goo blog サービス終了のお知らせ 

空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

早い対応

2013年10月19日 17時14分46秒 | 思考試行

長年、使ってきているガスコンロが故障した。当たり前のように使ってきたが、使えないとなると、まことに不便である。

ただちに、インターネットでサービスセンタ-を探す。連絡すると、今日でもあすでも、対応可能だという。毎日使うものだから、対応が早いのは有難いが、もう長く使っているから、当然修理代金がかかる。

修理できなくとも、費用が発生するという。これはできません。部品がないから修理不能です、なんていうことになることも考えられるという。それでもいいか、と言われたが、新しく買うのも面倒だし、全部が壊れたわけでもなく、自分で修理も頭をかすめたが、ただちに、やめとこ、と決心、承諾した。

連絡がついて、今日中に対応するというのだから、本当に早い対応である。誰がくるのか、名前だけ知らせてきたが、日頃、どういう態勢になっているのだろうか。

それほど、故障が頻繁に起こるとも思えないし、どんなシステムになっているのか知りたいものである。

最近は、なんでもインターネットで調べると、何らかの対応が可能である。この便利さによって、何かを失っているのだろうか。いいことばかりではないのかもしれない。


早い対応

2013年10月19日 17時14分46秒 | 思考試行

長年、使ってきているガスコンロが故障した。当たり前のように使ってきたが、使えないとなると、まことに不便である。

ただちに、インターネットでサービスセンタ-を探す。連絡すると、今日でもあすでも、対応可能だという。毎日使うものだから、対応が早いのは有難いが、もう長く使っているから、当然修理代金がかかる。

修理できなくとも、費用が発生するという。これはできません。部品がないから修理不能です、なんていうことになることも考えられるという。それでもいいか、と言われたが、新しく買うのも面倒だし、全部が壊れたわけでもなく、自分で修理も頭をかすめたが、ただちに、やめとこ、と決心、承諾した。

連絡がついて、今日中に対応するというのだから、本当に早い対応である。誰がくるのか、名前だけ知らせてきたが、日頃、どういう態勢になっているのだろうか。

それほど、故障が頻繁に起こるとも思えないし、どんなシステムになっているのか知りたいものである。

最近は、なんでもインターネットで調べると、何らかの対応が可能である。この便利さによって、何かを失っているのだろうか。いいことばかりではないのかもしれない。


共和党の中にも

2013年10月18日 12時14分44秒 | 思考試行

アメリカのとんでもない事態は一応先送りとなった。いずれ、そうなるだろうと思っていたが、ギリギリのタイミングでの決着である。共和党の議員のなかでも、ガチガチの反対勢力は、過半数を切ったらしい。当然だろうと思うが、逆に言えば、こんなことで、これだけの弱肉強食社会の維持勢力がいるわけで、まだまだ、これからの課題が厳然としてあるということである。

来年まで、伸びたものの、依然としてデフォルトの危機があるわけで、国家がこんな体たらくであり、しかも相次ぐ異常気象は、さまざまに、人間社会の活動が環境に影響しているにもかかわらず、まともに対処できるような状況にない。

日本でも、政権交代で、民主党は、かなりの改革の可能性を示した。それが、今や、自民党は次々と打ち壊してきている。しかし、政権交代があったことで、たしかに、国民の意識には、何らかの、変化はあるはずである。秘密保護法であるとか、原発再開であるとか、ゴリ押しを続けていると、必ずその反動がくるだろうことを覚悟しなければならない。


「大東亜戦争の実相」を読んで

2013年10月17日 22時45分34秒 | 思考試行

日本の戦争に、中心部分で関与する陸軍参謀本部に勤務していた瀬島龍三氏の著書であるが、元は、ハーバード大学からの要請によって、先の大戦の回顧をした講義録である。

瀬島氏は、陸軍士官学校、陸軍大学を優秀な成績(トップとか、2番だとか)で卒業して、陸軍参謀本部に勤務、終戦直前に、満州関東軍の参謀となったため、戦後、ソ連に抑留され、帰国後、伊藤忠に入社、商社員として、経営陣のトップに至った人である。瀬島氏は、先日、亡くなった山崎豊子さんの小説「不毛地帯」のモデルになっている。

この本は、ハーバード大学から、要請をうけてのが7月、講義が11月、わずか、4ヶ月でまとめられた講義録をもとに書かれた本である。

日本がどのようにして、大東亜戦争(マッカーサーがこの呼び名を禁じたため、太平洋戦争と一般には呼称されている。)に突入していったのか、簡潔に、しかし、そこには、聞いたことのない、詳細な事実が語られている。

著者の頭の良さ、問題点の把握の的確さ、瀬島氏の講演を聞いて、アメリカ側が、どのような反応をしたのか、知りたいところである。

結果として、敗戦となり、日本はすべての権益を失ったが、今の現状を考えるとき、人類社会が今後どのようにすすんでいくべきか、単に日本の問題だけではないことが示唆される。


仕事とは

2013年10月17日 11時14分57秒 | 思考試行

衣食住に関すること、人間らしい生き方に関すること、仕事は、これらの事項に関わってある。それぞれが、必要性という要素のなかで、存在し相互に影響し合いながら、分担しているという構図である。

時代の変遷により、栄枯盛衰がある。科学技術の進歩につれて、迷信のたぐいは、かなり、駆逐されて、この分野で謳歌していた宗教者、占い、その他いかがわしい商売が姿を消すか、力を失ってきた。西欧では、魔女裁判で、何の罪もない人々が多く処刑された。

宗教に関していえば、支配者の都合にあわないとなれば、宗教者が弾圧された。まことに、人間は残虐である。油断できない存在である。どのように変化し、変貌するかわからないところがある。

仕事の範囲も、広がり、また、なくなる仕事もある。なくなる分野に就業していた人は、時代の流れにそって、新しい分野へとその活躍の場を変更しなくてはならない。現役世代は、常に、時代の流れを読みながら、しかも、自分との対話をしながら、職業について、仕事について、考えながら模索しながら生きていく。

仕事になかなかつけない人もいる。人間、何かをやるなかで発見があるものでもある。一歩踏み出してなんの仕事であろうと、方向性が間違ってなければ、その仕事に従事しながら、技術をみがき、努力しながら、まずは働いていくことが、いいのではないか。迷っていたり、立ちすくむときもあっても、まずは、踏み切ることである。そこから、何事かの変化が、必ず生じる。


アメリカはどうするのだろうか

2013年10月16日 07時27分28秒 | 思考試行

個人レベルでは、妥協することでも、国家レベルとなれば、絶対に受け入れられない、ことがあるようで、先の「大東亜戦争」については、瀬島龍三氏の「大東亜戦争の実相」によれば、日本が戦争になだれこんでいく道筋が、さまざまな思惑、状況によって、必然とはいえないけれども、力学的に、ここから抜け出ることが、困難であったことがよくわかる。

だからといって、これから避ける道がなかったわけではない。瀬島氏の著書の中でも、その可能性が語られているし、それは可能だったろうと思う。戦争にまけて、日本は、憲法9条という「戦争をしない」国を選択した。それは、相手を信頼するところに、基盤をおいている。相手を信頼する立場から、自らの戦争放棄をうたっているのである。

はたせるかな、信頼できない相手が、続出してきた。その時どうするかは、決めてはいない。そんなはずがない、と決めつけて、すべてはここから始めている。中国での反日暴動の結果について、ほとんど何も知らない。保険会社があの損害を補填したのか、中国当局が何らかの補償をしたのか、そんな簡単な事情さえ不明である。(あるいは、どこかに、その事情が出ているかもしれないが、私はしらない。)

昔なら、あれだけの暴動があれば、当然、無事ではすまない気がする。あるいは、日本が相手を信頼し、戦争にはならないことを見越して、派手に暴れながらも、加減をしていたということだろうか。中国のその後の状況は、発展のなかにも、不都合な事態がでてきていることも言われている。個人レベルではない、国家レベルでの機能不全が出てきている。憲法9条のおかげで、馬鹿げた戦争にならずに済んだ。もし、武力衝突になっていたら、今の困難の比ではない。

そして、アメリカの状況。明日17日が期限といわれるのに、ニュースで打開の話が出てこない。静かに、困難の道に入り込んでいくのであろうか。困難な道を回避できるのであれば、もっと以前にできたはずであるが、ここまできて、できないということは、力学的に不可能な事態に入ったのかもしれない。


世の中が変わりそうな気がする

2013年10月15日 14時32分56秒 | 思考試行

アメリカが、財政的に破綻するという事態が、議会と大統領の間での意志の疎通ができなかったら、現実のものになるという。

こんな事態が現実のものとなるのは、まことに驚くべきだが、その意見の相違が、いわば弱者に対する政策に起因しており、対立構造がわかりやすい。

人間として、何をどうするのか、どう生きるのか、問題の根底には、いかに生きるか、何に、生きる意味を見出すかにかかってくる。

その意見が一致しないために、国家までがその機能停止に至ろうとしている。アメリカでそうなれば、世界にその影響を及ぼすこととなるという。

金を持っている連中は、自分たちに、都合のいい仕組みを維持し、さらに儲かる仕組み作りに躍起となっている。そして、その現在の社会の仕組みが、きしみだしているのかもしれない。

現状には、無理があって、良くなるためには、しばし、混乱も必至なのかもしれない。この混乱の事態が、どのような結果をもたらし、世界がどう変化していくのか、弱肉強食、利己主義の行き着く先は、どこだろうか。

無私の世界、真面目に働く人、気高い考え方、こうした人が、かつていた、と小泉八雲が書いているそうな。そういう人は、そういう人を育てる環境、躾がなされてきた。彼の時代でも、すでに、これからは無理だろうと書いているという。

しかし、アメリカが行き着くところまで行き、世界が混乱し、そして、世界が立ち直るときには、この経験がどのような仕組みを作り出していくのか、混乱の困難さを前にしながら、そんな楽しみもある。


本音

2013年10月14日 08時01分28秒 | 思考試行

本音に対して、建前がある。本音と建前が一致することがないとはいえないが、大抵の場合は、相反するものである。人間社会において、建前を基本にしながら、その底流には、本音が息づいていて、実は、そこが、生きるエネルギーの源泉になっている。

建前は、キレイごとともいえる。少なくとも、社会的に非難されるようなことはない。そこへくると、本音は、まともにそれを出せば、犯罪になるような、反社会的なことが多いのではないだろうか。

だが、この本音が、真の意味で、反社会的ではなく、人類社会のために貢献できるようなものでなければ、社会は、自己崩壊を起こすだろうし、人類社会を継続することも困難なはずである。

この本音が、特定の人達にとっては、自由に表現できるけれども、ある階層以下の人間にとっては、まさに出してはいけないことになっているように見える。

一定の収入、社会的地位、財産の蓄積、そうしたものの力で、本音のままに生きている連中がいる。彼等の本音は、どこにあり、どんな風な本音を持っているのだろうか。これが、相対的に、我慢を強いられている階層の人間の犠牲にし、使い捨てることによって、成立している構造になっているのではないだろうか。


現実と空想とゲーム

2013年10月13日 12時05分57秒 | 思考試行

人と人との関係は、さまざまな利害関係があったり、愛憎関係があったり、友情、恋愛、親密、敵対、・・・などなど、複雑であるようで、それでいて、単純な感じもある。

小生など忘れぽくって、怒りなどは、長続きしないし、そもそも、何に腹を立てていたのかも、すぐに忘れてしまう。

ゲームのたぐいも、割合にするほうであるが、といっても、複雑なものはダメで、将棋とか、囲碁とか、フリーセルとか、内容的には、昔からあるものしかできない。したがって、最近のゲーム類は、経験がない。

想像するに、最近の、はまってしまうような、ゲームは、かなり、現実感があって、空想空間でのリアルな対応、興奮があるのだろう。あまりに、うちこんで、現実対応が困難な人もいるという。わかるような気がする。

ともあれ、価値観が自分中心であることが、基本の遊びである。現実にも、こうした自己中心の価値観があたりまえとなってくると、いよいよ、この世の矛盾が激しくなっていく予感がある。


なりたちの構造

2013年10月12日 07時44分56秒 | 思考試行

世の中の出来事は、まことに、不条理であって、それでいながら、精密な成り立ちのような部分もある。いつも、何もかも、何が起きるのかが解らない、という風でもない。先行きの予想がつかないのは、基本的にはそうだが、どこか、見通しがついているような部分もあり、また、大概は、そのようになるのである。

思い切ったことをして、その結果は、そうなるだろうと、推測したとき、大概はそうなるのである。この世に生を享けて以来、一応、さまざまに体験してきて、学んできているのである。おおよそ、共通の認識のようなものがあるのか、誰もが、そのような体験をしてきていて、同じ言語、習慣の地域のもの同士は、そのような共通のものがある。

ところが、少し離れて住んでいて、言語も違うとなれば、そういう具合にはいかない。推測を外れるような事態が起こる。自分の城のなかであれば、こちらの価値観で、推測がつくのだが、相手の城内にはいったときには、そうはいかない。自分に都合のいいことを、相手に押し付けて、なんとも思わないような相手には、よほどの警戒が必要なのである。


株主が力をもつことは、害悪である

2013年10月11日 11時11分01秒 | 思考試行

韓国が、サムスン、ヒュンダイなど元気そうにみえるのだが、これらの企業の支配者は、韓国の外の外資である。その内実は、外資に奉仕する機構、仕組みになっていて、外資がその利益をすいあげ、国内には金がのこらない構造になっている。

日本と物価がそんなに変わらないのに、韓国の労働者の賃金は安い。そして、年金額も月1万円足らずであるという。儲け本位の連中の犠牲となって、韓国の経済状況は、悲惨なものとなっている。

日本もそういう傾向とは無縁ではない。韓国よりもマシだといっても、時間の問題である。いずれ、放置すれば、というか、すでにその傾向は現れている。損保保険代理店の手数料など、無茶苦茶な切り下げにあっている。外資の要求である。

大富豪の富の源泉は、あきらかに、働く、多くの人々からまきあげた成果であり、配分の不合理から生じている。制度的に、全体として得た成果は、全体に分配しなければ、必ずこうした、変な状況がうまれることとなる。

アメリカもその傾向がある。貧富の格差は無視できないほど、ひどいことになっている。富裕層からの、富の分配構造をルール化しないと、このままでは、とんでもないこととなる。いや、すでに、なっているといってもいい。

 


「そして父になる」をみた

2013年10月10日 07時16分35秒 | 思考試行

ものすごい事件が起きたわけではない、といいながら、個人にとっては、根底からゆさぶられる事件があって、物語ははじまる。

日常生活に突如降りかかった事件。動揺する家族。そのなかで、生活の実際が、描かれる。エリートサラリーマンと、それほど繁盛しているわけではない電気屋の両家族。

家族の生き方の違い、生活の違い、両者の家族の行動。子供達の反応。人生とは何か、の問がある。この映画には、スピルバーグ監督が、いたく感動し、リメークの話に発展しているという。

こういうドラマは、いかにも日本的な感性があって、それが、アメリカあたりで、理解されるとすれば、社会の進歩、交流にも意味があると思う。

日本も、その良さがどんどん薄れてきているようで、こういう世界は、ひょっとしたらなくなってしまう文化であるかもしれない。

俳優の演技が、自然体で、特殊なものではなく、説得力がある。平日にも関わらず、観客も多かった。こういういい映画が、ヒットしているのをみるのは、嬉しいことである。


対策

2013年10月09日 06時32分15秒 | 思考試行

アメリカ共和党は、オバマ大統領に徹底抗戦をするつもりだろうか。もしそうなれば、未曾有の事態が起こる。世界にも影響を与える。

貧富の格差が広がろうとしているなかで、共和党の考え方は、これを是正することはならぬ、と主張する。弱者救済は断固拒否というわけだ。この考え方は、動物としてはあたりまえであり、自然界は基本的に、恣意的に助け合ったりしないとされている。

だが、そうだろうか。類人猿などは、明らかに人間的な「策略」も使うし、象などは、助け合っていることはよく知られている。

蜂や蟻なども、単独では生きてはいない。当然ながら、この世の実態が、世界中で、でわかる道具を手に入れた人間が、「弱肉強食」のままであっていいとはとても思えない。

アメリカ共和党は、「発展途上」の人間の考え方であろう。なるほど、個々の人間の考え方、感性、趣味、行動の傾向は、個性的であるが、相互に、自由を制限したりしながら、この世の秩序を探ってきている。自らの、成功を自分のものだけにしたいという発想は、もう古い。

原始的な状態からの脱却は、それなりの痛みも伴うかもしれない。選挙で、オバマは大統領になった。それでも内実は、勢力拮抗している。10月17日が期限である。どうなるか。


金儲け亡者の活躍

2013年10月08日 14時49分12秒 | 思考試行

保険で言えば、保険料を集めて、実際に、保険を使わせなければいいわけで、あつめた保険料は、人件費などを除けばあとは、儲けのみということになる。

インフレもすばらしい。長い将来の先の物価がどうなっているか。現在そこそこ価値が金額でも、先には意味のない額ということもありうる。高い掛金をかけ続けて、物価があがって、しょうもない金額が満期保険金であったりした。

年配の人に、保険嫌いの人がいるのは、そういうわけで、誤魔化されて、痛い目にあった経験があるからである。

生命保険は、死亡率など、統計であらかじめ儲けの可能性は充分あるのだが、資金運用となれば、なかなかリスクもあり、実際のところ、どうしているのか、知らないが、金を集めまくって、そのあとの始末が大事である。

損保の場合も、自動車保険について、事故ありの場合は、保険料が別の事故アリ保険料表の適用となり、以前なら、当然の如く保険を使っていたような金額でも、保険を使わずにいくしかないような現象が生まれている。

翌年から3年間も、保険料が、バカ上がりするのだから、特に車両保険などは、入らないほうがいいかもしれない。保険会社は、今や、株主の儲けに貢献しなければ、経営陣も自分の身が守れないから、そのしわ寄せは、すべて、契約者なり、その他経費部分の削減となる。

もはや、金儲け主義の権化となり果てた、富裕層はどこまで社会を食いつぶしていくつもりかということである。


死ぬまで生きる

2013年10月07日 08時56分01秒 | 思考試行

どう生きるかが、とりあえず生きている人間としての当面の課題だ。他人との関係において、常に優位にたつことを目指すのか、仲良く、といっても限界があるが、適当に距離を調整しながらいくのか、どっぷりと思いのままに、情熱的に生きるのか、選択の余地はある。ときにより、いずれかを選択し、また変わることもあるかもしれない。

助け合いなど必要ない、それぞれ努力して、成果はそれぞれのものだ。弱者は、気の優しい人でも、教会でも、誰かに助けてもらえ、そんなことは、政府の仕事ではない、というアメリカの根強い考え方にふれて、なるほど、人間社会は、なかなか厳しく、住みづらいものだなと思い知らされる。

アメリカの全部がそうではないだろうが、それでも、政府閉鎖までいくのだから、無視などできない一大勢力であり、現実のものの見方なのである。この考え方は、支配、被支配を肯定するし、強者、勝者にとっては、極めて快適な考え方である。努力の方向も、その勝利の美酒をあおるという魅力的な報酬もあるのだから、それは、それで健全といえるのだろう。

負けたらどうなるのか、少しの差から、どんどんと格差が広がり、多くの悲劇が展開される。悲劇のなかから、新たな悲劇が再生産されるタネがうまれる。一方の勝利者は、努力から無縁のものであっても、反道徳的であろうと、富の力にすくわれ、彼等の子孫は、それなりの安穏とした位置を確保し続ける。ほら、努力しないと、あの人のようになるよ、と実例を見せながら、油断なく教育にも力を尽くす。

かくして、世の中は進行し、変化しながら、歴史を刻んでいく。それで、公平なのは、みんな最後は死ぬということだ。さて、死ぬまでには、長いようで、短いし、短いようで長いのだ。さて、どう生きていきなさる。