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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

志ん朝の「文七元結」

2013年10月24日 08時43分54秒 | 思考試行

このはなしは、1時間を超える。インターネットで、偶然に発見して、見入ってしまった。人情噺であるが、泣かされてしまった。

志ん朝のはなしぶりは、きちんとしていて、スムースで、完全に中味の世界に引きずり込まれていた。いかにも、江戸っ子にありそうな噺である。

、「お金を投げつけて逃げてきた、・・・」それがわからない、の夫婦げんかの場面。ふんぎりをつけて最初に金をさしだすまでの葛藤の場面など。感動的な場面が続く。

こういう世界は、日本だけのことだろうか。人情噺のようなことは、世界にもあるはずだが、あまり、聞かない。だとすれば、もっと世界にひろげたいものだ。

昨日の時代祭のおとなりの人もいっていたが、べっぴんさんが来ますよ、などと言いながら、人間のせいで世界は滅びてしまうような気がしている、とも。

人間社会の異常な面が、誰の目にもはっきりしてきているなかで、こういう古典話のなかに、貴重な教訓がある。

こうしたはなしの考え方は、おそらく、世界では常識的ではないだろう。義理や人情、人間としての弱さ、そして強さなど、人間社会で起きる健全な物語が、こんなに感動的なのは、人間社会の大事にしなければならない世界、みんなが生存できる世界、を展望しうると思う。