失敗に気づいたときにどう対処するか。悪意で何事かをなして、それが露見したときは、深刻な反省が必要だが、そもそも悪意で出発していれば、これは、確信犯として、罰せられるよりほかない。
間違いのないようにと心がけていながら、やってしまった失敗に気づいたときには、これは、ごまかしてしまうことも可能かもしれないが、やはり、辛くとも、キチンと向き合って対処することが、本筋であり、それが結局は正解だろうと思う。
東電の場合は、今、どちらの状況だろうか。全体として、してはいけないことに踏み込んでしまい、もはや、どこまで行けばいいのか、はたして、今のやり方でいいのだろうかなどと迷いつつ、確信ももてないままに、現状態勢の維持の勢力が、問題に対処しているのではないだろうか。
展望がもてない状態で、しかも、さらに大きなリスクに気付きながら、あえて目をつぶっているような状況をみていると、為政者の責任は大きい。
小泉元首相が、原発で、本音をはきだした。今後の動きが注目されるところだが、彼の持ち込んだ非正規雇用が、どんなに罪悪をもたらしているか、彼は充分知っているのだろうか。