邦人にも犠牲者が出たようすだが、テロ事件が起きたら、人質に犠牲がでても致し方がない、と考えて対処しているようにみえる。それなら、鎮圧する方は、ある意味簡単である。人質の安全よりも、犯人側を倒せばいいだけである。テロ事件の背景には何があるのだろうか。そんな背景があるから、テロを起こす方は起こしてきているはずである。
何も、矛盾がなく、我慢するような事情がなければ、通常テロ行為には及ばないと考えるのが常識だろうが、これは、機械的に判断することはできない。これなら、テロでもやろうか、と思えるような背景、事情があったのか、なかったのか、報道が全てを伝えることができるならともかく、いろんな力がはたらいて、報道がすべてであるとは思えない側面もある。
ただ、自らの事情をのみ正しいことだと思い込んで、事をすすめてはいないだろうか、という検討は必要である。787の事故についても、電池が燃えた、という点がクローズアップされているが、電池部品だけの問題に矮小化されるならば、これは、大問題である。日本部品が35%もあるのに、総合的な調査に参加できないようでは、話にならない。
総合的に、チェックができるかどうか、問題の本質を、明らかにしなければならない。テロ事件も同様である。何故そうなったのか、問題の背景からの調査が必要である。テロを起こしたサイドだけではなく、起こされた側での事情も対象でなければならないのではないか。