることもあったりで 正しい形状とか普遍的な形状はあり得ないはずで トラディショナルな形状=理想的な形状=使い良い形状 とはならないようです。
今朝7時30分頃の小田原東インターのサービスエリアからの富士山
今日は小田原まで遠征してコロナワールドの「手作りクラフト展」に出店してきました。
カーナビでは67kmと出ていますが朝早く出発しましたので1時間30分で到着し搬入時間まで 大分待ちました。
建物の中なので天候に左右されないのがよいのですが ゲームルームの凄まじい騒音が開けっ放しの 入り口から出てくるのには 閉口してしまいました。
平塚から山口さんが応援に駆けつけて呼び込みをしていただいた御かげで 売り上げも順調でした。
次回からは山口さんの出店にお任せすることにします。
捻り独楽の大きさゲージです。
材料に会わせて手加減で挽きますので 寸法を決めるのは難しくて 出来上がりの大きさはまちまちです。
価格を決める要素条件には大きさ・形・出来具合・と種々ありますが、捻り独楽の場合は基準が明快な大きさで決めています。
写真の左端は径19mm 5番は38mmで 約3mm増しですが6番は44mmです。例えば3番に入らなくて4番に入れば4号の大きさです。
(実際には裏側に価格が張ってあります)
少し慣れてくるとゲージがなくても判るようになって来ます。
掛ける係数をどう決めるかが 毎度の悩みですね。(^_^;)
素人には使いこなしが難しくて敬遠される水平回転研磨機。
初代のは使い潰してこれは6年ほど前に買い替えた2代目です。
私は旋盤用刃物のスキューや穴掘り刃物などはずーっとこれを使って砥いでいます。
一昨日、須田師匠から「丸型スプーンを作っているので見にこないか?」と連絡を戴いて駆けつけました。 フリーハンドで幅広のパーテングツールを使い かなりの速さで真球を削り出すのを見学させていただきました。ダンボール箱に何百個も出来上がっています。
以前は普通のグラインダーでのフリーハンド砥ぎを勉強させていただきましたが 今回は なんと水平回転砥機が三台も並んで設置されていました。それぞれ荒砥ぎ用・中砥ぎ用・仕上げ砥ぎ用です。仕上げ砥ぎの後パフ磨きをしてピカピカです。
刃先に返りが出たかどうかで砥ぎついたかどうかが判るものなのですが この返りを取らないと本当の切れ味は出ないのです。 どうやら須田師匠も刃物の砥ぎとは どういうことなのか判ってきたようです。\(^o^)/
軸の太い糸挽き独楽で 径55mm~48㎜。
少しづつ慣れてきましたが 思ったようにはまだまだ出きません。
ツールが同じなのですから誰がやっても同じような模様になってしまいますが 組み合わせによっていろいろなパターンが出来そうです。
どうしても濃い派手派手彩色になってしまうのは 好みなので仕方がないようです。
土・日と2日間のイベントの準備が片付いた先月27日に注文しましたワグナーテクスチャーツール3本組が届きました。ゆっくりで良いと思っていましたが注文日も入れて7日目です。早い!!
先月の22日 小田原の木製品フェアーの帰りに平塚の山口さんの工房でワグナーのテクスチャーツールの試し削りさせていただきました。
山口さんも購入してから少ししか使ってなくて2本は封も切らずにビニール袋に入ったままでした。
二人で「あーでもない」 「こうでもない」と交代でtake@mieさんのような網目模様に挑戦してみましたが思ったような模様がなかなか出来ません。
30分ほどでなんとか それらしくなってきましたが色塗りの段階で塗り潰れてしまい模様がきれいに浮き出てきません。
最近になって独楽作りに熱が入ってきた さすがの山口さんです。 ちょっと考えて塗り方を工夫して網目模様の完成です。
「そうか!こんな風になるんだ。ま~ま~だな」
山口さんが使わなければ「貰っちゃおうかなー」との思いはもろくも崩れて(笑) 注文することに相成りました。
昼過ぎに用事があって行った須田師匠に封を切らないままで持って行き お披露目。
師匠はあまり興味はなさそうでした。
作業小屋で はやる心を抑えながら やり掛け作業を終えたら もう5時でした。
いそいで 径が48mmの薄茶色のシミだらけの樅の木をセットしてワーグナーツールの試し使いです。
平塚での修行が効いて網目模様が 直ぐにできました。
材料が悪いので(言い訳です)彩色が綺麗でないのはご愛嬌です。(^_^;)
11本分の仕込をして5本分だけ削ったところです。
ぽちぽち出ていっていました「木にこだわったボールペン」が残り少なくなってきましたので久しぶり(約半年)に作ることにしました。
工程順序を忘れてしまったところがあって メモや図面を見ながらの作業順序を思い出しながらの作業です。
20本ぐらい作ろうかとメカ部品の在庫を数えましたら11本分しかありませんでした。いままでに 知らず知らずのうちに50本ほど作ってしまったようです。
売れたのは少なくて ほとんどは「モニター用です」と言ってプレゼントになってしまいましたので そんなに作った感じがなかったのです。
クリップを付けてしまいますのでセオリーの塗り方とは全然違う刷毛塗りですが 木の質感を活かせるこの塗り方も好きなのです。木によってはオイルフィニッシュで良いとも思っています。
25㎜のパイプの中に10mmのスピンドルガウジを入れて見ました。
先日に訪問していただきましたプロバックを愛用しているYGさんに見ていただきましたが 別に呆れているようではありませんで 真面目にいろいろの助言を戴きましたので安心しました。(笑)
粗い削り屑の1/3位は吸い込むようで 空中の漂うような細かな塵埃にはかなり効果があるように見えます。
紐のような削り屑を出さなければ 詰まりもそれほどではありません。
ワークが小さい物用なので削り屑が細かいのです。
パイプからの出が少ないほうが吸い込む効果は高くなりますが段差部分がツールレストに当って使い難いので段差が少なくなるか全くなくなるかに改良する必要があります。
JWAのサイトで講習会の様子を見せていただきましたが集塵対策としてはマスクを付けているくらいで中には何もなしで挽いている方もいます。
みなさん お元気で羨ましいです。
第一ベベルを垂直に対して45度に研ぎ直しました。
硬くもなく軟らかでもない 黒柿に成り損ねた?ミニボールに粗挽きして乾燥させていた柿の木で試し挽きをしました。
ガウジの代わりになることはありませんが とても具合よく使えます。
斜めにかまえることがなく水平に滑らせればよいのでコントロールが非常に楽です。
ガウジで削った後に出来た凸凹の峰の部分だけを薄く漉き取るように削るとよいようです。深く食い込む(キャッチ)恐れがないので安心して削れますが 厚めに挽いてしまうと 小口部分ではやっぱり かじったような削り面になってしまいますので注意しなければなりません。
遊んでいるスクレーパーがあったら一度試してみることをお勧めいたします。
下の動画では少し厚めに挽いてますね。
DSCN0616
ターニングを始めたころから最近まで さんざんお世話になりましたスクレーパー達。
しばらく使っていないものがほとんどで埃だらけで錆だらけです。これから磨きます。
左端のはロバートソービーの替刃式のツールですが これだけは花瓶や壷の中の仕上げに今でも使っています。
若葉工房のホームページに掲載されましたネガティブレイクスクレーパーを試そうとして 仕舞い込んでほったらかしにしてある手持ちのスクレーパーを引っ張り出して並べてみました。
厚くて幅の広いのは研ぐのも元に戻すのも大変なので 1/2" 幅の狭いもので試すことにしました。結果がよければ幅広でもやって見れば良いわけです。
テックさんの掲載記事を見て試してみようと思っては見たものの半信半疑でした。
垂直に対して第一ベベルが25度で第二ベベルが20度としても切り刃の角度は135度です。
キャッチを受けないのは確かでしょうが例え バリを付けたとしてもこれで削れるとはとても考えられませんが なにか奇跡が起きるのではと期待をしました。
角度を測りながら第一ベベルを25度に 第二ベベルを20度に正確に砥ぎつけました。
わずかですが指先にバリを感じることができます。第二ベベルに上向きのバリを付けるには通常の回転のグラインダーでは刃先を下向きにして研がなければならず工夫が要りますし引き込まれないかと危険を感じます。(やってはならない使い方です)
粗木挽き乾燥をしてありましたミニボ-ルで試し使いをしました。
結果は予想していた通りで一人で笑ってしまいました。奇跡なんか起きませんでした。
確かに掲載図と同じように研げればよいのでしょうが これは単に極端に誇張したのだと勝手に思ってしまったのが悪かったようです。
この夏 一番暑く感じた今日の気温のせいで 大分ぼけしてしまいました。
ターニング博士のテックさんは最初からこれでは駄目だと判ったので40度でやったのでしょう。
第一ベベルを40~60度にしてもう一度試してみます。
本当に今日は暑かったです。