アメリカ共和党は、オバマ大統領に徹底抗戦をするつもりだろうか。もしそうなれば、未曾有の事態が起こる。世界にも影響を与える。
貧富の格差が広がろうとしているなかで、共和党の考え方は、これを是正することはならぬ、と主張する。弱者救済は断固拒否というわけだ。この考え方は、動物としてはあたりまえであり、自然界は基本的に、恣意的に助け合ったりしないとされている。
だが、そうだろうか。類人猿などは、明らかに人間的な「策略」も使うし、象などは、助け合っていることはよく知られている。
蜂や蟻なども、単独では生きてはいない。当然ながら、この世の実態が、世界中で、でわかる道具を手に入れた人間が、「弱肉強食」のままであっていいとはとても思えない。
アメリカ共和党は、「発展途上」の人間の考え方であろう。なるほど、個々の人間の考え方、感性、趣味、行動の傾向は、個性的であるが、相互に、自由を制限したりしながら、この世の秩序を探ってきている。自らの、成功を自分のものだけにしたいという発想は、もう古い。
原始的な状態からの脱却は、それなりの痛みも伴うかもしれない。選挙で、オバマは大統領になった。それでも内実は、勢力拮抗している。10月17日が期限である。どうなるか。