仕事なり、権力なり、人はとにかく争うのが好きなようだ。安倍さんも、彼が本当にリーダーなのかどうかはしらないが、秘密保護法であったり、原発ゼロでいくつもりはないようだし、弱者のために、本当に心を砕くという風ではない。権力の力を広げたいようだ。
取り戻すというのは、一昔前の、大東亜戦争以前に、日本を戻したいのだろうか。大東亜戦争は、瀬島龍三氏の「大東亜戦争の実相」を読む限りでは、誰かが、強引に戦争に引っ張ったという印象はない。
しかし、かの時代は、階層社会であり、弱者については、切り捨て御免の考え方であり、民主主義的な社会ではなく、いわば、誰もが、シンドい世界である。
主君がいて、家来はその命令のもと、動くという体制を残している。主君が本当の意志の体現者ではない場合もある。実は、周辺の力あるものの意向であり、ただ、形として、君子の意向というものになっていたりする。
いずれにしろ、計算された社会主義社会の理想が実現できていない人間社会の事情もあって、時代は、まだまだ混迷の時期にある。
どれがいいのか、何を目指すのか、それぞれ個人がしっかりと判断し、生きていくほかない。為政者が何をしようとしているか、よくよく観察しなければならない。